広告減「ナゾだ」 民放テレビ首かしげる
広告減「ナゾだ」 民放テレビ首かしげる | livedoor ニュース
|民放テレビ局が広告収入の低迷に頭をかしげている。
|キー局5社の2006年9月中間決算がまとまったが、
|TBS を除く4社が広告収入減から営業利益が減少した。
|広告代理店によると主な原因は、
|(1)総世帯視聴率(全世帯のうちテレビを見ていた割合)の低下
|(2)主なスポンサーだった消費者金融、外資系保険会社の広告自粛
|(3)テレビ広告費の販売促進費やインターネット広告へのシフト
|ネット広告の影響は規模からいっても想定内。それより、
|自動車、不動産、流通、酒・飲料といった大手広告主が
|スポットを抑えているのが問題
この現象は、
今後の大きなコミュニケーションの変革を予見する兆候であるように思える!!
たとへば、
mediologic.comのタカヒロさんが言っているのですが、
|どれだけの広告主が「テレビではなくネットへ」と予算を
|“シフト”してるのだろうか。
|実際の仕事をしていると、「テレビの予算は抑えて、
|ネットに予算使おう」という
|広告主の考え方の背景には、「テレビの予算をネットに移す」
|ということはほとんどなく、
|「テレビの予算を圧縮する」ということと「ネットに費用を使う」
|ということはつながっては
|いないように思える(そもそもネットに使える予算なんて、
|テレビに使える予算の比ではない)。
|かつて多くの企業が作り出すモノは
|「マス」に向けた商材であり、画一化されたものが多かった。
|それゆえ、その“マーケット・サイズ”をターゲットにしたときに、
|マーケティングツールが「マス広告」だったのだ。
|最近は企業のモノづくりがより細分化されたマーケットや、
|マスであってもカスタマイズ可能なものが増えてきたのは
|確かな事実である。
|それゆえに、「マス」というサイズで行うマーケティングも
|減ってきたのではないか。
|企業のモノ・サービスづくりの変化自体が
|マーケティング・コミュニケーションの変化をもたらしているでのはないか?
|ということが真実だと、僕は思っている。
|それゆえ、今のままのマス広告が続かないとしたら、
|それは視聴者(消費者)のメディア接触の変化以上に、
|もっと深刻なマーケティングの変化の結果だし、
|それに対応できるビジネスを展開できない限り、
|トラディショナルな広告会社・広告ビジネスは多くは
|淘汰されてしまうことだろう。
|もし、「マス広告にあわないなあ」という商品が増えている、と
|(広告会社の人々が)現場で感じているとしたら、
|きっとこれは真実に違いない。
確かに
10代の若者と50代おじさんでは、メディアの接触状況はたしかに違う。
今後オンラインメディアにリテラシーのある10代の若者には
マーケティングコミュニケーションは、PCやケータイになっていくだろう。
60代の高齢者へは、マスメディアは、効果のあるメディアである。
タカヒロ氏の見解が本当だとすれば、
トラディショナルな広告会社にとって、大きな変革をもたらすだろう。
たとへば、欧米型の広告会社のように
メディバイイング業務とクリエーティブ業務を切り離しが余儀なくされる
よいうなこともあるだろう。
とにかく、制作プロダクションのプロデュサーとして
とても気になるところである。