ハズレ馬券で泳げます -397ページ目

宇宙人(後編)

おはようございます。


さっそく昨日の続きなんですがね


中学1年のとき、2つ上の先輩に告白したんですね。


【おっぱいバレー】のように、おっぱいに触りたいからじゃないですよ。


なんて言えばいいんでしょう・・・


“付き合う”“交際”みたいな本来の意味は、きっと全くわかっていなかったと思うんですよ。

でも、『好きです』って言いたくて、熱い想いを言いたくて。





ベタですけど、放課後 体育館の裏に来てもらいました。


待っている間、キスするわけでもないのに、ペパーミントのガムを2ケース、ハイチューのストロベリーを3ケース食べました。




気持ち悪くなりました♪テヘ




小走りに近寄ってくる足音。


僕の心臓はバクバクですよね。


その足音が、やがて僕の後ろで立ち止まる。



『すいません!!!!僕、先輩のことが好きになってしまいました!!!』



そう叫びながら後ろを振り向くと



用務員のおじさんだった。




死にたい・・・・僕。





数十分後、先輩が来ました。


『いきなりなんなのよー』


開口一番に 怒り口調で言ってきた。



もう、それだけでパニックになってしまった僕は・・・・



『あの・・・・僕、先輩のことが好きになってしまったのです・・・・』



まあ、ここで終わりならベタな告白なのだが



『でも・・・・僕のこの姿は、鮫くんという地球人の体を1ヵ月間借りているだけで・・・・』



『本当の中身の僕は、メソポタミア星からやってきた宇宙人なんです』




嗚呼・・・・きっと社会科でメソポタミア文明とか習ったばかりだったのか、安易なものしか浮かばなかったアレ。



『明日、僕はメソポタミア星に帰ってしまうのです。一緒に僕とメソポタミア星に行ってくれませんか?』



ここで、先輩が『ありがとう。私もメソポタミア星に連れてって』など言ってきたら、どうなったのだろう。



『この鮫くんは、きっと明日になれば 全て忘れるので、明日になったら 先輩も忘れてください』




じゃあ、告白している意味がないじゃないか・・・。




先輩は『気持ちはありがたいけど、私 高校の受験があるから・・・・ごめんなさい』と。




受験がなくとも、こんな男は嫌だろうに。優しかったね先輩。




結局、その日は 握手をして別れた。




僕は その夜、先輩の握手したときの温もりを感じながら、喜んでいました。





次の日、学校へ行くと、僕 スターになっていました。



二年間くらい ずっと僕のあだ名は



【メソポタ星人】だった。




借りの姿の鮫くん(僕)は、二年間、ずっとその1ヵ月間の出来事だけ記憶が無いんだと、言い張っていました。



言い張っていたので、その期間受けた授業は、知らないフリですよね。テストも白紙ですよ。




ひとつの嘘を守ろうとすると、その数倍の嘘をつかなくならなきゃならなくなるんです。



へんな日本語にもなりますよね。




皆さん 嘘はいけませんよ。はい。