釣った魚の処理・締め方・血抜きの方法|冷やし方、冷却、ヒスタミン食中毒に注意 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
その他、釣り情報と生き物ペット関係の記事を書いています。

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釣りで釣った魚を美味しく、安全に食べるには締めた後に「血抜き」をして、しっかり冷やす必要があります。血抜き処理や冷却が不十分だと、アジや青物はヒスタミン食中毒を引き起こすこともあります。特に気温が高い夏場の釣りは食中毒に要注意ですね。

 釣った魚の処理方法

釣った魚は、魚の種類や大きさに合った処理方法で、下処理を行い、しっかり冷却しないと食中毒の原因になるので注意が必要です。

血抜き


大きさが20cm以上あるサバやソウダガツオなどの青物は「血抜き」をして持ち帰るのがおすすめ。青物はヒスチジンを多く含んでおり、このヒスチジンが細菌に分解されると、食中毒の原因となる「ヒスタミン」を生成します。
ヒスタミン食中毒のリスクを少なくするには、釣った魚は直ぐに血抜きと内臓を取り出す処理をした方が安心です。

エラを切り落とす

血抜きの方法には幾つかありますが、簡単なのはエラの赤い部分をハサミで切り落として、クーラーかバケツの水に5分ほど漬けておく方法。魚は勝手に失血死するので、血抜きと締める行為を同時に行えます。

内臓を取り除くなら水汲みバケツに入れておきますが、釣りに夢中になってしまい、バケツの水に魚を放置しないように注意して下さい。5分ほど経過したら内臓を取り除いてクーラーボックスに入れて冷やしましょう。

水汲みバケツの水も定期的に交換して細菌が繁殖しないように注意します。

ちなみに、食卓の定番魚であるアジやブリ、サンマも冷却が不十分だとヒスタミン食中毒の原因となります。スーパーで購入した魚でもしっかり冷やさないといけません。

締め方

釣った魚の締め方は、上記で解説した血抜きをしつつ締める方法の他に、氷締め、神経締め、サバ折りなどがあります。


氷締め

1番簡単な魚の締め方で、単純に冷えた氷水にそのまま魚を放り込む締め方です。毎回魚を処理するのが大変な、サビキ釣りで沢山釣れる小魚なら、氷締めでも短時間で締められます。

15cm前後の大きさを基準に、神経締め氷締めを好みで選べば良いでしょう。船釣りだと、30cmくらいの魚でも氷締めにしちゃう人は多いですね。


処理に時間をかけたく無い方、魚を自分の手で締めるのが嫌なに人おすすめの締め方です。


神経締め

神経締めは神経を切断、または除去して魚を締める方法。神経締めにも色々な種類があるのですが、初心者におすすめの方法は、単純に魚の首の後ろ(エラの隙間の真上付近)をナイフやキッチンハサミで断ち切るだけ。


可哀想な気もしますが、首の付け根で背骨が切断された場合、魚はほぼ一瞬で絶命するので、苦痛の少ない良心的な締め方かもしれませんね。


サバ折り

サバ折りはサバやソウダガツオを締める際に、首を背中側にへし折って締める方法です。生きている魚を折るのは可哀想という方には向きません。
首を折ると血が大量に噴き出すので、人がいない方に魚の頭をを向けて折りましょう。数分バケツの水に漬けて、ある程度血を出してからクーラーボックスに入れましょう。

 食中毒が起きる原因

魚の食中毒は意外と多いので注意が必要ですよ。

魚が冷えていない

魚をしっかりと冷やさずに持ち帰って「ヒスタミン食中毒」になるパターンが多々あります。サバ、ソウダガツオ、シイラなどの青物・赤身魚は特にヒスタミン食中毒に注意が必要となります。

氷不足

夏は特に氷が溶けてしまい、冷却能力が不足してしまう可能性があります。夏は1日釣りをするならクーラーボックスの半分くらいの量の氷が必要です。

水温が高い夏はと水を投入した途端に氷が溶けますし、魚自体もかなり熱を持っているので、氷はに十分な量を用意した方がよい。最悪、氷は捨てて減らせますからね。

高性能な真空断熱パネル入りのクーラーボックスや、小さな魚の投入口が付いたクーラーボックスだと、冷気が逃げにくく氷が長持ちします。

魚が水に浸かっていない

水を入れていないと魚はなかなか冷えませんし、魚が沢山釣れると、ついついクーラーボックスに詰め込み過ぎてしまい、魚が氷水からはみ出てしまう事があります。氷水から出た魚は、水に浸かった魚と比較すると、冷えるスピードが遥かに遅くなるので、魚はできるだけ全体が水氷に浸かるようにしないといけません。

冷蔵庫と違いクーラーボックスは冷気が循環しませんし、蓋を開ける度に空気の部分は冷気が逃げて、直ぐに温まってしまいます。

クーラーボックスに水を入れると重いと言う場合は、水は魚を帰る直前に捨てるようにすれば、しっかりと冷やせますし、持ち帰る重さはクーラーボックスと魚の重量だけで済みますよ。魚自体が冷えていて、多少氷も残っていれば、1時間は十分低い温度を維持できるでしょう。

バケツに入れて放置

バケツの水は冷えていないので、魚を長時間入れて放置するのは絶対にやめて下さい。たまに死んだ魚をバケツに入れたままにしている釣り人がいますが、温かい水だと、細菌が増殖して内臓から腐敗が始まり、ヒスタミンなどの毒素が生成されてしまいます。

バケツの水を換えていない

バケツの水も同じ水のまま使っていても細菌が増殖するので、定期的に水換えして清潔な水を保ちましょう。夏はすぐぬるま湯状態になってしまうため、魚の血や、汚れた手を洗った水を放置するのは危険です。


 釣り初心者におすすめのクーラーボックス

釣り初心者におすすめのクーラーボックスを少しだけ紹介します。

ダイワ クールラインα LS 1000
クールラインα LS 1000は小魚の投入口が蓋に付いたクーラーボックスで、ロッドスタンドと、プライヤーなど小物の収納ができるボックスが付属しています。多少良いブランドのクーラーボックスが欲しいなら1番おすすめ。

ナチュールクーラー15ℓ

コールマン ホイールクーラー

ダイワ シークールキャリーⅡ S2500
ダイワのシークールキャリーⅡは頑丈なキャリー付きのクーラーボックス。筆者も船釣りで3年使用していますが、かなり耐久性が上がっておりハンドルも車輪も異常はありません。しっかり洗って、たまにリール用のオイルを吹きかけるくらいのメンテで使用しています。


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