【釣り図鑑】エソの生態と特徴・釣り方を解説|ヒラメ釣りで定番の外道、釣れる場所、ルアー | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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エソはサーフ・砂浜や堤防から釣れる魚で、主にヒラメ狙いのルアーフィッシングや、ライトショアジングでも釣れる事があります。エソにも色々な種類がありますが、ショア・丘からの釣りで釣れるエソは、ほとんどが「マエソ」と言う種類です。
今回はエソの代表種である「マエソ」の生態と釣り方を紹介します。


マエソの生態と特徴
マエソはエソ亜目エソ科マエソ属に分類される魚で、特にマエソは沿岸に近い、水深100m以内の砂地や砂泥地に生息しており、主に小魚や小型の甲殻類を捕食しています。
生活圏もヒラメに似ており、ヒラメやマゴチが釣れる釣り場なら、エソも釣れると言っても良いでしょう。砂浜からのルアーフィッシングでは、定番の「外道」となっており、あまり釣れても喜ばれない魚となっています。

全長は最大50cmで、1年で15cm、2年で25〜30cmまで成長します。体表は丸くザラザラした鱗で覆われており、尾の付け根と尾鰭の間の上には、脂鰭と呼ばれる小さな丸い鰭が付いています。

エソは小骨が多く、主にすり身の原料として利用されており、マエソのすり身は蒲鉾(カマボコ)や笹かまの原材料になっています。

旬・食べ方
味の旬は春から夏で、よく釣れる時期も同様に4月〜7月頃です。エソの食べ方ですが、皮が硬く鱗も丈夫、小骨も多いので、あまり捌いて食べる魚ではありませんが、卵巣は非常に美味しいとされています。
内蔵と鱗を取り除き、フードプロセッサーですり身にすると、手っ取り早く食べられますよ。焼いてハンバーグ風に料理したり、つみれにして汁物に入れると良い出汁が出ます。

釣れる場所
エソが釣れるのは餌が豊富な砂地や砂泥地で、ヒラメやマゴチ釣れる釣り場なら、ほぼエソも生息しているでしょう。イワシやアジと言った餌が豊富な砂浜、沖が砂地の堤防などのポイントを狙います。潮通しが良い釣り場の方が釣れる可能性が高くなります。


釣り方
エソを狙って釣る人は、ほとんど居ないかと思いますが、もしエソを狙うならルアーフィッシングで釣るのがおすすめ。エソを釣る際に使用するタックルは、ヒラメやシーバス用の物で構いません。

ロッド
エソのルアーフィッシングで使用するロッドの長さは、9.6〜10フィートで、シーバスやヒラメ釣りで使うようなルアー ロッドで良いでしょう。
エソは口が硬く、フッキングさえ決まればバラシにくいので、メタルジグやワームを遠投できれば、あまりロッドの固さは拘らなくても大丈夫です。

リール
ヒラメのルアーフィッシングで使うリールのサイズは、3000番・4000番・C5000番が主流。リールのギア比はルアーを泳がせるスピードと回収速度を考慮して、ギア比の高いハイギア以上のリールが使用されます。
巻き上げ長さで言えばハンドル1回転あたり100cmの巻き上げ量は欲しいところですね。 ヒラメ釣りではルアーを遠投するために細糸を使うので、ドラグがスムーズに作動する1〜2万円くらいの価格帯から選びたい。


ライン
ヒラメのルアーフィッシングでは飛距離と強度を考慮して1〜1.5号のPEラインを200m巻いて使用します。
PEラインは伸びが無く、同じく太さのナイロンラインより3倍以上の引っ張り強度があるので、1号の細いラインでも80cm以上あるヒラメを釣ることができます。 
ヒラメで使うPEラインの太さを選ぶ基準ですが、釣れるヒラメのサイズで選ばず投げるヒラメルアーの重さで選ぶのが基本。ヒラメは根がない場所で釣る事が多いので、大型のヒラメを細糸で掛けてもドラグを出して対応すればラインブレイクする事は稀ですよ。

 ●ラインの太さ
細いラインほどルアーの飛距離は伸びますが、サーフ からキャストするルアーはやや重いため、キャスト切れしないように、余裕を持った太さのラインを巻いておきたいですね。

●ラインの長さ
サーフからの釣りでは70m以上キャストすることも珍しくないので、ラインは最低でも200mはリールに巻いておこう。150mだと70m投げて高切れしたら、そこで釣り終了になってしまう。

●ラインカラー
PEラインのカラーは単色でも色分けラインどちらでも構いません。色分けラインは飛距離が把握しやすいので、ヒットしたポイントやルアーの飛距離を確認する場合に役立ちます。単色PEラインを使うなら、視認性の高いグリーンが良く使用されています。

リーダー 
リーダーは4〜6号のフロロカーボンを使用します。。ヒラメの場合は4号と6号の違いで太くて釣れなくなることは無いと考えて良いと思う。リーダーの長さは60〜1.5mくらい、あまりガイドに結び目を入れたく無いなら50〜60cmで構いません。メインラインとの結束はFGノットを使用しましょう。


ルアー
エソを釣るルアーは、ヒラメ釣りで使うルアーよりやや小型のワームかメタルジグがおすすめ。エソが釣りやすいルアーのサイズは5〜9cmくらいで、飛距離を考えるとルアーの重さは10g以上あると良い。

ワーム(ジグヘッドリグ)
ワーム(ジグヘッドリグ)は、初心者でもエソやヒラメが簡単に釣れるルアーです。ワームは柔らかいプラスチック素材で作られているので、ナチュラルな波動を放ち、食いついたエソが一回でフッキングしなくても、違和感を感じにくく一度食い付いてくる可能性が高い。
初心者がルアーでヒラメやエソ、マゴチを釣りたいなら、まずはワームを使うのが最もおすすめです。

ワーム
ワームは柔らかい部分の名称で、主にヒラメを狙うサーフからのルアーフィッシングでは、ジグヘッドとワームを組み合わせた「ジグヘッドリグ」として使用します。
ジグヘッドの重さは10〜15gあるとよく、ヒラメよりは小型の物が食い付きは良いでしょう。ワームのサイズは3インチくらいで良いでしょう。 ワームとジグヘッドは別々に販売されていますが、ヒラメ専用のワームとジグヘッドが最初からセットになった商品もあるので、初心者なら是非利用したい。


初心者にはバイブレーションジグヘッドがおすすめ


メタルジグ
メタルジグは金属の塊を作られたルアーで、素早く海底まで沈むのでボトムを探りやすく、サイズの割に重いので飛距離も抜群。エソに使うなら50〜70mmで15〜30gのメタルジグがおすすめです。
使い方はただ巻きやジャークからのフォールや、リフト&フォールでボトムを丁寧に探ります。

ジグパラショートは安くて釣れると人気のメタルジグ。アシストフックとリアフックが付属しているので、パッケージから出したら、ラインに結ぶだけで使える手軽さも魅力ですね。いま一番売れているメタルジグです。


エソの釣り方
エソの釣り方はヒラメのルアーフィッシングと同じです。釣れるポイントを選び、尚且つしっかりエソにルアーを見せる必要がある。このポイント選びとエソのヒットレンジ(釣れるタナ)に、上手くルアーを通せるかが釣果を左右します。

エソが釣れるポイント 
いざエソやヒラメを釣りに行っても、初心者は釣れるポイントが分からない可能性があります。エソとヒラメは生息域が同じですが、どちらもサーフに満遍なく生息しているわけでなく、基本的には地形変化や水流の変化がある場所に集まっています。
エソやヒラメをルアーで釣りたいなら、とにかく釣れるポイントに入る事が第一条件です。

エソが釣れるポイントを解説しているので、自分の行くフィールドで合致する場所が有るなら必ずその場所に入って下さい。
サーフ砂地・サーフの釣り場は似たような風景が続いていて、初心者さんは何処でエソが釣れるの全然かわからないと思います。一見ポイントが無さそうなサーフにも、エソやヒラメが集まる場所が沢山ありますよ。

 ●離岸流
離岸流は打ち寄せた波が沖へと払い出す流れのこと。離岸流のある場所は砂浜が岬状に海へ突き出しているので判別できる。この突き出た場所の左右と先端の沖方向には、エソが集っている可能性が高い。この場所から扇状にルアーをキャストして広範囲に探ると良い。
並びに他の釣り人がいる場合はラインがクロスしないように注意しよう。砂浜の波打ち際に何故か砂利浜になっている場所があれば、その付近も流れに何らかの変化があるはずです。

●カケアガリ
カケアガリは海底に傾斜のある場所で、カケアガリ自体は目では見えませんが、カケアガリ付近にから波が高くなるので大体の場所がわかります。カケアガリはエソがベイトを追い込みやすく、待ち伏せしているエソやヒラメが居着いてる可能性が高いポイントです。

●潮目
潮目は塩分濃度や水温の違う海流のぶつかる場所のに形成される境目のような物。潮目は見れば海面に筋や波の具合に違いが出来ているのでわかります。潮目にはヒラメのベイトになるイワシなど小魚が集まりやすく、ヒラメが着いている可能性がある。

ストラクチャー 
ヒラメ釣りでは岩・テトラ・ゴロタと言ったストラクチャー・地形変化も重要なポイントです。エソとヒラメは地形変化を好むので、潮の流れが変わる岩・テトラと砂地の境目はヒラメがベイトを捕食するために待ち構えている可能性が高い。
磯から釣るなら足元付近も釣れるポイントになりますよ。


ルアーの動かし方
エソはベイトを追う時以外は、大抵は海底の砂の上で獲物を待ち構えています。エソにルアーに気付いてもらうには、ボトムから60cmから1m以内のレンジをトレースするのがベストと言われます。初心者はまず「底から1mを」基準にルアーを引いて来れるように練習してみましょう。

ルアーのアクション・動かし方は基本は「ただ巻き」です。ただ巻きとは、文字通りルアーを一定の速度でただ巻いてくるだけ。このただ巻きを上記の底から1mを意識して行えば、まずエソが釣れるアクションの1つはもう出来ているわけです。
ただ巻きでのルアーの巻き取り速度は、1秒に50cm〜1mくらい。

リフト&フォール
ただ巻きで反応が無い場合、ワーム・メタルジグなら「リフト&フォール」を試してみましょう。
リフト&フォールはボトムを丹念に探る場合に有効なアクションで、活性が低いヒラメにも有効なアクションですよ。リフト&フォールのやり方は、ロッドを水平に倒しながら糸フケを巻き、ロッドが水平になったら待機し、ルアーが着底したらロッドを立ててルアーを持ち上げ、また糸フケを回収しながら水平で待機、ルアー着底したらロッドを立ててルアーを持ち上げる、あとはこの繰り返しです。


アタリ
エソは吸い込むと言うより齧り付くような食べ方をするので、アタリがあったら強くて素早くアワセを入れてフッキングさせましょう。
口は硬いので巻けるならゴリ巻きで一気に巻き上げて構いません。


【まとめ】
エソは外道的なイメージの強い魚ですが、沢山釣れる場所では、ヒラメが釣れない時でも楽しませて来る貴重な魚です。基本的には狙って釣る魚ではありませんが、釣れたら蒲鉾にして食べてみては如何でしょう。