Especiaの癒し系担当、杉本暁音が、10月4日にユニットを脱退した。
約一ヶ月前の8月31日に急遽脱退を表明。
ぺしすとである自分に取って、それは大きな衝撃だった。
Especiaは大阪・堀江のダンス&ボーカルユニット。
いわゆるアイドルである。
が、
ディスコ、ラウンジ、AOR系のサウンド。
クールなダンス。
大人の恋愛を歌った歌詞など。
一般的認識下でのアイドルのそれとは一線を画する。
5年で一つの周期を向かえると言われるアイドル業界。
しかし、
Especiaなら現体制で、5年、10年、15年と戦えると思っていたのに……
Especiaでの自分の推しは脇田もなり。
彼女をメインに見ていると、いつも傍らに杉本暁音がいた。
影が薄く目立たない地味な娘だった。
それが今年に入ってから、
ライブで自己表現に目覚めたかのような成長を見せた。
そして自分は、杉本暁音こそ、Especiaの今後を左右するキーマンになると思っていたんだが………
10月4日。club vijon。
開演40分前に到着。
いつものぺしすと。
いつもと変わらぬ雰囲気。
何故か、ほっとした。
地下に続く階段の踊り場に、
盟友Negiccoから花が届いていた。
実はこの日、
『”Mucho GUSTO Especia” 2014 Tour』の初日でもあったんだが、
杉本暁音ラストライブは、
それとは別に『Las Luces de Especia』として用意された。
チケットは完売。
Vijonは、人で埋め尽くされた。
しかし、キャパ200というハコ。
セットもなにもなく、
ステージ後方に『Especia』という文字だけ。
6人のEspeciaとしてのラストライブというには、少し寂しい気も。
セットリストはアルバム『GUSTE』の曲順通りだったように思う。
Especiaを去る杉本暁音に対し、なんら特別な演出は無し。
というより、MCもなく、自己紹介も簡単なもの。
メンバーの(おそらく)給水タイムでも、曲は全て繋げてあり、ライブ中の無音状態がない。
ストイックなライブ。
そんななか、自分は杉本暁音だけを見ていた。
笑顔が印象的だった。
こんなに笑うんだ……
ダンスもキレがある。
この日のライブ、
トラックの鳴りは良いものの、
ボーカルが聴こえ難いという………
その中にあり、暁音ちゃんの声はよく響いていた。
ライブ本編は、途中、もなりちゃんが歌詞を飛ばしてししまい、
代わりに、ぺしすとが歌って補うという場面以外は滞りなく終了(笑)
アンコール。
ここで、フロアは、暁音ちゃんのイメージカラーの緑一色に。
実は、ライブ前、有志が無料で観客に配っていたサイリウムのうちの一本。
輪ゴムで括り付けてあったメモ書きに、光らすタイミングがこのタイミング。
アンコール1曲目は、
BiSのカバーで“My Ixxx”
アレンジが、まさにEspeciaのそれで、
歌い出すまで新曲かと(笑)
このあとだったかな、
暁音ちゃんのMC。
「今日最後なんですけど、何にも考えてきてなくて(笑)」
あぁ、暁音ちゃんらしいと、笑いが起きる。
暁音
「このライブ終わってから感じたことを、そのまま言おうと思ったんですけど……
Especia入って2年半。
最初の頃は曲も少なくて、
メンバー2,3人で同じ曲をするライブが普通だったんです。
お客さんも少なくて、
でも私は、そのお客さんの顔も見れなくて。
前向いて喋ることも出来なかったのに、
今では
『格好良いと思ってほしい』
と思ったり
「もっと観ててほしい」と思うようになりました」
やはり、自分が感じていた通り暁音ちゃんの意識に変化があったようだ。
暁音
「その場所、その場所に来てくれた、みんながいるから、今があるし、
すごく感謝しています」
拍手。
一呼吸おいて、
「私の夢は……、
歌とダンスが好きだったんですけど、
前に出るタイプじゃないから、
『絶対無理だよ!』
って思ってたんですけど、
今はみんながこうやって『卒業じゃなく(笑)……脱退する』
って言ったら、
サイリウム持ってきてもらったり、
お花も外にあったのを見たし……
ライブあるごとに差し入れとか、
プレゼントとか、
お手紙とかもくれて。
まだまだ、もっともっとお返ししたかったんですけど、
自分で選んだことだから………」
「正直に言うと、大勢もすごく嬉しくて、
どんどん上を目指さないといけないんですけど、
私は、もっともっとひとりひとりの顔を見て伝えたいと思っていて。
ライブで、ちょっとでも伝わってたらいいなって思うんですけど……。
関係者さん、メンバーにもすごく迷惑かけたと思うんですけど、
それ以上に感謝しています」
この時、涙が……
まぶたの下にタオルをあて、暁音ちゃんの話を聞く。
「これからもどこかで出会ったりしたらまた普通に笑って、
また『おぅ』って言えるような関係でいたいと思ってます(笑)。
本当に、本当に感謝しています。
ありがとうございました」
感傷的にはならず、時に冗談を交え明るく話す暁音ちゃん。
そんな暁音ちゃんに、ぺしすから花束………
ではなく、ブロッコリーの贈呈(笑)
そしてそこには『脱退ちゃん』と書かれたカード。
「おめでとう脱退ちゃん!」
そんなの声が上がる(笑)
しかし、当の暁音ちゃんは、微妙な顔つきで
「私ブロッコリー嫌いなんですけど……」
その言葉に突っ込むメンバー(笑)
この和やかな様子を見てると、
なんだか6人のEspeciaがまだまだ続く……、
そんな錯覚に襲われた。
杉本暁音ラストライブもアンコール2曲を残すのみ。
“FunkyRock”では、
もなりちゃんが、暁音ちゃんの後ろ姿を見ながら歌う所で、
声を詰まらせる場面が。
ラストナンバー“きらめきシーサイド”では、
配布された2本目の白いサイリウムが点灯。
暁音ちゃんの等身大パネルが、後方からクラウドサーフ(笑)
その数、7、8枚。
全て異なる衣装の写真。
ぺしすとは、パネルの暁音ちゃんを胴上げ。
こうして、
杉本暁音のラストライブはお祭り状態で幕を閉じた。
ライブ後の特典会。
接触の為に、既に所有するCDを再び買うのは自分の主義ではないが、
この日は、迷わずアルバムを1枚購入。
メンバー全員との握手会に参加。
Especia自体、このあとすぐ、
ツアー初日としての、
本来のライブが控えているという事もあるためだろう、
握手の剥がしが、今までになく早い。
自分の番となり、
暁音ちゃんと最後の握手。
「今までありがとう。
お疲れ様!」
それしか言えなかった。
自分はアルバムを購入したため、
このあとの、暁音ちゃんとのツーショット写メを撮るつもりでいたが、
彼女だけ、
つばさレコードの事務所で行う、との事。
このあと、直ぐに前々から参戦を予定してたイベントがあったので断念した。
彼女とは、去年に一度、ツー写メ撮ってるしね。
---------------------------------------------------
この日のライブ。
暁音ちゃん以外の5人はライブをこなしながら泣いていた。
そして、その日の夕方。
5人体制のEspeciaは同じ場所で、
全国ツアー『Mucho GUSTO Especia 2014 Tour』を開幕。
全メンバーが緑色のパーツを取り入れた新衣装なんだそうだ。
結局、暁音ちゃんは、
何故、Especiaを辞める決意をしたのか?
また、脱退後、どんな道を歩むのか?
その事についての言及なく、なにもわからなかった。
しかし、わかった事もある。
始終笑顔で、最後の大舞台で輝いていた杉本暁音。
彼女は、自己表現する術を持ったアーティストであり、
ファン、そしてメンバーからも愛されるアイドルだった。
アンコール。
杉本暁音を背中越しに、
脇田もなりが歌声を詰まらせたのは、
こんな歌詞だ。
『じゃあもう君の事一生離さないんだよ』
それでも、杉本暁音は笑顔で
『バイバイ』
と歌った………
“FunkyRock”がEspeciaに関わる全ての人にとって、
特別な曲になる瞬間だった。
(了)
約一ヶ月前の8月31日に急遽脱退を表明。
ぺしすとである自分に取って、それは大きな衝撃だった。
Especiaは大阪・堀江のダンス&ボーカルユニット。
いわゆるアイドルである。
が、
ディスコ、ラウンジ、AOR系のサウンド。
クールなダンス。
大人の恋愛を歌った歌詞など。
一般的認識下でのアイドルのそれとは一線を画する。
5年で一つの周期を向かえると言われるアイドル業界。
しかし、
Especiaなら現体制で、5年、10年、15年と戦えると思っていたのに……
Especiaでの自分の推しは脇田もなり。
彼女をメインに見ていると、いつも傍らに杉本暁音がいた。
影が薄く目立たない地味な娘だった。
それが今年に入ってから、
ライブで自己表現に目覚めたかのような成長を見せた。
そして自分は、杉本暁音こそ、Especiaの今後を左右するキーマンになると思っていたんだが………
10月4日。club vijon。
開演40分前に到着。
いつものぺしすと。
いつもと変わらぬ雰囲気。
何故か、ほっとした。
地下に続く階段の踊り場に、
盟友Negiccoから花が届いていた。
実はこの日、
『”Mucho GUSTO Especia” 2014 Tour』の初日でもあったんだが、
杉本暁音ラストライブは、
それとは別に『Las Luces de Especia』として用意された。
チケットは完売。
Vijonは、人で埋め尽くされた。
しかし、キャパ200というハコ。
セットもなにもなく、
ステージ後方に『Especia』という文字だけ。
6人のEspeciaとしてのラストライブというには、少し寂しい気も。
セットリストはアルバム『GUSTE』の曲順通りだったように思う。
Especiaを去る杉本暁音に対し、なんら特別な演出は無し。
というより、MCもなく、自己紹介も簡単なもの。
メンバーの(おそらく)給水タイムでも、曲は全て繋げてあり、ライブ中の無音状態がない。
ストイックなライブ。
そんななか、自分は杉本暁音だけを見ていた。
笑顔が印象的だった。
こんなに笑うんだ……
ダンスもキレがある。
この日のライブ、
トラックの鳴りは良いものの、
ボーカルが聴こえ難いという………
その中にあり、暁音ちゃんの声はよく響いていた。
ライブ本編は、途中、もなりちゃんが歌詞を飛ばしてししまい、
代わりに、ぺしすとが歌って補うという場面以外は滞りなく終了(笑)
アンコール。
ここで、フロアは、暁音ちゃんのイメージカラーの緑一色に。
実は、ライブ前、有志が無料で観客に配っていたサイリウムのうちの一本。
輪ゴムで括り付けてあったメモ書きに、光らすタイミングがこのタイミング。
アンコール1曲目は、
BiSのカバーで“My Ixxx”
アレンジが、まさにEspeciaのそれで、
歌い出すまで新曲かと(笑)
このあとだったかな、
暁音ちゃんのMC。
「今日最後なんですけど、何にも考えてきてなくて(笑)」
あぁ、暁音ちゃんらしいと、笑いが起きる。
暁音
「このライブ終わってから感じたことを、そのまま言おうと思ったんですけど……
Especia入って2年半。
最初の頃は曲も少なくて、
メンバー2,3人で同じ曲をするライブが普通だったんです。
お客さんも少なくて、
でも私は、そのお客さんの顔も見れなくて。
前向いて喋ることも出来なかったのに、
今では
『格好良いと思ってほしい』
と思ったり
「もっと観ててほしい」と思うようになりました」
やはり、自分が感じていた通り暁音ちゃんの意識に変化があったようだ。
暁音
「その場所、その場所に来てくれた、みんながいるから、今があるし、
すごく感謝しています」
拍手。
一呼吸おいて、
「私の夢は……、
歌とダンスが好きだったんですけど、
前に出るタイプじゃないから、
『絶対無理だよ!』
って思ってたんですけど、
今はみんながこうやって『卒業じゃなく(笑)……脱退する』
って言ったら、
サイリウム持ってきてもらったり、
お花も外にあったのを見たし……
ライブあるごとに差し入れとか、
プレゼントとか、
お手紙とかもくれて。
まだまだ、もっともっとお返ししたかったんですけど、
自分で選んだことだから………」
「正直に言うと、大勢もすごく嬉しくて、
どんどん上を目指さないといけないんですけど、
私は、もっともっとひとりひとりの顔を見て伝えたいと思っていて。
ライブで、ちょっとでも伝わってたらいいなって思うんですけど……。
関係者さん、メンバーにもすごく迷惑かけたと思うんですけど、
それ以上に感謝しています」
この時、涙が……
まぶたの下にタオルをあて、暁音ちゃんの話を聞く。
「これからもどこかで出会ったりしたらまた普通に笑って、
また『おぅ』って言えるような関係でいたいと思ってます(笑)。
本当に、本当に感謝しています。
ありがとうございました」
感傷的にはならず、時に冗談を交え明るく話す暁音ちゃん。
そんな暁音ちゃんに、ぺしすから花束………
ではなく、ブロッコリーの贈呈(笑)
そしてそこには『脱退ちゃん』と書かれたカード。
「おめでとう脱退ちゃん!」
そんなの声が上がる(笑)
しかし、当の暁音ちゃんは、微妙な顔つきで
「私ブロッコリー嫌いなんですけど……」
その言葉に突っ込むメンバー(笑)
この和やかな様子を見てると、
なんだか6人のEspeciaがまだまだ続く……、
そんな錯覚に襲われた。
杉本暁音ラストライブもアンコール2曲を残すのみ。
“FunkyRock”では、
もなりちゃんが、暁音ちゃんの後ろ姿を見ながら歌う所で、
声を詰まらせる場面が。
ラストナンバー“きらめきシーサイド”では、
配布された2本目の白いサイリウムが点灯。
暁音ちゃんの等身大パネルが、後方からクラウドサーフ(笑)
その数、7、8枚。
全て異なる衣装の写真。
ぺしすとは、パネルの暁音ちゃんを胴上げ。
こうして、
杉本暁音のラストライブはお祭り状態で幕を閉じた。
ライブ後の特典会。
接触の為に、既に所有するCDを再び買うのは自分の主義ではないが、
この日は、迷わずアルバムを1枚購入。
メンバー全員との握手会に参加。
Especia自体、このあとすぐ、
ツアー初日としての、
本来のライブが控えているという事もあるためだろう、
握手の剥がしが、今までになく早い。
自分の番となり、
暁音ちゃんと最後の握手。
「今までありがとう。
お疲れ様!」
それしか言えなかった。
自分はアルバムを購入したため、
このあとの、暁音ちゃんとのツーショット写メを撮るつもりでいたが、
彼女だけ、
つばさレコードの事務所で行う、との事。
このあと、直ぐに前々から参戦を予定してたイベントがあったので断念した。
彼女とは、去年に一度、ツー写メ撮ってるしね。
---------------------------------------------------
この日のライブ。
暁音ちゃん以外の5人はライブをこなしながら泣いていた。
そして、その日の夕方。
5人体制のEspeciaは同じ場所で、
全国ツアー『Mucho GUSTO Especia 2014 Tour』を開幕。
全メンバーが緑色のパーツを取り入れた新衣装なんだそうだ。
結局、暁音ちゃんは、
何故、Especiaを辞める決意をしたのか?
また、脱退後、どんな道を歩むのか?
その事についての言及なく、なにもわからなかった。
しかし、わかった事もある。
始終笑顔で、最後の大舞台で輝いていた杉本暁音。
彼女は、自己表現する術を持ったアーティストであり、
ファン、そしてメンバーからも愛されるアイドルだった。
アンコール。
杉本暁音を背中越しに、
脇田もなりが歌声を詰まらせたのは、
こんな歌詞だ。
『じゃあもう君の事一生離さないんだよ』
それでも、杉本暁音は笑顔で
『バイバイ』
と歌った………
“FunkyRock”がEspeciaに関わる全ての人にとって、
特別な曲になる瞬間だった。
(了)