FXの真実
1.FXで為替の動きは誰にも予想できない。

世間では色々な手法がもてはやされている。
しかし、ファンダメンタルズやテクニカル分析の結果などすべてが後付けの説明に過ぎない。

何十年かに一度、あるいは何年かに一度、小手先の手法を覆すような大きな価格変動が必ず起きる。あとからその価格変動はこういった理由で起こったと言えるが、事前に様々な手法を用いても、その結果を予想できる人などいないのである。

2.損の恐怖に人は耐えられない。
得を大きくすることよりも、損することを避ける傾向が人にはあると言われている。たとえプラスになってもプラスからマイナスになることを恐れ、小さく勝ちを確定させ、逆に一旦マイナスになると損を確定させることを恐れ、損切りができなくなり破滅してしまう。これは心理学から導き出される真実である。

3.90%以上が負けるゲーム
FXの個人投資家は90%以上が負けると言われている。
しかしそれでも負けないやり方は存在する。まずは一攫千金の甘い夢を見ないことだ。陳腐なようだが、FXは資金管理、これにつきる。



2020年6月12日現在における豪ドル・円の月足チャートである。
約20年間で54.95円が底、107.82円が天井だとわかる。その平均は81.385円である。基本的なスタンスは平均値を下回れば買い、平均値を上回れば売りを入れる。
平均値である81.385円と底値の54.95円の差は26.435円である。仮に平均値で1万通貨購入したとすると26万4350円は下がる可能性があると考え、自分の資金を考慮して買える枚数を考える。つまり26万4350円以上なければ、買える枚数は1枚と言うことになる。
1枚以上買えるのであれば、購入は分散させ、下がったときの購入平均値を下げることで利益を出やすくさせる。
お気づきのように、これは超長期の戦略である。そして負けない戦略でもある。
資金管理を徹底させることでマイナスになったときも恐怖を感じることがなくなる。
ここで絶対にやってはいけないことがひとつある。チャートの傾向を予測して気軽に売買をすることだ。
為替の動きは誰にも予想できない。これを胆に銘じるべきだ。平均値以下で購入したなら売りを入れたりせず、資金管理の中で必ず買いを入れる。自分の欲望に従い、適当な売買をすることを絶対に戒めなければならない。
もちろん、底値の54.95円を下回ることもあり得ないわけではない。ただしこの20年の底値であるという事実は重い。
結局、FXで生き残ろうと思うのならば、欲望に任せたトレードをしてはいけないと言うことだ。
FXを勝ち目のないギャンブルとするのか、リスクを抑えた堅実な投資とするのかはあなた次第である。