ロタラ・マクランドラの特徴と育成方法|赤色の維持、色揚げ、水質、光・照明、肥料、育て方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ロタラマクランドラは別名レッドリーフバコパとも呼ばれる、赤色が美しい有茎種の水草です。古くからアクアリウムで親しまれている赤系の水草であり、赤系水草としては育成も簡単なので、赤系水草を育てたい人の入門種としてもおすすめですよ。
とは言え、赤色の維持するには強い光やCO2を添加し、より良い環境を整える必要があります。定番種ではありますが、綺麗に発色したロタラマクランドラは赤系の水草でも美しいので、色揚げに挑戦するのもおすすめです。

ロタラマクランドラの特徴
学名:Rotala macrandra
分布:
用途:中景〜後景
光:普通(60cm水槽で蛍光灯2灯)
水温:24~28℃
PH:5.5~6.5
KH:0〜2.5
肥料:普通
Co2:綺麗に育てるなら多めに添加したい
底砂: ソイル、セラミックサンド、川砂、大磯砂

ロタラマクランドラは別名レッドリーフバコパと呼ばれる水草で。軽くウェーブが入る赤黄色い葉が特徴で、葉の大きさは1.5〜3cmほど。水草レイアウト水槽では、主に中景〜後景にワンポイントとして数株まとめ植えして配置されます。
赤系水草としては昔からアクアリウムや水草レイアウトで使用されてきた水草で、あまり水質にうるさくないので、強い光とCO2の添加を行えば、育成自体は赤系水草としては難しくありません。
単に育成だけを考えれば強めの光さえあれば、元気に成長してくれる水草ですが、赤色の維持や色揚げを考えると、水質や肥料まで考えなければ綺麗な赤色は保てません。



ロタラマクランドラの育成方法
ロタラマクランドラを育成するには「強い照明」と「CO2の添加」、PH(ペーパー)が5.5〜6.5の「軟水(弱酸性)」の水質を用意する必要があります。赤系の水草は色の維持が難しい種類も多いのですが、ロタラマクランドラは育成条件さえ整えれば綺麗に育成できますよ。
とは言え、CO2を添加しなかったり、砂や水中に十分な肥料が無いと、葉の色が緑色や黄色くなってしまうこともあります。

水質
ロタラマクランドラの飼育に適した水質は、軟水と呼ばれるPH5.5〜6.5の弱酸性で、KHは0〜2.5ですが、あまりKHは気にしなくても良いでしょう。
軟水を維持するにはカルシウムイオンが水中に少ない方が良く、水道水のPHと硬度が高い地域だと、ソイルやイオン交換樹脂を使用して、水質を軟水に近づける必要があります。
水質の急変にややデリケートな面があり、溶けたり下葉が枯れてなくなってしまうことがあります。

セット直後の水槽だと水質が中性に近いことが多く、少しPHが降下した「こなれた水」になってから導入した方が、植え付け後の色味を維持しやすいでしょう。
赤色の維持には通常の液体肥料に加えて、鉄分を含む肥料の添加するのも有効です。

肥料
環境が良いとロタラマクランドラは成長速度が速いので、肥料切れにならないように、水草用の液体肥料を添加し、根元に固形肥料を埋め込んでください。
肥料切れをおこすと、新芽の色が薄くなる、新芽が縮れるなどの症状が現れます。



ロタラマクランドラを育成するなら、水質を簡単に弱酸性に維持でき、なおかつ肥料(窒素分)を含んだソイルの使用がおすすめです。基本的に水質を弱酸性にする砂か、水質に影響を与えない砂を選んでください。酸処理された大磯砂も使えます。PHが高いと赤みが薄くなってしまうので注意してくださいね。
大磯砂や川砂、セラミックサンドなど、肥料を含まない、ソイル以外の砂を使用する場合は、根元に窒素を含んだ肥料を添加してください。


フィルター
CO2を逃さない外部式フィルターの使用が一般的。45cm以下の小型水槽ならモーター内蔵の水中フィルターも使用可能です。
ろ材は通水性の良いリング状ろ材や、小型水槽からボール状を使用します。フカートリッジ式のフィルターなら、付属のカートリッジでかまいません。

照明
ロタラマクランドラは強い光を好むので、育成には蛍光灯の場合わ60cm水槽で3灯、LEDで2灯の照明が必要になります。光が弱いと赤色が薄くなりますし、下葉が落ちる、貧相な見た目になる、新芽が萎縮してしまうなどの症状が見られます。
LEDライトを使用するなら、水草の育成で実績の高い製品を選んでください。よく販売されている製品だと「GEX クリアLEDパワーⅢ」や「コトブキ フラットLED」は問題なく水草育成できますよ。
強い光が必要なので、出来るだけ他の水草に影にならず、光がよく当たる場所に配置して下さい。成長の早い有茎種と隣り合わせに植えると、横からの光を遮られて弱ってしまうこともあるので、開けた場所に植えるたほうが成長は早くなり下葉も落ちにくいですよ。


CO2
ロタラマクランドラの赤みを維持するにはCO2の添加が有効です。CO2の添加量は水草の量にもよりますが、60cm水槽で1秒2滴くらいから添加して調節すれば良いでしょう。ロタラマクランドラの葉か、他の水草の葉から気泡が出るようになる量を目安に調節して下さい。

トリミング・増やし方
環境が良いと成長速度は早いので、水面に近づく前に適度にトリミングを行なってください。増やし方は差し戻しと、切り株から新たに伸びる2〜3本の新芽から更に数を増やすことができます。
新芽を2〜3回切り取った元株は弱るので、新芽を植え直してフレッシュな株と入れ替えましょう。


コケの除去にはメンテナンスフィッシュやエビを活用しよう
水草を育成していると、茶コケや髭ゴケなどの「コケ」や「油膜」などが発生します。コケや油膜はフィルターでは除去できないので、メンテナンスフィッシュと呼ばれるコケを食べる魚や、エビを活用してコケの予防と除去を行いましょう。

オトシンクルス
オトシンクルスは水草の葉やガラス面、石に生える茶コケを除去してくれる、茶コケ対策の定番魚です。ほとんどの水草水槽に投入されているクリーナーフィッシュの代表ですね。
発生初期の柔らかい緑ゴケも多少は食べてくれます。

サイアミーズ フライングフォックス
サイアミーズ フライングフォックスは茶コケ、糸状ゴケ、髭ゴケなど、様々なコケを除去してくれる人気のメンテナンスフィッシュです。
オトシンクルスとサイアミーズ フライングフォックス、ヌマエビが居ればコケ対策は万全と言って良いでしょう。

ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは大きめのヌマエビで、水草の葉や石、流木に生えた糸状ゴケや茶ゴケのコケ取り能力が高い。特に糸状のコケの除去に役立ちます。コケの除去能力が高い変わりに、柔らかい葉の水草の新芽をむしって食べてしまうことがあります。
ヤマトヌマエビ卵は汽水で孵化するので、水槽内での自然繁殖はできません。

ミナミヌマエビ
ヤマトヌマエビより一回り小型のヌマエビ。コケ取り能力はヤマトヌマエビに及びませんが、柔らかい葉の水草が植えてある水槽でも使いやすい。ミナミヌマエビはヤマトヌマエビとは違い淡水でも繁殖します。隠れ家が十分にある水草水槽では、自然に増えた稚エビの姿が見られることもあります。


石巻貝
石巻貝はガラス面や石に生えた茶コケや緑コケを掃除してくれる貝の仲間。殻に含まれるカルシウムにより硬度を上げてしまうため、軟水を好む水草水槽での使用には不向きです。PHが低い水槽では殻が溶けてしまうため、あまり長生きしない。
白く硬い卵を生みますが、汽水でしか孵化しないため、スネールのように勝手に増殖する心配はありません。石や流木に産み付けられた、硬い卵の除去が大変です。
近年、デメリットのない優秀なメンテナンスフィッシュが増えたので、石巻貝の手番は少なくなりました。