メタル英語歌詞研究室

メタル英語歌詞研究室

いちメタル、プログレファンが、我が国のメタルの世界進出を応援するため、メタル英語歌詞を研究するブログ。
ドリームシアター、ストラトヴァリウス、ディープ・パープル、ELP、キングクリムゾン、Allegiance Reignなどフォロー。神社、メダカ好き。国際機関勤務経験あり。

メタル音楽、特にプログレ系、シンフォニック系好き。海外在住経験(米国、ドイツ)があり、各国メタルバンドの英語歌詞の違いに関心。日々楽しみながら研究中。
ブログが日本のメタルバンドの参考になり、世界的活躍につながれば良いなと妄想しつつも、現状まだまだこれから。日々、鍛練中!!

Twitterにて、一言「メタル英単語」をほぼ毎日発信しています!@d_maeda75 #メタル英単語
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まえだです。ブログを訪れてくださり、ありがとうございます。超久々の更新!!

先月こんな話がありました(メタルの話じゃなくて申し訳ありません。。。)


これを見て、「外国で『蛍の光』?」と思った方も少なくないんじゃないか、と思います。この曲の原曲(メロディ)は、スコットランド民謡の「オールド・ラング・サイン」と言い、欧米だとかなりの方が知っている曲です。

「オールド・ラング・サイン」の歌詞は、古い友達と、昔を懐かしみながら酒を飲むという内容です。別れを惜しむ歌詞ではなく、「蛍の光」とは全然違います。「蛍の光」の歌詞は、そういう意味では、原曲からの独立性がかなり高いものです。

EU議会で歌われたのは、「オールド・ラング・サイン」であり、決して「蛍の光」ではないのです。他の記事は見てませんが、少なくともこの東京新聞の記事は、「オールド・ラング・サイン」のオの字にも触れておらず、同曲がどういう歌詞かも触れていません。原曲の歌詞がどういう内容かは、ウィキペディアにもあるので引用しませんが(笑)、前述のように、別れを惜しむ曲ではありません。

原曲の歌詞を見れば、英国がEUを離脱したという文脈で言えば、「昔は良かった」という懐古、そして英国への皮肉にしか聞こえません。そういう現場の雰囲気を、きちんと伝えないといけないですね。

メタルの海外アーティストのCDに付いている歌詞の邦訳についても、時々同様の問題を感じます。訳としては適正でも、原曲の歌詞の雰囲気が伝わらないと感じる場合があります。どれとは言いませんが、最近のプログレ系は時々そういうものがあります。

として必ずしも100%正しくなくても、原曲の歌詞の意図を伝えることを大事にして、時には大胆に、意図の解釈をしてほしいと思います(そうした場合、賛否両論は避けられず、昨今の炎上文化の中ではリスクが取れないのかなとは思いますが)。

メタルの話でなく、申し訳ありませんでした。