あれだけ仕事がしたくてしたくてたまらなかったのに



いざ仕事が始まると、働く気力が失せていく不思議。。。




ボスはすごくいい人なんだろうと思うが



何が不満?



なんだろう・・・。




結局ジャパレスだから?



家からめちゃくちゃ遠いから?





お店に「仕事ないですか?」って訪問したのがちょうど先週だった。



その時、たまたまボスがいたから話が早かった。



すぐに採用が決まった。




このボス、見た目がめっちゃ怖くて



どこの事務所の人ですか?てぐらいの悪党ヅラなんだけど



口を開くとめちゃ気さくな人だった。。。



シンガポールの人だけど日本語が少し喋れるようで、



しかも日本語になると



「ンモー、ナニヤッテンノヨーォ」



という具合にオネエ言葉になる面白い人(笑)




私、昼間しか働けないって言ったら



違うお店を紹介してくれたりと、とても気を遣ってくれる。




でも私のほうは何かが燻ったままで



仕事が嫌になるとその気持ちがどんどん大きくなってしまう。




そこまでしてもらって、



こんな気持ちの自分が本当嫌だよ。




だけど



「お金が必要だから、今すぐ働けるところで働くのは仕方ない。」



って気持ちと



「結局妥協、妥協で楽な道に逃げたんだ。そんなんでいいの?」



って気持ちの間で板挟み。




理想と現実が違ったせい?



だから不満が燻ってるのか?



今なら辞めれるだろうけど、そんな気持ちで辞めてしまったら



また同じことを繰り返しそうで怖い。




そうこうしているうちにまた明日になる。




明日は、仕事。



また朝早くに家を出なくちゃなぁ。















オーストラリアには本当にいろんな人がいるものです。



そんな中偶然、変わった人に出会ってなぜか友達になっちゃうのも



この国の面白いところです。




昨日道を聞いてきたおじさんは



12年間パースに住んでいながらも



道に迷ってしまったという不思議な人でした。




どっからイエローキャットバスに乗れんの?



って聞いてきたのでマップを見せながら説明したんだけど



友達との約束にまだ時間があった私は



結局おじさんとしばらく一緒にいることに。




で、まぁこのおじさんが喋る喋る!




エンジニアとして各国を放浪したあと



今はオーストラリアにたどり着き



エンジニアとしての経歴を捨て



今は大学で法律を勉強しているそうな。




その後、おじさんの友達だという



韓国人の女の子と合流して



3人でコーヒーでも飲みに行くか、という形になりました。




もうおじさんが喋る喋る!



圧倒的なペースで喋るまくる。




私と韓国人の女の子はひたすら相槌。



へー。ほー。すごーい。へー。



気を良くしたおじさんはさらに喋る。





僕は日本に行ったこともあるんだ。



船に携わる仕事をしていたからね。



韓国にも寄ったよ。



アメリカやカナダも行った。



ただヨーロッパだけは行ったことがないんだ。



でもイギリスのある会社からオファーが来てね。



見て見て!このメールだよ。ほら、オファーが書いてあるだろ。



でも、僕は法律を勉強したいから断ったんだ。




「ほんまかい!!」



って突っ込みたくなるような話ではあったけど



面白いおっちゃんなのでそのまま聞き流してたw





おっちゃんはまだまだ喋る。



10分間で通常の30分ぶんの話はしたんじゃないかってぐらいの勢いで喋る。





僕は労働者と経営者は対等な関係であるべきだと思うんだ。



通常、人は仕事をするとなると会社に縛られるようになる。



そしてそこには雇う立場と雇われる立場の上下関係が生じるようになる。



僕もかつてはそうだったよ。



不利な条件で働いていたんだ。



だけどある日、僕はそれに耐えられなくなった。



だから僕は上司と口論したんだ。



「こんな賃金じゃ働けない。もっと給料をあげてくれ。」



上司は「おまえはクビだ!」って言ってきた。



僕は「どうもありがとう。」って言ってフレンドリーに別れたんだ。



それからはその繰り返しだよ。



僕が賃金を上げろって主張をすると



会社はわかったと言って上げてくれる。



だけど翌年、僕がまたその主張をすると



わかったという癖に上げやしないんだ。



だからそこで僕は会社を辞めてやった。



もっと条件のいい会社に行くためにね。



そしてその新しい会社でも同じことを繰り返した。



僕はどんどん、自分の収入を増やしていったよ・・・・





うーん・・・いい話ではあるけれど



あくまで理想論じゃないかなぁ・・・。



何処となく現実味のないお話で、本当かどうかも分かんない。



「それはあなたが能力のある人だからでしょ?普通の人はそうはいかないよ。」



なんて反論をすると



またおっちゃんのスイッチが入ってひたすら喋る、喋る。





そういう考えがダメになるんだ。



そうして会社に利用搾取されていくんだよ。



君にだって能力はあるのだから、自信を持ちなさい。



僕だって前は君みたいな考えだったけど



違うんだよ。大事なのは自信を持つことだ。



もしも不幸なんだったら主張しなさい。



それでクビだって言われたって構わないじゃないか。



その時は笑ってさよならしてやればいい。



他にはもっと君にあった場所があるはずだ。



良い会社ってのは自信を持った人を求めるんだよ。



主張しなさい。君にはその権利があるんだから…





なんて話になったところで



私は友達との約束の時間になり



おっちゃんと韓国人の女の子と別れた。




このチャレンジャーなおっちゃんの言う通りにすればいいのか



こんな話を真に受けていいのか、よくわからない。




だけど、労働者と経営者の関係が対等なのは



この国にいてしばしば感じることでもあります。




嫌だったら主張する。



それでもダメなら辞める。




日本人にはなかなか難しいことなんだよね。



まぁ、そういうところをつけこまれて



違法に働かされたりするんだろうけどなぁ。




おっちゃんが言った通りやってみようかなぁ。



明日のトライアル。



ようやく決まったお店なのに、ひとつどうしても腑に落ちないところがある。



それが無理ならもう、辞めるしかないわけで。

















ここオーストラリアにもいろんな人がいます。



親切な人もいれば、冷たい人もいるし



優しい人もいれば、危ない人もいる。





でも基本的には、親切な人が多いと思います。



誰かが困っていたら、積極的に助けてくれる。





昨日、普段はあまり利用しない電車でシティーに行った。



バスは土日、極端に本数が減るのです。



30分に1本とか。



だから電車のほうが早いだろうと思って。





いつものようにスマートライダーを読み取り機にかざす。



と、赤く点滅して



「残金が足りません」の表示・・・・。





「ついてないなー・・・。」そう思いながら


 

切符を買おうと、券売機に20ドル札を入れるも



何度やっても受け付けてくれない。



あれ?と思い、お札を変えてみたり皺を伸ばしたりしてもダメ。



で、よくよく見ると



5ドル、10ドル札はOKだけどそれ以上はダメ



的な表示が!!!




しかしその時の私の持ち合わせは



・20ドル札×2枚



・5セントとか10セントとか×たぶん50セントくらい



小銭合わせても、2.5ドルには程遠いじゃないか!!!




こんな時のためのEFTPOSだ!!



と思い、カードを突っ込んでみるもいまいちよくわからない。




「あと2分で電車が到着します」



なんてアナウンスも流れてきた。




近くにお店らしきものも見当たらないし



誰かに両替をお願いするしかないな…なんて思いながらも



なかなか人に頼む勇気が出ない。



頭にはあのババアの声がまとわりついてくる。



「あんた何言ってんの!?バカじゃないの!?」



(・・・ええもうトラウマになってます。。。アホらしいことこの上ないんだけど)





そんな風にまごついていると



一人のおじいさんが「大丈夫かい?」って声をかけてくれた。





「お金が20ドル札しかないんです・・・。



もし細かいお金があればぜひ両替してほしいのですが…。」




すがる思いでお願いしてみるも



「ごめん。細かいお金持っていないや。」とのこと。




「そうですか・・・・。」



少し肩を落とした。でも声をかけてもらっただけで十分ありがたい。



おかげで他の人にお願いする決心ができた。





そう思って、近くにいた人に話しかけようとすると



「これ使いなよ。」



おじいちゃんはそう言って、2.5ドル渡してくれた。





「いやいや!だめです!悪いです!!」



余裕もないけど、お金をもらうなんてとんでもない!



遠慮しようとしたんだけど



「大丈夫だから。また今度会ったときに返してくれればそれでいいよ。」



とても優しい笑顔でそう言ってくれました。





また今度、なんて言ってももう会わないかもしれないのに。



本当にかっこいいです。




「電車を降りたらすぐに両替しておじいちゃんに渡そう!」




そう思い、パース駅についてから両替できるところをさがしたのですが



そうしている間におじいちゃんは行ってしまいました。



目があって、手を振って、そしてお別れしました。





2.5ドルなんて、時には大した金額ではないかもしれません。



だけど、時には大きな意味を持つものです。



私にとっては、とても大切なお金でした。



20ドルなんかよりずっと大切に思えたお金でした。




そんな話をシェアメイトとしていたら



彼も「こっちの人は、大抵の人がそうやって助けてくれるんだよ。」って言ってた。



だから、その貰ったお金を次は誰かに還元しなくちゃいけないんだよって。




本当にその通りだなぁ。




おじいちゃんは決して裕福な感じの人ではなかった。



だけどそうやって助けてくれた。



余裕はあるくせに、自分ばっかり大事で何もしない人だっている。



私は絶対におじいちゃんのようになりたい。