プロトプテルス・エチオピクスの飼い方|肺魚の最大種、飼育環境、寿命、サイズ、水槽、餌 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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プロトプテルス・エチオピクスはアフリカに生息する肺魚4種類の中で最も大型に育つ種類です。
エチオピクスは最大で180cmほどに成長する巨大魚であり、水槽飼育でも普通に100cmを超える大きさまで成長します。
プロトプテルス・エチオピクスの飼育には150cm〜180cmの大型水槽が必要となるので、安易に飼育できる魚ではありません。

漁師に捕獲された男性の背丈ほどある巨大なプロトプテルス・エチオピクス。この個体で全長170cmくらいはあるだろうか。
飼育下では水槽サイズ的にここまで大きく育つ事は稀だが、飼育するなら巨大に成長する魚だと言うことを今一度良く認識してほしい。

プロトプテルス・エチオピクスの特徴
分布: アフリカ中央部・東部、ヴィクトリア湖、タンガニイカ湖、ナイル川、スーダンなど
全長:自然下で180cm 
寿命:15〜25年以上
性格:凶暴
水槽:幅150cm〜180cm・奥行き60時以上
水温:24〜30℃ 
水質:6.0〜7.5PH 
混泳: 不可能

プロトプテルス・エチオピクスは肺魚最大クラスの大きなを誇る非常に大きな魚で、生息範囲もアフリカの川や湖、ヴィクトリア湖など広い地域に分布しています。
水草や浮草が茂る浅い湿地を好みますが、水深10m以上の場所でも捕獲されています。

エチオピクスの体色は黒褐色や灰褐色、黄褐色の模様が入るか単色まで様々。体色は飼育環境や餌により変化します。

エチオピクスはかなり凶暴なので同種・他種との混泳はできません。ごく稀に幼魚期から中層魚と一緒に入れておくと、そのまま上手く混泳していることがあるりますが、大抵はいつか急に攻撃されてしまいます。
エチオピクスを混泳させるなら混泳魚は最悪の事態が起きても諦めが付く魚にしましょう。

60cm以上の大きなエチオピクスはテトラなど小さい小魚にはあまり興味を示さない場合もあるので、意外と問題なく混泳出来ることもある。


現地では貴重な食料
ヴィクトリア湖では漁師の網で捕獲されたエチオピクスが市場に並ぶ。大きく育つエチオピクスは現地で食用魚として重宝されています。



《プロトプテルス・エチオピクスの飼い方》
エチオピクスの飼育自体は非常に簡単で、水質の悪化や変化に大変強いため、普通に熱帯魚や金魚を飼育した事のある人なら心配いりません。 

●注意点
エチオピクス飼育の注意点として、エチオピクスに限らず肺魚は顎の力が非常に強くヒーターにはカバーを付けるか、コーナーカバーでガードしないと噛み砕かれことがあります。 
エチオピクスは特に力が強いので、肺魚によくある脱走にも十分注意して対策を施しましょう。

 

エチオピクスの水槽
エチオピクスの飼育には幅150cm〜180cm・奥行き60cmの水槽が必要となる。このサイズの飼育設備は全て揃えると軽く20万円を超えるし、一軒家は床の補強も必要になる。
筆者も以前に180×60×60cm水槽をマンションのリビングに置いていたが、鉄筋コンクリートマンションでもギリギリ設置できるサイズとなる。

エチオピクス自体の販売価格は6000円〜2万円と高価では無いが、とにかく飼育設備にお金が掛かることは頭に入れてほしい。


●幼魚の飼育
巨大に成長するエチオピクスも幼魚期は小さい水槽から飼育を始めます。
60cmまでは幼魚の体長の2倍の水槽幅、体長の半分の奥行きを確保出来れば良いでしょう。小さいうちは呼吸しやすいように水位も低めにしておきます。

20cmまでは45cm水槽、30cmまでは60cm水槽、60cmまでは120cm水槽が利用できます。
水槽を幾つも買い替えたくないなら30cmまで45〜60cm水槽で飼育して、次に120cm水槽に入れて良いでしょう。

エチオピクスは大体2年で60cm以上になり、3年で80cm、4年で90cm、5〜6年で100cmくらいに成長します。


●肺魚の移動
60cm以上の肺魚を移動させる時は厚手のビニールを3〜5枚重ねて、適度な量の水ごと掬うか、ビニールに水と一緒に入れてから、大きなバケツやタライに水中でビニールごと入れて持ち上げます。
ゴミ袋のような薄いビニール1枚だと破かれる可能性が高いので注意して下さい。


●脱走に注意
肺魚は水槽から脱走する事があり、大きなエチオピクスは非常に力が強く、その気になれば蓋や照明など簡単に持ち上げてしまう。
蓋の上には砂を入れたビニール袋や四角いペットボトル置いて、出来るだけ持ち上げられない様に対策したい。
幼魚期は蓋とフィルターなどの隙間もスポンジで埋めるなど対策しておこう。


●レイアウト
エチオピクスの生魚なら怪我をしないように出来るだけシンプルな水槽レイアウトを心がけたい。
幼魚期は隠れられる場所があると落ち着くようなので、塩ビ管を使ってシェルターを作るのもおすすめ。

砂は敷かなくても構いませんが、滑り止めや底面からの反射による色飛び対策になりますし、口に含んで運んで吐き出したりユニークな姿も見られる。多少はストレス解消にもなると思います。



フィルター・濾過
大型魚のエチオピクスは大食漢で水を汚しやすい。フィルターは水槽半分を覆う蓋代わりにもなる上部フィルターがおすすめ。
上部フィルターは濾過能力も高く大型熱帯魚の飼育では定番の濾過フィルターです。

ろ材は目詰まりし難いリングろ材を使用し、ろ材にはPEの降下を防ぐために大粒のサンゴ砂を2割くらい混ぜておきましょう。



エチオピクスの餌
エチオピクスは魚が食べる餌は何でも食べると言っても良いくらいで、飼育する場合は大型肉食魚用のペレット状の人工飼料をメインに与える。
基本的にエチオピクスに生き餌を与える必要は無いが、餌に飽きない様にキビナゴや冷凍販売されている餌用の川魚を与えると良い。
筆者が飼育していたエチオピクスは牛ハツやディスカスハンバーグも喜んで食べていた。

肺魚は餌を食べる際にモグモグと咀嚼するので、生き餌を与えるなら水質の悪化に注意しよう。

20cm未満の幼魚期は人工飼料以外に赤虫やイトミミズを与えると喜んで食べる。



水質
エチオピクスが好む水質はPH5.5〜7.0の間です。基本的にはPEの下がり過ぎと硝酸塩の蓄積に注意すれば水質には煩くありません。
毎週半分の水換えさえ忘れずに行っていれば、水質に関してトラブルが起きることはないでしょう。

水温は26度で問題ありませんが、幼魚から若魚の間は28度と高めに維持すると成長も早くなります。
60cm以上ある亜生魚から成魚なら20度でも平気のようで、冬は他の熱帯魚より電気代が節約できる。



【まとめ】
エチオピクスは巨大で飼育設備を用意出来る人しか飼育できませんが、丸太のように太い成魚のエチオピクスは物凄い迫力がありますよ。
状態良く飼育できれば20年以上生きることもあり、長く付き合える魚になってくれるでしょう。


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