初演を2回観ていて、今回の再演を観ました。
初演モノキリガタリは自分の中でも特に思い入れ深い作品です。
話の展開に頭が追い付く間も無く進んでいき、凄味を感じながらもよく分からないという感想を持ち、初演時は観劇終わった後の頭のモヤモヤが離れず2回目の観劇を決めました。
2回目は何となく何かを感じ取ったと思いましたが、「よく分からないけどスゴい」という印象は変わりはありませんでした。
そして今回の再演も大方同じ感想です。
初演の思い入れが深い為、去年末に再演の速報、初演と違うキャスト発表に残念な気持ちで、観ないとも考えましたが、食わず嫌いもよくないかと思い、再演を観る事にしました。
個人的にはやはり初演版の方が好きです。
今回新たに黒子が活躍しましたが、良い働きぶりでありましたが、それが故に黒子の仕事ぶりに目を奪われている自分がいました。
それは黒子としては本末転倒なのかなという思い。
御神酒を飲んだあかり屋に(後に毒だと分かる)宗悦が出したコーラ。
その瞬間に客席に笑いが生まれたんですが、その笑いの空気感がその後ラスト最後まで続いてしまっていた様に思えました。
コーラからくる笑いはどの程度を意図していたのかなと気になりました。
少なくとも私にはあそこからモノキリガタリ2019がシリアスな物語でなくなった様に感じました。
笑いに雰囲気になったのが違和感かなと思いました。
今回キャスト変更で新たに参加された役者さんは初演キャストに比べると、例えばあかり屋さん&お葉さんとのやり取りには味気ない様に感じました。
あかり屋が捕まった所とか、ラストの所とか。
傘音の狂気はとてもパワーアップしていて、恐ろしかったです。同時に傘音の印象も初演と比べて変わった気がしますが、私は好きでした。
話の展開はやはり早くて追い付けないです。
でも頭で理解が難しいけど、何かすげえ!っていうのがモノキリガタリの魅力なのかなと再確認出来ましたし、でもまた2回目観たら印象変わったのかな?と思ったり。
なんだかんだで私はやはり初演版が大好きだなと思いました。
叶うのなら、初演と同じキャスト、スタッフでもう一度再演を観たいなと思います。