シマノ最安のSWリールことスフェロスSWが「21スフェロスSW」としてモデルチェンジします。20ストラディックSWと同型のボディとハガネギアを搭載し、大幅に軽量化された割に、実売価格は据え置きで14000〜16000円と非常にコスパの高い大型スピニングリールとして生まれ変ました。
これからショアジギングやオフショアジギングを始める方におすすめのエントリーモデルです。
21スフェロスSWの性能と特徴
21スフェロスSWはシマノSW(ソルトウォーター)用のリールで最も価格が安いリールになります。初代のスフェロスは、あまりにずんぐりした、いかにも重そうな安物リールでしたが、21スフェロスは軽量化により軽くなりギアの耐久性もアップしています。
スプールとハンドルノブ以外、20ストラディックSWと共通の部品が使われており、デザインもシンプルでカッコいいリールになりました。
カラーリングは紺色のボディとスプールに金色が入り、やや高級感を演出した色合いになっています。ラインを巻けば金色はさほど気にならなくなりそうですね。ダイワの20ソルティガに色調が似ています。
耐久性はお墨付き
14〜19スフェロスSWは価格が安いため、長年、ワラサやブリなどを狙うジギング船や、オフショアキャスティング船のレンタルタックルでも活用されてきました。毎日誰かが使うような過酷な使用環境でも不具合が発生し難いリールとして使用する釣り船が多く見られ、耐久性と信頼性の高さは心配ありません。
初代14スフェロスは致命的なデメリットが
14スフェロスSWは安くて壊れないリールとして一定の評価はありましたが、なにせデメリットとして非常に重たいことが残念なポイントで、まともにショアジギングやオフショアジギングをするなら、遥かに軽いストラディックSW以上のリールを購入します。
どちらかと言うと、安さと壊れにくさを重視しすぎており、ジギング船のレンタル需要?を意識したリールで、個人がわざわざ購入する大型スピニングリールとしては、あまりパッとしなかったリールなのも確かです。
しかし、21スフェロスSWは初代スフェロスより85gも軽くなり、20ストラディックSWと比較しても自重が10gしか違いません。ハガネギアも亜鉛ダイキャストから冷間鍛造のアルミ製になり、軽量化と強度アップが図られています。
以前は「スフェロスSWを買うならレンタルタックルでも良いのでは」と言うイメージがあったものの、21スフェロスSWはショアジギングでも十分使えるスペックになっているので、真面目に青物釣りのエントリーモデルとして選択肢に入る大型スピニングリールになっています。青物釣り入門には十分な性能です。
ハガネギアの強度アップ・軽量化
21スフェロスSWの特徴で最も大きいのが85gも軽量化されていること。21スフェロスSWはボディを上位機種のストラディックSWにすることで、最新のハガネギアを搭載。亜鉛ダイキャストの重く弱いギアから、冷間鍛造された正真正銘のハガネギアにバージョンアップされました。
強い負荷を掛けて巻いてもよりスムーズに巻き上げられるトルクと、滑らかな巻心地を手に入れたのは嬉しいポイントですね。
ギア素材の変更と最新アルミハンドルの採用で、14スフェロスSW8000HGと比較して10%軽量化されています。
ハンドル
21スフェロスSWのハンドルは「ねじ込み式アルミハンドル」を搭載。このハンドルは最新構造で、自重が軽くガタつきの少ないのが特徴です。
唯一、難点を上げるならハンドルノブが楕円形をした卵型ノブなこと。このハンドルノブは握り難い人が一定数いるので、なんで全てのモデルにこの形状を選んだのかは謎。
買い替えで夢屋ハンドルノブタイプBを買ってほしいのもあるのかな?。
夢屋ハンドルノブタイプBに交換可能
21スフェロスSWのハンドルノブが不満なら、夢屋ハンドルノブ・タイプBか、対応するゴメクサスなど社外品に交換する事ができます。追加で出費が必要になるので、交換用にお高い夢屋ハンドルノブを買うなら、最新から丸型ノブ搭載の20ストラディックSWの購入も視野に検討した方が良いかもしれませんね。ハガネボディ
21スフェロスSWのボディはアルミと強化樹脂のハイブリッド・ハガネボディです。リールフット側がアルミ製、カバーが樹脂となっていますが、ステラSW以外は同じ「半プラ」構造なので、このあたりは仕方ないでしょう。
構造が一新されると不具合が心配ですが、20ストラディックSWがベースのボディなので、強度と耐久性は心配しなくて良さそうです。
カーボンクロスワッシャー
21スフェロスSWのドラグワッシャーは、より耐久性の高いカーボンクロスワッシャーを搭載。14スフェロスSWはフェルトワッシャーで、大型スピニングリールとしてはドラグ性能に不満がありましたが、カーボンクロスワッシャーなら摩耗耐性も高く、熱によるドラグ性能の低下も起こり難い、固着し難いなど、メリットばかり。
カーボンワッシャーの搭載は、21スフェロスSWを選ぶ価値のある理由となっています。
インフィニティドライブ
インフィニティドライブとは、スプールを上下に動かすメインシャフトと、ローターを回転させるピニオンギアを非接触化。接触部分には特殊低摩擦処理・特殊低摩擦ブッシュを採用し、なんと摩擦抵抗を30%も軽減しています。
大物がヒットした際に、リールの巻き上げが重くなる原因には、魚の重さ以外にリール部品の歪みによる摩擦の影響が大きい。特にメインシャフトとピニオンギアは魚がヒットするとスプールが横方向に引っ張られるため、メインシャフトが歪んで摩擦が発生しやすい箇所でしたが、その問題を解消したのがインフィニティドライブの機能です。
Xシールド・Xプロテクト
21スフェロスSWは防水機能に「Xシールド」と「Xプロテクト」を搭載。撥水グリスと接触式シールで物理的に水の侵入を防ぐので、波飛沫が吹き付ける船での使用も全く問題無し。SWモデルは軽く水没する程度なら水が入らないほど高い防水性を備えています。
21スフェロスSWと20ストラディックSWの違い
20スフェロスSW 6000HG
20ストラディックSW 6000HG
21スフェロスSWと20ストラディックSWの主な違いは、ドラグ力、ベアリング数、自重、ハンドルノブとなります。20ストラディックの方がドラグ力が2kg強く、自重が10g軽い、ベアリングが2つ多い、ハンドルが丸型となっています。
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