【チニング入門】クロダイ(チヌ)のルアー釣りに必要なタックルとルアー、釣り方を解説 ロッド | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
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チニングとはチヌ(クロダイ)をルアーで狙うルアーフィッシングのこと。チヌ(クロダイ)は本来警戒心が強くウキ釣りや筏釣りなどエサ釣りで釣る魚のイメージがありますが、チニングと言うルアーを使用した釣り方でも手軽に釣ることができるんです。
今回は初心者にもわかりやすくチニングに必要なタックルやルアー、チニングの釣り方、チヌが釣れる場所を紹介します。


チヌ(クロダイ)とは?
チヌ(クロダイ/黒鯛)はスズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ族に分類される鯛の仲間です。外見は真鯛を黒くしたような外見をしており、銀の鱗を墨汁で塗ったような独特な色合いをしています。
クロダイは真鯛より沿岸の汽水域を好むので磯釣りや堤防釣りでも釣れる馴染みのある魚です。汽水じゃなくても餌が豊富なら大抵の場所に生息しています。

クロダイは悪食な魚として知られており主食の貝類や甲殻類の他、多毛類、魚類、海藻など大抵の魚が食べる物なら何でも捕食すると言っても良いくらいです。
チヌのエサ釣りではサナギやコーン、スイカが使われる事から本当に何でも食べる魚である事が伺えます。

チヌは2種類いる
チヌ(クロダイ)
一般的なチヌ(クロダイ)と呼ばれるタイプです。

キチヌ(キビレ)
キチヌ(キビレ)は姿形はチヌにそっくりですが、腹鰭と臀鰭、尾鰭に黄色いグラデーションが入ります。黄色い鰭を持つためキチヌやキビレと呼ばれている。


チヌ(クロダイ)が釣れる時期と釣れる場所
チヌ(クロダイ)は春・夏・秋・冬と年中釣れる魚ですが、特によく釣れる時期は初夏〜夏季にかけて。晩春から初夏になり浅場の水温が暖かくなると餌を求めてチヌがやってきます。冬場に落ちた体力を回復するために沢山の餌を食べる「荒食い」の時期なので、チニングでも簡単にチヌを釣ることができるでしょう。
チヌは水温が下がると深場へ移動してしまい食も細くなってしまい釣り難くなってしまいます。

クロダイが釣れる場所は川の河口周辺で砂地が絡む場所は絶好のチニングスポットですね。この他、堤防や磯、ゴロタ場もクロダイが多い。更に橋脚、桟橋、海底にある根などのストラクチャーは狙い目のポイントです

クロダイの餌が豊富な釣り場を選びたい
堤防や岸壁と言っても範囲が広すぎてチヌが釣れる釣り場を絞り込めないかと思うので、そんな時は岸壁にカラス貝や牡蠣が豊富に付着しているポイントを優先して下さい。
カラス貝や牡蠣と言った貝類はチヌの好物ですし、貝類が豊富だと甲殻類の数も多いはずなので、岩壁に貝が付着している釣り場は狙い目と考えて良いでしょう。あとはテトラや消波ブロックが組まれている場所、護岸に穴が開いていたりしてチヌの隠れ家が多いポイントがチニングに適しています。


チニングってどんな釣り方?
チニングはチヌ(クロダイ)をルアーで釣る釣り方のこと。チヌは団子釣りやヘチ釣り(フカセ釣り)など餌で釣る魚のイメージが根強いですが、チヌは魚類や甲殻類も捕食するので、それらに似せたルアーを使用すればチヌを釣ることができるのです。
このチニングは最近若者に人気が出始めた釣り方であり、ライトタックルで狙えるので女性や子供でも手軽に挑戦できる点も人気の理由でしょう。

下記で解説しますがチニング専用タックルでなくてもソルトルアー用のタックル全般にバスタックルなども使えるので、既に他のルアータックルを持っているなら直ぐにチニングをはじめられますよ。


チニングに必要なタックル
チニング専用タックル以外にも、ライトなシーバスタックルや強めのアジング・メバリングタックル、バスタックルなど、2500〜3000番のスピニングリールが付いていて5〜15g程度のルアーが扱えるタックルが使用できます。

ロッド
チニング適したロッドは長さ7.5フィート(2.3m)前後で、5〜15gのルアーが使用できるライトなルアーロッドが適しています。近年チニング専用ロッドのラインナップも増えているので、これからチニングを始めるならチニングロッドを購入した方が良いでしょう。
チニングにはシーバスロッドも使えますが、9フィート以下でL(ライト)パワーのシーバスロッドがおすすめ。ML(ミドルライト)パワーだとオーバーパワーでチニングで使うルアーがやや扱い難いと思います。




リール 
チニングで使うリールは小型スピニングリールと呼ばれる2500番〜3000番のスピニングリールです。ギア比はノーマルギアかハイギアをお好みで選ぶと良いでしょう。ハイギアのリール方がシーバスやヒラメ、ライトショアジングでも使いやすいので汎用性は高いですね。
シマノのスピニングリールだと3000番にはボディサイズが違うC3000と3000がありますが、チニングなら軽いC3000番でも問題ありません。シーバスやショアジギング、エギングでも使うなら通常の3000番を選ぶと良いでしょう。


ライン
チニングに適したラインはPEラインの0.8〜1号です。リールに巻く長さは150mで十分。
PEラインには主に4本編みと8本編みがあり、8本編みの方が同じ号数(太さ)でもより強度が高くなっています。やや高価ですが強度を重視するなら8本編みのPEラインを選んだほうが良いですね。
ラインのカラーは昼間に視認しやすいグリーンやピンクがおすすめ。単色のラインで構いません。

リーダー
リーダーとはショックリーダーとも呼ばれる先糸のことです。PEラインの先にリーダーを結ぶ事でPEラインのデメリットである擦れに弱い点と不透明で魚から見えてしまう点を解消できる。
リーダーはフロロカーボンラインの2〜3号を60cm〜1.5mほどFGノットで結束しましょう。やや強め(硬め)のロッドを使うならリーダーは太めの3〜4号でも構いません。


ルアー
チニングで使うルアーの種類ですが、チニングでチヌか釣れる釣り場の状況も様々で、食性も幅広いことからミノープラグやラバージグ、バイブレーション、ワームなど複数のルアーが必要になりますが、チニング初心者はボトム(海底)をズル引きして使えるラバージグやエビを模したワームを使用するのがおすすめ。

チニングで使用するルアーの大きさは30mm〜70mmで、50mmくらいが無難に使える汎用性の高いサイズかと思います。

釣り場によってはルアーの選択を誤ると根掛かりが多発して釣りにならない事もあるので、ルアーのメリットやデメリット、適した使用環境を把握して下さいね。

プラグ
プラグとは魚を模して作られたルアーで「ミノー、クランク、ホッパー、バイブレーシ」がプラグと呼ばれます。プラグには水に潜るベーシックなタイプと、水面で使うトップウォータープラグのように種類があり、使い方にも大きな違いあるので各種プラグの特徴を理解して状況に応じて使い分けて下さい。

ミノープラグ
ミノープラグとは下顎のあたりに水を受けるリップと呼ばれる出っ張りが付いたルアーで、ただ巻くだけでも水を受けて本物の魚そっくりのアクションをしてくれる。ミノープラグはチニングでは中層狙いのルアーとして活躍するルアーなので用意しておこう。
クロダイ以外にもシーバスやメッキなど色々な魚が釣れるのも楽しいポイントです。
ミノープラグには水より比重が軽く浮くフローティングミノーと、水より比重が重いシンキングミノーがあります。

フローティングミノー
フローティングミノーは水面から水面直下60cmくらいまで対応した製品があり、水深が浅い場所やチヌが水面を意識している場合に活躍します。海藻が生えている場所や水深が1m未満の釣り場でも根掛かりし難いので浅場の攻略に役立ちます。

シンキングミノー
シンキングミノーは水より比重が重く潜行レンジも60cm〜2mと深い。より深場い中層から底層(ボトム)付近を探る場合に使用する。
シンキングミノーは基本的に大抵の釣り場で使用できるルアーなので、フローティングミノーより出番が多く必ず用意しておきたいルアーである。


クランクベイト
クランクベイトは主にボトムを狙う際に使用するルアーで、丸っこくボリュームのある形状が特徴的。クランクは頭を下げて尾の方を上げた前傾姿勢で泳ぐため、ボトムにコンタクトしても岩をうまく交わし根掛かりし難い。ボトム狙いで使える有用なプラグ系ルアーであり、ポイントを素早くサーチしたい場合に活用できる。


ホッパー
ホッパーとは頭に水を受ける大きなカップ(凹み)が付いたプラグ系ルアーです。ホッパーは全て水に浮くフローティングで、用途は水面竿を煽る事でゴポゴポと音と水しぶきや泡を立てて強くアピールできる。
クロダイが潜んでいそうなスポットを狙う場合やクロダイの姿が見える場合、浅場全般での使用に適している。クロダイが水面の餌に関心を示さない場合や、水深が2mより深い釣り場は苦手。

しっかり飛んで安定したアクション。基本に忠実。でも操作性を向上させる新技術も搭載のブリームポッパー。トップウォーターのブリームゲームはその日の状況や魚にルアーのアピールを合わせる事が重要。しっかり飛ばせて、安定したアクションで見切らせない、そんな必要機能を一つのポッパーで実現するために、ライズポップが開発されました。
[Brenious RISEPOP] 
操作は簡単基本は強すぎない「チョポッ・・・チョポッ・・・」程度のコンスタントなポッピング。魚が寄らない時には少し強めに「ジョポッ!」と誘ってしっかりスプラッシュ。安定した水噛みに拘った操作性でしっかり誘って、魚が着いたら見切らせずにバイトまで持ち込む、アングラーの欲しいスプラッシュの強弱を自在に操作できる、そんなポッパーがライズポップです。

バイブレーションプラグ
バイブレーションプラグはブルブルと振動するように泳ぎ、波動を起こすこすアピール力の高いルアーです。
バイブレーションプラグは大きさの割に自重が重いルアーなのでよく飛びますし、水深が深い場所でも素早く着底します。
バイブレーションは使い方も簡単で「ただ巻き」か「リフト&フォール」だけで充分釣れるので初心者でも使いやすい。


ラバージグ
ラバージグはシンカーにラバーと呼ばれる毛のようなスカートとフックが付いたルアーで、海底をズルズルと引いて使用します。ラバージグはワームと並び初心者が使用しやすいルアーなので、必ず用意しておきましょう。
近年チニング専用に開発されたラバージグも増えていますね。
ラバージグはクロダイの好物であるエビやカニに似せたルアーなので、動かし方も甲殻類を意識してアクションさせたいですね。


ワーム
ワームは柔らかいプラスチック素材で作られたルアーで、ジグヘッドやフック・シンカーなどと組み合わせた「リグ」として使用します。
チニングではワームんジグヘッドリグかラバージグと組み合わせることが多く、ボトムの釣り専用のジグヘッドに取り付けて使用します。
チニング用のワームはエビやカニと言った甲殻類に似せた「ホッグ」と呼ばれるルアーが多い。


ジグヘッド
ジグヘッドはシンカー(オモリ)とフックが一体になったルアーで、フックにワームを取り付け「ジグヘッドリグ」として使用します。
チニングで使えるジグヘッドはダルマのように起き上がりフックが必ず上を向くように設計されています。通常のジグヘッドは着底させると横向きに倒れて根掛かりしてしまうので、チニング用にジグヘッドを購入する際は必ずチヌ・クロダイ用や根魚用と記載されているジグヘッドを選びましょう。
ジグヘッドの重さは5〜10gくらいが重すぎず軽すぎずで使いやすいですよ。
取り付けるワームの重さも考慮しロッドの対応ルアーウエイトを上回らないように注意して下さい。多少オーバーするくらいは大丈夫ですけどね。



チニングの釣り方
チニングの釣り方は釣り場によってルアーを選択するところから始まります。とは言え、チニング初心者さんはあまり難しく考えず、最初は中層とボトムをしっかり探り分ける事から始めて下さい。
大抵はボトムを探るラバージグかジグヘッドリグにエビなど甲殻類を模したワームを付けて使えば大丈夫です。あとは底層を素早く探るクランクと中層を探るシンキングミノーの2種類のプラグを使い分ければチニングゲームが組み立てられますよ。
まずは下記を参考に各ルアーの使い方や使い分けを覚えよう。


ワームとラバージグの使い方
ワームとラバージグはボトムを狙う場合に使用します。クロダイは大抵ボトム付近に居る事が多いので、チニングではワームとラバージグが定番ルアーと言って良いでしょう。
ワームとラバージグの使い方は、キャストしたら着底させ底をずるずると引いてみよう。このときルアーはエビやカニが海底を移動している姿をイメージしてリールの巻きスピードを調整し、時折ロッドで小刻みアクションを付けるなど工夫してみましょう。

チニングのアタリは巻いていると「ゴッゴッ...ゴッ!ググググググ」と前アタリがあり、その後重みが乗るかと思うので、重みが乗ったタイミングでアワセてください。チニングで早アワセは基本的厳禁です。焦らずしっかり食い付くのを待ちましょう。
アタリは出るのになかなか食い込まない時は焦らず同じペースで巻き付けてください。


プラグ系ルアーの使い方
プラグ系ルアーのメリットはワームより素早く探れることと中層〜表層狙いで使える点にあります。
ホッグ系ワームと同じくボトムを狙えるプラグにクランクベイトがありますが、こちらはボトムを手早く探る場合やクロダイが魚を捕食している際に有効です。
ミノーはシンキングとフローティングを使い分けて水面から中層を探る際に使用します。
ホッパーはチヌが水面でライズ(餌を捕食している)している際に積極的に使用してみましょう。
とは言えトップウォーター系ルアーはシチュエーションを選ぶので初心者難しいルアーかも知れません。ホッパーに関しては最初から用意しなくてもフローティングミノーで足りるでしょう。


ゴロタ場や磯での釣り方
ゴロタ場や磯でのチニングは根掛かりに注意が必要だ。ワームやラバージグを普通にズル引きしてしまうと根掛かりばかりして釣りにならない事も。
そんな根掛かりしやすい釣り場でチニングをする場合は「リフト&フォール」と呼ばれるアクションを使用すると根掛かりを少なくできる。

リフト&フォールの釣り方は、ルアーが着底した状態からロッドを立ててリールのハンドルを2〜3回回してラインを巻き取り、ラインを張ったままルアーを着底させます。
ルアーが落ちる間に「コッ、ゴツン」とアタリが出るので、フォール中のアタリについては即アワセを入れてフッキングさせましょう。
リフトアップ・巻き上げ中のアタリは重みが乗ってからアワセて下さい。重みが乗らなくてもフォール中にまたアタリが出る事も多いので気を抜かずにアクションを続けましょう。

あまりに根掛かりが酷いならボトムに接触しないミノーやバイブレーションなどのプラグ系ルアーを使った方が良いですね。


チニングではとにかく重みが乗ったらアワセよう
根が荒い場所でのチニングをしていると根掛かりとアタリの区別が付かず、アワセで良いのか迷う事も多いと思いますが、根掛かりを恐れてアワセを入れないとフッキングに持ち込めません。
釣果を上げるには根掛かりを恐れず重みが乗ったら即アワセを入れましょう。

磯やゴロタ場でのチニングに根掛かりは付き物なので、最初からルアーを多めに用意しておいたり、根掛かりし難いオフセットフックを使用したリグを使うなど対策しておきましょう。
ルアーの数に余裕が有れば根掛かりを気にせずアワセを入れることができますからね。


取り込み


【まとめ】
チニングについて解説さましたが、ルアーフィッシングの中でもチニングは意外と釣り方が簡単です。
それにチニングはチヌ(クロダイ)以外にも色々な魚が釣れるので、初心者はチヌに拘りすぎずにソルトライトルアーフィッシングとしてシーバスや根魚、メッキと幅広い魚を狙いつつ楽しめる釣り方ですよ。


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