
アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
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『加速』したくはないか、少年
時は近未来。
バーチャルリアリティ世界への「精神の完全ダイブ」
即ち、フル・ダイブが可能となった時代。
意志や言葉の伝達に「距離」という概念が不要になりつつある時代。
しかし、そんな時代にも人の原始的な本質は変わらない。
差別、格差、という負の本質は。
スクールカースト・・学校内ヒエラルキーと呼ばれる差別や格差は、
この近未来にも存在した。
そして、素行の悪い「不良」と呼ばれる者たちも、
当然ながらこの近未来には存在した。
この物語の主人公、有田春雪(ありたはるゆき)は中学1年生。
歳は13歳。
両親の不仲から離婚となったストレスからの肥満。
人見知りの性格が災いしてのドモリ癖。
そんな彼が唯一の逃げ場と趣味を同義とするのは、
フル・ダイブできるバーチャルリアリティのオンラインゲームへの逃避。
このような逃避行動を続ける春雪が、
不良たちに目を付けられるまでは時間はそうかからなかった。
不良たちは、そんな春雪をパシリ&イジメの対象としていた。
昼食代、学校の宿題の代替わり、果ては、
オンラインにアクセスする際のアバター(自分の分身)を
「ピンクのブタ」という自虐的な恰好に強要される事さえされた。
春雪は、自らの劣等感から幼馴染の親友2人にすら相談出来ず、
イジメに耐えながら鬱屈した悩みを抱え、そのストレスを
オンラインのスカッシュゲーム(テニスの壁打ちゲーム)に
全てをぶつけていた。
そんな中、春雪はある女性に声をかけられる。
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『加速』したくはないか、少年
と。
その女性は、才と色を兼備したパーフェクトガール。
生徒会・副会長。
年は14歳。
中学2年生。
その美貌から「黒雪姫」(くろゆきひめ)とも渾名される。
まさに高嶺の花のような存在だった。
「黒雪姫」は提案した。
思考速度を1千倍へと加速させるアプリケーションプログラム。
フルダイブ・オンライン格闘ゲーム「ブレイン・バースト」の
プログラムを私から受け取らないか?
と。
この「出会い」こそが、劣等感の塊だった春雪が、
ピンクのブタから、銀の鴉(からす)・シルバークロウへと
転じるきっかけとなる瞬間であった ―――――
はい。
というわけで、久しぶりの書籍レビューです。
克己です。
こんにちは。
お題目は、ずっとずっとずっと以前から予告していた、
「アクセルワールド」であります。
冒頭部分を読まれて興味が出てきた方はヨロシクお付き合いくださいませ。
■ かるく概要を
さきほど軽く触れましたが、本書の概要を述べさせて頂きます。
舞台は近未来。
バーチャルリアリティのフルダイブを可能とした時代の物語です。
自分たちの世界でも、おそらくそう遠くない未来に
こんなシステムが出来ていそうな気がしています。
まぁ、自分はオジイサンになっていそうですが。(笑)
そんな世界観の中で更に、思考速度を1千倍に加速させるという、
格闘ゲームプログラムで、様々な対戦プレイヤー達とバトルを繰り広げる。
という物語です。
思考速度を1千倍・・・
ちょっとピンとこないと思うので概算してみましょう。
思考速度を1千倍という事は、現実での1秒が1000秒(約16分)ですね。
つまり「1秒が16分になる世界」で、精神だけが離れて
バーチャル世界の中でバトルしまくるという物語です。
燃えますよね。
こういう設定聞くとすごくワクワクしませんか?
つうか、現実にこんなのがあったら、
自分なら絶対に何十年でも籠っていそうな気がします。(笑)
だって年とらないし、思考だけがひたすらに発達していくんですよ?
夢のようなシステムですね。
■ テーマ
大雑把に言ってしまえば、いじめられっ子で、
学校内でのヒエラルキー(階級)が最底辺で、
根暗でオタクな少年がある出会いをきっかけに一生懸命頑張る。
という人間賛歌的なお話です。
でまぁ、自分が面白いと感じたのは、
「根暗でオタク」というのは主人公像としてライトノベルでは結構多いのですが、
そこに「肥満」という要素が加わった部分。
思い切った主人公像だなぁ。
と思いました。
この作品以外で、根暗でオタクで、かつ「肥満」という
要素を兼ね備えた主人公は、「A君の戦争」という作品以来です。
※こっちもオモシロイですよ。(作者は別です)
■ 感想
感想です。
設定自体が、「1千倍に圧縮された加速時間内での格闘」という、
非常にアツイ設定なので、もうこれだけで反則級に面白いのですが、
更に面白いのは、登場キャラクターの個性と物語の展開。
主人公の春雪は、まぁ、根暗ではあるのですが、
愚直なほどに素直で熱い心を持っています。
とにかく一途です。
自分をいじめの世界から救い出してくれた「黒雪姫」の為だけに、
唯一の得意分野、「ゲーム」においての反応速度と直感で、
黒雪姫や、自分の危機を切り開いていきます。
ちゃんと自分の唯一の特技を生かして、
結構体を張ったりしているんですね。
ゲームクリアの為だけにバーチャルでの痛みをリアルに変換するために
現実の痛覚を最大値に設定して、嘔吐しながら特訓したりしてます。
他のライトノベルみたく、何の取り得もない少年が、
美女に囲まれてハーレムでウハウハとか。(笑)
そんな、アタマのネジがネジ切れた小説とは一味違います。
(本編も実は結構ハーレムなんですけどねw)
物語の展開も面白いですよ。
オドロキのどんでん返しがあります。
(自分は途中で気付いてしまいましたが・・・)
■ 気になったトコロ
んで、気になった部分です。
書こうかどうか迷ったんですが、書いておきます。
これ、実は数か月前に自分が紹介した、
シフト ~世界はクリアを待っている~
と、設定的にかなり近いんですよね。
※シフトのレビューはこちら
⇒ファンタジーはどうっすか?
「アクセルワールド」は近未来のデジタル的な表現。
「シフト」は、ファンタジー的表現というだけで。
実は、どんでん返しの部分で使う「切り札」も同じです。
(書いたら、ツマラナイので書きませんが)
人間の発想ってやっぱり近い部分があるのかね。。
でもまぁ、同じ電撃文庫ですし。
編集あたりから、ちょっとテコ入れがあったのかなぁ。とか。
とか勘繰ってしまいました。
まぁ、初めて読む方にとっては全く無意味な情報です。
書かずに入られなかったのでつい書いてしまいました。
ともあれ読む時間分だけの価値は保証します。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
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※因みに、アマゾンのレビュー記事を読めば、どんなものか更に深く理解できます。
あそこでレビュー書いている人は、専門化顔負けの目の肥えた方々が沢山おりますので。
P.S
ふぃ~・・・
やっと書けた!
今後しばらく、こんな感じにレビューしていきマス。
あ。
もし何か面白いライトノベルがありましたらご紹介くださいませ。
読んでみたいので。
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記念すべきレビュー一発目
⇒ダブルブリッド Drop Blood
猟奇ってどうよ?
⇒嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
死生観とライトノベル
⇒ハルカ
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⇒悪魔のミカタ666
ファンタジーはどうっすか?
⇒シフト ~世界はクリアを待っている~
邪気眼越えの逸品!
⇒曲矢さんのエア彼氏
WHY DONE IT? の局地にして極致!
⇒青酸クリームソーダ
RTヨロシクデス☆
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