僕は幼い頃から、絵を書いたり、物を作ったりするのが好きだった。
人物を描いたり、風景を描いたりと言った学校で評価されるものではなく、ウルトラマンや仮面ライダー、サンダーバード、宇宙戦艦ヤマト、ガンダムなど、漫画やアニメのヒーローなどに始まり、架空の物を想像して描くことが多かった。
小学校の高学年から勉強にも熱を入れ、真面目に勉強していた。でも、高校生になって進学する大学を決める時、とても困ってしまった。
高1の頃は担任の先生や周りに流されて普通の大学を志望していたが、高2になってそれをとても疑問に感じ始めた。本当にそんな大学に行きたいのだろうか?行って何を勉強するの?そんな勉強したいの?心の声は『No!』だった。そもそも何で大学に行くの???どんどん分からなくなっていった。
そうこうするうち夏休みがやってきた。友達は予備校の夏期講習などに行って受験の準備をすると言う。僕はと言えば、まだ進路の答えを見つけられないまま、もんもんと過ごし、今一つ勉強にも身が入らないといった感じだった。
ある日、ふらりと入った本屋さんで、たまたま「デザインの現場」という月刊誌を手に取った。デザイナー向けの雑誌で、仕事の現場でのノウハウや、最新情報が掲載されていた。「こんな仕事をしている人がいるのか・・・」「!?」「どうやってなるの?」そう思いながら何気なく雑誌を閉じた時、裏表紙に『武蔵野美術大学』の広告を見つけた。『美術大学!? デザイン科!?』「これやん!」と言うわけで僕は美術大学を目指すことにした。