ロタラ・インディカの育て方|赤色の色揚げ方法、水質、光量・照明、肥料、CO2、育成方法 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ロタラ インディカは赤系ロタラの代表種で、水草レイアウトでも使用頻度の高い定番の種類です。赤系水草としては育成も簡単なので、赤系水草の入門種にもおすすめです。ロタラ インディカは育成するだけなら容易な種類より赤みを強くしたり、綺麗なボリュームのある茂みを作る育成するには、強目の光とCO2の添加、鉄分を含む肥料の添加が重要で、それなりに育成環境を整える必要がありますよ。

ロタラ・インディカの特徴
学名:Rotala rotundifolia “Red form
分類:ミソハギ科キカシグサ属
分布:改良品種
用途:中景〜後景にまとめ植えして使用
光:中〜強
水温:24~28℃
PH:6.0~7.0
KH:0〜6
GH:5〜6.5
肥料:普通
Co2:有った方が育成しやすい
底砂:ソイル、大磯砂、川砂

ロタラ インディカは古くから水草レイアウトで使用されてきた、グリーンロタラの改良品種で、赤く色づく葉が特徴です。改良品種のため自然下には分布していません。
草姿や葉の形状はグリーンロタラに似ており、葉の色は育成環境にり、赤褐色やワインレッド、ピンク色に変化します。綺麗な赤色を強く発色させるには「強い光」「CO2」「鉄分を含む肥料」の3つが必要になります。

ロタラ インディカは育成難易度も低く、育て方も基本的にグリーンロタラ同様に簡単ですが、より綺麗に育てるなら、強い光が必要になってきます。綺麗に育てると言う事に関しては、育成難易度が高い水草ともいえるでしょう。
綺麗に育ったロタラ インディカの茂みは非常に美しいので、より良い機材を揃えたり、トリミングを繰り返して茂みを作る価値がありますよ。

成長速度も非常に早く、トリミングと差し戻しを繰り返すと直ぐに増やすこともでき、短期間でボリュームのある茂みが作れますよ。光が強すぎると、やや斜めに成長する事があります。


水上葉
ロタラインディカの水上葉は卵形の葉をしており、水中葉とは全く異なる外見をしています。水上葉を水中化すると、強く元気な株が得られるメリットがあります。
とは言え、水上葉を水中化させて、水草レイアウトで使えるようになるまで、2〜3週間の時間が必要です。


ロタラ インディカの育成方法
ロタラ インディカは育成するだけなら、それほど強い照明も必要なく、簡単に育てる事ができる水草です。ただ、赤色を強く維持し、ボリュームのある茂みを作るには、赤系水草同様に強い光とCO2の添加、鉄分を含む液体肥料が必要になってきます。

照明
ロタラ インディカを育てるだけなら60cm水槽で蛍光灯で2灯、LEDライトで1灯の光量で育成できますが、より赤みを強くしたいなら、60cm水槽で蛍光灯3灯、LEDライト2灯以上の強い光量が必要です。
光が弱いと色が黄緑色に薄くなり、下葉から溶けて枯れてしまいます。下葉が落ちるのは光量不足か、肥料不足を疑いましょう。
逆に光が強すぎると、途中から横に向かって斜めに成長してしまう事があります。。


ロタラ インディカは葉から肥料分を吸収するので、敷砂はソイルじゃなくても問題ありませんが、弱酸性の軟水の方が赤色が濃くなるので、やはりソイルの使用が適しているでしょう。
大磯砂や川砂、田砂、セラミックサンドでも育てることはできます。


肥料
ロタラ インディカ成長速度が早く肥料を多く消費する、肥料食いの水草です。特に水草を沢山植えている水槽では肥料切れに注意して下さい。
肥料は水草用のバランスの良い総合肥料と、赤みを強くする鉄分を含む肥料を添加して下さい。鉄分が不足していると、いくら通常の肥料を添加しても赤みは濃くなりにくいです。
肥料不足になると、新芽の色が黄色から白っぽくなり、葉が縮れたり小さくなる症状が発生します。


CO2
ロタラ インディカが綺麗に育つかは、CO2(二酸化炭素)のある無しで全く異なります。もちろん、強い光と肥料があれば、それなりに茂みも作れるのですが、やはりCO2のある無しで葉の艶や赤色の濃さが変わってきます。
CO2を添加すると光合成が活発になり、肥料を効率よく吸収するので、赤色が濃くなり成長速度も大幅に早くなりますよ。
CO2の添加量は他の水草の量にも左右されますが、60cm水槽で1秒間に2滴から初めて見て下さい。水草から出る気泡の量や、生体の動きを参考に調節して下さい。魚が水面で苦しそうに鼻上げしたり、エビが狂ったように泳ぎ回るならCO2の添加量が多すぎる可能性があります。

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レイアウトでの使い方
レイアウトでは緑の水草の中に、複数をまとめ植えして使用するか、ワンポイントで植え込むのもおすすめです。赤系水草としては葉が細かく繊細な印象なので、後景の半分くらいに植えても、くどくならないのはロタラ インディカのメリットでしょう。


トリミング
伸びすぎたり下葉が枯れてきたらトリミングをし差し戻して植え直しましょう。増やすにはピンチカットと呼ばれるトリミング方法を使用し、5〜8cmの切り株を残し、切った先は差し戻します。切り株からは2〜3本の脇目が伸びるので、1回のピンチカットで4〜5本まで株を増やす事ができますよ。
苔の生えた葉や、下葉が枯れ始めた場合もトリミングして取り除きましょう。


メンテナンスフィッシュを活用しよう
水草を育成していると、茶コケや髭ゴケなどの「コケ」や「油膜」などが発生します。コケや油膜はフィルターでは除去できないので、メンテナンスフィッシュと呼ばれるコケを食べる魚や、エビを活用して予防と対策を行いましょう。

オトシンクルス
オトシンクルスは水草の葉やガラス面、石に生える茶コケを除去してくれる、茶コケ対策の定番魚です。ほとんどの水草水槽に投入されているクリーナーフィッシュの代表ですね。発生初期の柔らかい緑ゴケも多少は食べてくれます。

サイアミーズ フライングフォックス
サイアミーズ フライングフォックスは茶コケ、糸状ゴケ、髭ゴケなど、様々なコケを除去してくれる人気のメンテナンスフィッシュです。オトシンクルスとサイアミーズ フライングフォックス、ヌマエビが居ればコケ対策は万全と言って良いでしょう。 

ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは大きめのヌマエビで、水草の葉や石、流木に生えた糸状ゴケや茶ゴケのコケ取り能力が高い。特に糸状のコケの除去に役立ちます。コケの除去能力が高い変わりに、柔らかい葉の水草の新芽をむしって食べてしまうことがあります。ヤマトヌマエビ卵は汽水で孵化するので、水槽内での自然繁殖はできません。

ミナミヌマエビ
ヤマトヌマエビより一回り小型のヌマエビ。コケ取り能力はヤマトヌマエビに及びませんが、柔らかい葉の水草が植えてある水槽でも使いやすい。ミナミヌマエビはヤマトヌマエビとは違い淡水でも繁殖します。隠れ家が十分にある水草水槽では、自然に増えた稚エビの姿が見られることもあります。 

石巻貝
石巻貝はガラス面や石に生えた茶コケや緑コケを掃除してくれる貝の仲間。殻に含まれるカルシウムにより硬度を上げてしまうため、軟水を好む水草水槽での使用には不向きです。PHが低い水槽では殻が溶けてしまうため、あまり長生きしない。
白く硬い卵を生みますが、汽水でしか孵化しないため、スネールのように勝手に増殖する心配はありません。石や流木に産み付けられた、硬い卵の除去が大変です。近年、デメリットのない優秀なメンテナンスフィッシュが増えたので、石巻貝の手番は少なくなりました。