３５年前。。。。キャンディーズ解散直後の今頃はどうしていただろう。
そう、こんなアルバムが流行っていた。

渡辺貞夫（ナベサダ）　「カリフォルニアシャワー」
JazzのＬＰとしては空前のヒットアルバムとなる。資生堂ブラバスのＣＭも懐かしい。
ディヴグル―シン、リー・リトナーなど海外の一流ミュージシャンと対等にコラボレーションできる彼の音楽性の高さは新しい時代の幕開けを感じさせるものだった。

ところでキャンディーズが結成された1972年から解散する1978年の６年間は様々なジャンルの音楽の融合が進みポップスが著しく進化を遂げた時代だった。まるで彼女達が新しい時代への橋渡し役だったかの様に。
今日はクロスオーバーJazz ２曲に絞ってちょっとだけ辿ってみたい。

★１９７２年

３人がNHK歌謡グランドショーでデビューした年。
クロスオーバーJazzのきっかけとなったアルバムがこれ。
デオダート(DEODATO)　PRELUDE。実家にLPがあった。

クラッシック作品をJazzアレンジした「ツアラトゥストラはかく語りき」が有名だが、次のアルバム曲も印象に残っている。聞き覚えのある方もいるかもしれない。

～DEODATO - BAUBLES BANGLES AND BEADS デオダート～輝く腕輪とビーズ玉　～
＃ＵＰ主様お借りします。

http://youtu.be/viLSblc-d1I

当時ＦＭ東京で平日の夜9:00頃から放映されていた湯川れい子さんＤＪの洋楽番組のオープニングソングに使われていた。
ミキちゃんもレッスンを終え帰宅した部屋のラジオで聞かれていたかもしれない。

今聞いてもカッコイイのだが、アレンジはいたってシンプル。最初のテーマが終わるとエレキギターのアドリブモードに入る。サウンドはサンタナのラテンロック風だ。どことなくボサリオの「サンホセへの道」の様な60年代後半のブラジリアンポップスの面影も感じる。

★１９７８年～１９８０年頃

キャンディーズが解散の頃はどうだろう。

この時期のナベサダは冒頭の「カリフォルニアシャワー」に続き「モーニングアイランド」「オレンジエクスプレス」と次々にヒットアルバムをリリース。

アルバム「オレンジエクスプレス」から以下の曲を聞いてみると、時代の進化に驚く。

～Straight to the Top　-　Sadao　Watanabe～
＃ＵＰ主様お借りします。

1972年頃のレトロな感じは微塵もない。
安定感のある１６ビートにスラッピング（いわゆるチョッパー）ベースががっちり組み、エリックゲイルのいぶし銀のギターも絡んで実にファンキーなグループ感を作りだす。まさに80年代の音だ。ベーシストは若きマーカス・ミラー。アレンジも従来の様なアドリブの垂れ流し的な単調なものではない。6:30あたりからのリチャード・ティーの強力なピアノアタックでギアチェンジするなど変幻自在だ。

今回はJazzを例に上げたが他のPOPSのジャンルでもこの6年間の進化は著しかったと思う。

うーん、新しい時代への鼓動を感じながらこの時期にキャンディーズは解散してしまったのが当時はちょっぴり残念でならなかった。

僕らのオレンジエクスプレス！　キャンディーズだっただけに。。。

ん、妄想がうかんできたが、それは次回の記事で。

あの頃 ナベサダを聞いていた

あの頃　ナベサダを聞いていた