【ルアー】ヒラメ・マゴチの釣り方|使うルアー・釣れる場所・季節・ロッド・リール | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ヒラメとマゴチは平たい外見から「フラットフィッシュ」とも呼ばれており、砂浜・サーフからルアーフィッシングで狙える人気のターゲットです。ヒラメとマゴチはあまり数が釣れる魚ではありませんが、高級魚で美味しい魚で、時には80cm〜1mサイズの座布団ヒラメが釣れたりと夢のあるターゲットと言えるでしょう。
ヒラメ釣りのルアータックルはヒラメ以外にもライトショアジギングに流用できるため、あまり専用性が高くなく色々な釣りが楽しめるメリットもありますね。
扱い易さは劣りますが、シーバスタックルをヒラメ釣りに流用する事も可能です。

ヒラメの釣り期・は涼しくなる9月から3月頃で、波打ち際に沢山の釣り人が並ぶ光景が見られる。
とは言えヒラメのルアーフィッシングは難易度が高く、よほどのヒラメ釣りのスポットでも無ければ数釣りはおろか、何回か釣りに行って1匹釣れれば良い、なんて場所もあります。

今回は初心者が少しでもルアーでヒラメが釣れるように、必要なタックル、ルアー、釣り方を詳しく紹介します。

 ヒラメとマゴチの生態・特徴

ヒラメは時に1mを超えるサイズに育つ大型のフィッシュイーター(肉食魚)で、大きく育つと動く餌しか食べないとも言われているが、実際には死に餌も食べるようだ。ヒラメは沿岸の浅場から沖合200mの砂地やゴロタ場に生息しており、ショア(丘)からのルアー釣り・餌釣り、船釣りで釣れる人気の高いターゲットである。

ヒラメの雄は成魚で60cm程度、雌は80cm〜1m以上に育つ。座布団ヒラメと呼ばれる大型のヒラメはメスが多い。ヒラメは1年で30cm、2年で50cm以上に育つとされる。
あまり知られていないがヒラメは出世魚で、1kg以下をソゲ、2kg以下を大ソゲ、2kg以上をヒラメと言う。
釣り人の間では40cm以下はソゲ、40cm以上をヒラメと言う。
マゴチは大型の個体で80cmほどまで成長するが、釣れるサイズは50〜60cmくらいが多い。

ヒラメとカレイの見分け方

ヒラメと良く似た魚にカレイが存在するが、「左ヒラメに右カレイ」と言う言葉がある通り、ヒラメは頭の左側に目が付いているのでヒラメと呼ばれる。
ヒラメとカレイの簡単な見分け方として、通常の魚のように下顎を下にして左向きに置いた際に、目が体の表面側に付いていればヒラメである。カレイはヒラメと反対で目が右側に付いているため、下顎を下にして左向きに置くと腹側が上を向く。

卵から孵化したヒラメの稚魚は一般的な魚と変わず頭の左右に目がついているが、成長と共に左側に移動して15cmまでに普段見かけるヒラメの姿になる。

 ヒラメ・マゴチのルアーフィッシングのタックル

ヒラメのルアーフィッシングで必要なタックルは、サーフからルアーを遠投する関係上、パワーのある長さが10フィート以上のロングロッドを使用するため、フラットフィッシュ専用のサーフキャスティングタックルを使用する人が多い。
ヒラメタックルなら同じくサーフからも狙える青物をライトショアジギングで狙えるので、サーフの釣りが全般に好きなら餌釣りも含め色々と流用できるでしょう。

ロッド

ヒラメのルアーフィッシングで使用するロッドは短くて9.6フィート、長いもので13フィート以上のロッドもある。基本的なサーフからのヒラメ釣りでは、汎用性の高い長さが10〜11フィートのロッドを選びましょう。

ヒラメ(フラットフィッシュ)専用のルアーロッドもありますが、40gくらいまでのルアーが扱えるならシーバスロッドやショアジギングロッドも流用可能です。ヒラメはフッキングさえ決まればシーバスほどバラシにくいので、ヒラメ用のルアーさえ遠投できれば、あまりロッドの固さは拘らなくても大丈夫です。


シマノのネッサBBは高品質で低価格な大人気のヒラメ専用ロッド。3ピース設計で持ち運びもしやすい。

リール

ヒラメのルアーフィッシングで使うリールのサイズは、3000番・4000番・C5000番が主流。リールのギア比はルアーを泳がせるスピードと回収速度を考慮して、ギア比の高いハイギア以上のリールが使用されます。巻き上げ長さで言えばハンドル1回転あたり100cmの巻き上げ量は欲しいところですね。
ヒラメ釣りではルアーを遠投するために細糸を使うので、ドラグがスムーズに作動する1〜2万円くらいの価格帯から選びたい。

●C5000番もおすすめ
個人的には新しくヒラメ用のリールを買うなら、飛距離が伸びるシマノのC5000番がおすすめ。C5000は4000番と同型ボディに5000スプールが付いただけで、重さも4000番と大差ありません。
C5000番と4000番で80m以上キャストすると5mは飛距離が伸びます。


 ライン

ヒラメのルアーフィッシングでは飛距離と強度を考慮して1〜1.5号のPEラインを150〜200m巻いて使用します。PEラインは伸びが無く、同じく太さのナイロンラインより3倍以上の引っ張り強度があるので、1号の細いラインでも80cm以上ある座布団ヒラメも釣ることができます。
ヒラメで使うPEラインの太さを選ぶ基準ですが、釣れるヒラメのサイズで選ばず投げるヒラメルアーの重さで選ぶのが基本。30g以内のルアーを使用するなら0.8〜1号のPEライン、40g程度まで使うなら1号のPEラインを使用すると良いでしょう。無難なラインの太さはPE1号ですね。
ヒラメは根がない場所で釣る事が多いので、大型のヒラメを細糸で掛けてもドラグを出して対応すればラインブレイクする事は稀ですよ。

●ラインの太さ
細いラインほどルアーの飛距離は伸びますが、ヒラメ釣りのルアーはやや重いルアーも多いため、キャスト切れしないように、余裕を持った太さのラインを巻いておきたい。

投げるルアーが30gまで使うならPE0.8〜1号、40gまで使うならPE1〜1.2号、50gまでならPE1.2〜1.5号を選ぶと良いでしょう。1号のPEラインで50gのルアーも一応キャストできますが、ラインが少し劣化するとキャスト切れする心配があります。

初心者でPEラインの扱いが心配なら、最初はナイロンの3号を使用しも良いでしょう。ナイロン3号の太さでと30gくらいのルアーで50mは飛びます。遠浅サーフでは無理がありますが、堤防や急深サーフなら釣れるでしょう。

ラインが太いデメリットとして、海流の影響でルアーが流されやすくなるのと、風が強い日もルアーの軌道が変わったり飛距離も落ちてしまいます。ルアーフィッシング全般でそうですが、無理の無い範囲で細いラインほど釣りやすくなりますよ。

●ラインの長さ
ヒラメ釣りでは70m以上キャストすることも珍しくないので、ラインは最低でも200mはリールにラインを巻いておこう。150mだと70m投げて高切れしたら、そこで釣り終了になってしまいますよ。

●ラインカラー
PEラインのカラーは視認性重視の日中でと見やすいグリーンやオレンジ色がおすすめ。単色でも色分けラインどちらでも構いません。色分けラインは飛距離が把握しやすいので、ヒットしたポイントやルアーの飛距離を確認する場合に役立ちます。

リーダー

ヒラメの歯は鋭いし砂で擦れるので、リーダーは4〜6号のフロロカーボンを選択する。ヒラメの場合は4号と6号の違いで太くて釣れなくなることは無いと考えて良いと思う。リーダーの長さは60〜1.5mくらい、あまりガイドに結び目を入れたく無いなら50〜60cmで構わない。メインラインとの結束はFGノットを使用しましょう。




 ヒラメ・マゴチ釣りで使うルアー

ヒラメ釣りで主に使うルアーはミノーなどのプラグ、ワーム、メタルジグの3種類。ルアーごとにメリットとデメリットがあるので、各種ルアーの特徴を理解して上手に使い分けるのがルアーでヒラメを釣るコツですね。

ヒラメが釣りやすいルアーのサイズは9cm〜12cmがベストサイズ。9cm〜12cmのルアーは適度な重さがあるので遠投できるし、ソゲからヒラメサイズまで満遍なく釣れる。飛距離を考えるとルアーの重さは20g以上あると良い。

ミノープラグだけは潜行レンジと言うミノーが潜る水深が決まっているので、ヒラメを釣るエリアの水深に合った潜行レンジのミノーを選ばないといけない。
釣り場の水深が5mでヒラメがボトムに居るにもかかわらず、投げているミノーの潜行レンジが60cmではヒラメは釣れません。

ミノープラグ

ミノープラグとは魚そっくりにプラスチックで作られたルアー。プラグは他のルアーでは真似出来ないアクティブでリアルな泳ぎを見せるし、プラグ系ルアーは適度な浮力があり低速のリトリーブにも対応する。ヒラメ用のミノーが増えているので選択肢は豊富です。

ヒラメ釣りではプラグの中でもミノーと呼ばれる頭にリップが付いたルアーの出番が多く、ミノーは巻くだけで本物の魚みたいに泳いでくれるため初心者でも使いやすい。
ミノーにも沢山の種類があり、水に浮く「フローティングミノー」、浮き沈みしない「サスペンドミノー」、水に沈む「シンキングミノー」があり、ヒラメ釣りではフィールドに合わせてどのタイプも出番がありますが、まずは飛距離も出るヒラメ用のシンキングミノーを購入すれば良いと思いますよ。

フローティングミノーは水深が浅いエリアで活躍し、ゆっくり巻いてもボトムから浮かせることができ、根掛かりしやすい浅いゴロタ場や沈み根があるポイントでも根掛かりしにくい。

シンキングミノーは同サイズのフローティングミノーより飛距離も抜群ですし、水深のあるポイントでボトムをトレースする場合に役に立ちます。

サスペンドミノーはストップアンドゴーをしても上下に浮き沈みしないので、サスペンドにしか出来ないルアーアクションを活用できる。飛距離も欲しいけど、あまり沈めたく無い場合もサスペンドミノーが有効。

【ミノーのメリット】
●使い方が簡単
ミノーはただ巻きするだけでボディ全体を振って泳いぎアピールしてくれる。製品毎に潜行レンジが決まっているので使い分けも簡単だ。

●ゆっくり巻ける
フローティングミノーは水深が60cmの浅場でもゆっくりとリトリーブできるので、浅いエリアではなくてはならないルアーだ。

【ミノーのデメリット】
●プラグはスレやすい
プラグは波動が強い代わりに何度も見せるとスレて反応しなくなってしまう。
激戦区のフィールドではミノーに限らず連日プラグ系ルアーが投げ込まれているため、プラグのデメリットでプラスチックとフックが接触する音や波動にスレているヒラメも多い。


ワーム(ジグヘッドリグ)

ワーム(ジグヘッドリグ)はヒラメが最も簡単に釣れるルアーです。柔らかい素材のワームはナチュラルな波動を放ち、食いついたヒラメがフッキングしなくても、違和感を持たないのでもう一度食い付いてくる。
初心者がルアーでヒラメを釣りたいなら、まずはワームを使うのがおすすめだ。近年、ヒラメ専用のワームとジグヘッドのセット商品も増えているので、初心者はそのようなヒラメワームのセットを購入するとよい。

ワームは柔らかい部分の名称で、ヒラメのルアーフィッシングではジグヘッドとワームを組み合わせた「ジグヘッドリグ」を多用する。
ジグヘッドは20〜30gで、下向きにトリプルフックが付いたタイプを選択。ワームのサイズは3〜4インチを使用します。

ワームとジグヘッドは別々に販売されていますが、ヒラメ専用のワームとジグヘッドが最初からセットになった商品もあるので、初心者なら是非利用したい。


ビーチウォーカーハウルはヒラメ釣りで非常に実績の高いワームセットです。ヒラメ釣り初心者ならハウルを選べば間違いない。

メタルジグ
メタルジグは鉛など金属の塊で作られたルアーで、コンパクトなシルエットでも抜群の飛距離を誇るり、100m近い遠投も可能。メタルジグなら水深がま10m以上ある深場での使用でも浮き上がり難い。 
近年はヒラメ用にした方向にトレブルフックが付いた、ただ巻きで釣れるスイム系のメタルジグも増えている。メタルジグの使い方はただ巻き・ストップアンドゴー・リフト&フォールが基本。



 ヒラメ・マゴチの釣り方

ヒラメ・マゴチをルアーフィッシングで釣るなら、第一に釣れるポイントを選びが重要で、尚且つしっかりヒラメにルアーを見せる必要がある。この釣れるポイント選びとヒラメのヒットレンジ(釣れるタナ)に上手くルアーを通せるかが釣果を左右します。

ヒラメが釣れる場所・ポイント

いざヒラメを釣りに行っても、初心者は釣れるポイントが分からない可能性があります。
ヒラメもサーフに満遍なく生息しているわけでなく、基本的には地形変化や水流の変化がある場所に集まっています。

ヒラメをルアーで釣りたいなら、とにかくヒラメが釣れるポイントに入る事が第一条件です。まず釣れるポイントに入らないと、ただでさえ数が少ないヒラメは釣れませんからね。

下記でヒラメが釣れるポイントを解説しているので、自分の行くフィールドで合致する場所が有るなら必ずその場所に入って下さい。


サーフ

砂地・サーフの釣り場は似たような風景が続いていて、初心者さんは何処でヒラメが釣れるの全然かわからないと思います。
一見ポイントが無さそうなサーフにも、ヒラメが集まる場所が沢山ありますよ。

●離岸流
離岸流は打ち寄せた波が沖へと払い出す流れのこと。離岸流のある場所は砂浜が岬状に海へ突き出しているので判別できる。この突き出た場所の左右と先端の沖方向には、ヒラメが集っている可能性が高い。

この場所から扇状にルアーをキャストして広範囲に探ると良い。並びに他の釣り人がいる場合はラインがクロスしないように注意しよう。

砂浜の波打ち際に何故か砂利浜になっている場所があれば、その付近も流れに何らかの変化があるはずです。

●カケアガリ
カケアガリは海底に傾斜のある場所で、カケアガリ自体は目では見えませんが、カケアガリ付近にから波が高くなるので大体の場所がわかります。
カケアガリはヒラメがベイトを追い込みやすく、待ち伏せしているヒラメが着いてる可能性が高いポイントです。


●潮目
潮目は塩分濃度や水温の違う海流のぶつかる場所のに形成される境目のような物。潮目は見れば海面に筋や波の具合に違いが出来ているのでわかります。
潮目にはヒラメのベイトになるイワシなど小魚が集まりやすく、ヒラメが着いている可能性がある。

ストラクチャーを狙おう

ヒラメ釣りでは岩・テトラ・ゴロタと言ったストラクチャー・地形変化も重要なポイントです。
ヒラメとマゴチは地形変化を好むので、潮の流れが変わる岩礁・テトラや砂地の境目は、ベイトを捕食するためにヒラメ・マゴチが待ち構えている可能性が高い。磯から釣るなら足元付近も釣れるポイントになりますよ。

ルアーアクション・動かし方

ヒラメはベイトを追う時以外は、大抵砂の上で獲物を待ち構えています。
ヒラメにルアーに気付いてもらうにはボトムから1mくらいをトレースするのがベストと言われます。
初心者はまず「底から1mを」基準にルアーを引いて来れるように練習してみましょう。

ルアーのアクション・動かし方は基本は「ただ巻き」です。ただ巻きとは、文字通りルアーを一定の速度でただ巻いてくるだけ。
このただ巻きを上記の底から1mを意識して行えば、まずヒラメが釣れるアクションの1つは出来ています。
ただ巻きでのルアーの巻き取り速度は1秒に50cm〜1mくらい。

ヒラメは活性が上がると水面まで上がってきてボイルする事もあり、この場合はヒラメがベイトを追い回しているので早巻も試してみて下さい。
ベイトが接岸していると中層や表層でもヒットするようになりますよ。

ただ巻きで反応が無い場合、ワーム・メタルジグなら「リフト&フォール」を試してみましょう。
リフト&フォールはボトムを丹念に探る場合に有効なアクションで、活性が低いヒラメにも有効なアクションですよ。

リフト&フォールのやり方は、ロッドを水平に倒しながら糸フケを巻き、ロッドが水平になったら待機し、ルアーが着底したらロッドを立ててルアーを持ち上げ、また糸フケを回収しながら水平で待機、ルアー着底したらロッドを立ててルアーを持ち上げる、あとはこの繰り返しです。


 初心者へのアドバイス

海底の起伏がよくわからない場合は、5号くらいのナス型オモリをラインに結んで、海底をずる引きして確認するのもおすすめですよ。予め地形や根掛かりしそうなポイントを把握できる有効な方法です。

なかなかルアーを一定のレンジでトレース出来ないなら、ダウンショットリグを使用して地形を把握するのもおすすめ。ルアーの位置を一定の高さに固定できるのでお子さんでも簡単に扱えます。

 ヒラメが釣れない...

大多数の方がヒラメ釣りを始めたけど全然釣れない経験をするでしょう。ヒラメは釣り番組で行くような超メジャーなポイント以外ではなかなか釣れないものです。実際プロですらメジャースポットで釣れない事もあるくらいですからね。
メジャースポットでも更に釣れるポイント、ベイトの接眼など釣れる条件がある程度決まっており、良いタイミングにで逢えるまではなかなか釣れません。
ヒラメのルアーフィッシングは忍耐が必要です。ヒラメはプロでもノーフィッシュは普通の魚ですよ!。

筆者の住む関東だと、ハイシーズンに5〜8回ヒラメ釣りに行って1匹釣れれば良いくらい。釣れるまで諦めずに釣り場に通う忍耐が必要な釣りになりますね。

時にはヒラメが釣れなすぎて嫌になる事もあると思いますが、息抜きにショアジギングで青物を釣ってみたり、ちょい投げをしたり、釣れる魚を釣って気晴らしを挟みつつ気長に狙うのが良いのではないでしょうか。


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