魚釣りは手軽に楽しめるアウトドアとして人気ですが、水辺で遊ぶ性質上、死亡事故が多い趣味でもあります。釣りの死亡事故の多くはライフジャケット未着用で、溺れてしまうパターンが多い。
ライフジャケットの着用により生存率が約2倍になると言われているで、釣りに行くならライフジャケットを着用しましょう。
とは言え、ライフジャケットにも種類があり、釣り場によって向き不向きがあり、選び方次第では役に立たなくなる可能性もあります。
今回は釣り用ライフジャケットの種類と選び方を紹介します。
釣りのライフジャケットの必要性
釣りのライフジャケットと言うと、船釣りや磯釣り、川に立ち入るような、落水したり流される危険性の高い釣り場で着用するイメージがあります。防波堤や公園でも海に落ちる危険性はありますし、周りに人がいるから直ぐに助けてもらえるとは限りません。2021年に横須賀市の公園で、子供がフェンスの隙間から転落し亡くなる事故も起きています。
海釣りの場合、ほとんどの釣り場は水面から2m以上の高さがあるので、水に落ちた人を引き上げるのは困難です。
救助のボートが来るまでは浮いていないといけませんが、溺死する際はパニックに陥り、水を飲んでしまい沈んでしまうパターンが多いのです。
ライフジャケットさえ着用していれば、泳げなくてもただ浮いていれば良いので、助かる確率が格段に高くなります。
病気など体調不良で落水したり、小さい子供ならなおさら自分で対処できませんから、ライフジャケットの有無で生存率に大きな差が出るでしょう。
船釣り・ボート釣りでは着用が義務化
船釣り・レンタルボートでは、利用者へのライフジャケットの着用が法律で義務化されました。船釣りで使用するライフジャケットには決まりがあり、国土交通省が認定した「桜マーク」と呼ばれるマークが付いたのライフジャケットのみ対応しています。
船釣りは桜マーク付きライフジャケットが必要
船釣りは国土交通省が認定した桜マーク付きのライフジャケットでTYPE-A・TYPE-Dの使用が認められています。安いライフジャケットには桜マークが無い製品が多いので、船釣りで着用するライフジャケットを購入する際は、桜マークの有無を確認してください。
海上での抜き打ち検索が稀にあり、ライフジャケット未着用だと個人や事業者が処分される場合もあります。
ライフジャケットとは?
ライフジャケットは救命胴衣のことで、ライフジャケットやライフベストなどの名称で呼ばれています。ライフジャケットと言っても、実はベストタイプや腰巻きこベルトタイプ、浮力を得る構造など、幾つかの種類があり、釣り場の使用環境によって選ばないといけません。
ライフジャケットの浮力
ライフジャケットに必要な浮力は大人用で7.5kg、子供用で5kgの浮力が基準となっています。これは水中では体重が10分の1になるためです。
ちなみに、大人用のライフジャケットであれば体重が重い人も軽い人も同じ物で問題ありません。人間の浮力は肥満ではあまり変わらないためです。むしろ体脂肪率が高い、太ってる人の方が脂肪のおかげで浮力はあります。問題はかなりの巨漢だと固定するベルトの長さが足りるかどうかがです。
よほど大柄な方は大きな人向けのライフジャケットを探して選ぶと良いでしょう。
ライフジャケットの種類
ライフジャケットと言っても、服のように羽織るベストタイプと、腰に巻く腰巻きタイプがありますし、発泡浮力体が入ってものと、ガスにより膨張するタイプがあります。双方にメリット・デメリットが存在するので、下記で解説します。
発泡浮力体入り
発泡浮力体はごく一般的なライフジャケットとして流通しているタイプで、固形の発泡材により浮力を得られます。安価でありどんな釣り場にも対応する万能なライフジャケットとなります。転倒した際にクッションになり怪我を防止できるメリットもありますね。
デメリットとして発泡材入りのライフジャケットは羽織るベストタイプしかないため、夏場は暑い、動きにくい事が挙げられます。
磯釣りは必ず発泡浮力体入りのライフジャケットを選ぶこと
下記で解説する膨張式のライフジャケットは風船のような物なので、磯の岩や貝殻に接触すると、穴が空いて浮力を失ってしまいます。磯では必ず発泡材が入ったライフジャケットを着用しましょう。
膨張式
膨張式のライフジャケットは炭酸ガスの力で、浮力体を風船のように膨らませるタイプのライフジャケット。普段はコンパクトで邪魔になりにくいメリットがあります。膨張式ライフジャケットにも腰巻きタイプとベストタイプがあります。
発泡浮力体入りのライフジャケットと異なりコンパクトでスリムなため、身動きを妨げず、夏も暑くないですし、持ち運びで邪魔になりにくいメリットがあります。
膨張式ライフジャケットのデメリットとして、作動すると使い捨てになる製品が多いのと、耐久性が低い、長時間の浮遊には向かない事が挙げられる。
手動膨張式と自動膨張式
膨張式ライフジャケットには手動膨張時期ライフジャケットがあり、双方にメリット・デメリットがあるので好みに応じて選んでください。
手動膨張式
ライフジャケットに付いている紐を引くと作動し膨らむライフジャケット。波のかぶる場所や水洗いする際に誤作動する事がないので安心。
自動膨張式
自動膨張式ライフジャケットは、センサーにより水を感知して自動で膨らむライフジャケットです。
自動膨張式のデメリットは誤作動で、強く水を被ったり、うっかり水につけると作動する場合があります。
半自動膨張型
自動膨張しなかった場合に、紐を引いても作動させられるタイプもあります。
膨張式ライフジャケットには寿命がある
膨張式ライフジャケットは二酸化炭素ボンベのガスを利用して膨らむので、ガス圧漏れによる圧力の低下や、素材の劣化が発生するため、使用期限が決められています。古い膨張式ライフジャケットは膨らむ部品が破裂したり、空気漏れが起きる事もありますよ。
うっかり釣り針を刺してしまったりすると、内部の膨らむ部分に小さな穴が開いている可能性もあるので、定期的にメンテナンスをして確認しましょう。
膨張式ライフジャケットは簡易的な浮遊手段
膨張式ライフジャケットはあくまで簡易的な手段で、直ぐに助けが呼べる場所、自力で岸に戻れるような場所での使用に向いています。
磯やボート、SUPでの釣りは通常のライフジャケットを選びましょう。
釣りにおすすめのライフジャケット
釣り初心者でも購入しやすい、安くて評判の良い、人気のライフジャケットを紹介します。
大人用ライフジャケット
非常に安い価格が特徴の大人用ライフジャケット。浮力7.5kgと実用的な性能は満たしています。釣り公園や波止の釣りなら十分でしょう。レビュー件数も多く評判も良い商品です。
自動膨張式ライフジャケット ベストタイプ
5000円以下とリーズナブルな価格が特徴の自動膨張式ライフジャケット。ベストタイプですが膨張式なのでスリムで釣りの邪魔になりません。浮力を増やせる吸気チューブやホイッスル、手動膨張レバー付きで機能面も充実。安い膨張式ライフジャケットが欲しい方におすすめ。
BASAROライフジャケット
近年マリンスポーツや釣りのシーンでは必須アイテムとなってきているのがライフジャケットです。近年のライフジャケットは従来の物とは違いファッション性にも非常に優れており、マリンスポーツ・フィッシングシーンのオシャレアイテムとしても非常に注目されております。法令の改正により着用必須という場面もあり、大変多くのお客様からご指示頂いている商品になります。当店も多くのマリンスポーツやフィッシングファンのお客様にご来店頂いており、日々新色の提案や、新デザインの開発に取り組んでおります。
【商品の能力】
本商品は国土交通省型式承認品を超える浮力11.0kgを持っています。この浮力は水中で110kgの物を浮上させる力を持っている事になります。(水中では地上の1/10になる為)
ジュニアフローティングベスト
ジュニアフローティングベストは子供用の安いライフジャケット。また紐や反射板もあり夜間でも視認しやすい製品です。子供と夜釣りに行く場合にもおすすめですね。
●裏地オールメッシュ●胴部サイズ調整可能●落水時抜け落ち防止の股ヒモ付き●両肩部に反射材付き●左胸内側にホイッスル付き●左フロントにポケット1個付き ●釣り用・川遊び・水遊び用
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