今度の彼は本気だ

今まで何度か

好きな人ができたよ

彼女はいい娘だよ

ていう話しを彼から聞いてきた…

私はそのたびに胸をえぐられる思いだった


でもそれは

あなたを好きになってしまった私の罪に与えられた罰だと思ってた

『昔大好きだった彼女によく似てるんやて』

決定的なその言葉

私の中で壊れた心がいっぱいになって突き刺さった


私には引き留める術どころか

あなたを好きになる資格すらはじめからなかった


ずるずるあなたを頼ってしまってきた私


どうか


私の心を踏みにじっていって下さい


私の心なんて


私の壊れた心なんて


誰の為にもならない


愛するあなたの為にも


あなたの未来のためにも


だからどうか

わたしの心を踏みにじって

ズタズタに裂いて


二度と


人を愛することができなくなってもいい



あなたが幸せなら


それでいい


あなたが先にすすめればそれでいい



愛する人よ


どうか


どうか



幸せに
何度も


何度も


彼の背を見送ってるのに…

なのに彼はまた帰ってくる

そこに明日はない

そこに幸せはないのよと

何度も彼に言いながら自分に言い聞かせてる


なのにお酒を飲むと


抑えている気持ちが堰を切りそうになる


あなたの激流にのまれてしまいたくなる


その濁流の先には深い哀しみの澱みが待ち受けてるってわかっているのに…



あなたの濁流にのまれて


狂ってしまいたくなる
彼女のことを嬉しそうに話すあなた

良かったねっていいながら別の私が心の中で泣き叫ぶ

本当はそんな話し聞きたくないのに…

私と話しながら心はその人のことでいっぱいなんて悲し過ぎる…




彼の気持ちは


もうここにはない




でもそうさせたのは私


一歩が踏み出せずに


彼を傷付けてばかりいた私



彼が幸せになれますようにと

彼の幸せを心から願っていたのも本当の気持ち



叶わないとわかっていても
愛していたのも本当の気持ち


もう電話はかけないでおこう


私は彼の側にいるべきではない


彼の幸せを願うなら


遠くから


頑張って


って笑顔で見守ってあげなくちゃ


彼のためになんにも出来なかったけど


彼に触れることすら


私には許されない恋だったけど…


私には大切な恋だった



どうか


どうか


彼が幸せになれますように


私が涙を見せませんように