レピドシレン・パラドクサの飼い方|混泳できる肺魚、寿命、水槽サイズ | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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レピドシレン・パラドクサは南米に生息する唯一の肺魚です。レピドシレンの外見はプロトプテルスに良く似ていますが、レピドシレンはとても温和で同種・他種との混泳が可能。
ポリプテルスなど低層魚ともトラブルを起こさず混泳している水槽もよく見かけます。

今回はレピドシレン・パラドクサの生態や飼い方を詳しく紹介します。


レピドシレン・パラドクサの特徴
分布: 南米アマゾン全域・ボリビア・パラグアイ川
全長: 最大100cm以上
寿命:15年以上生きることもある
性格: 温和
水槽: 120×45×45cm
水温:22〜30℃ 
水質:5.5〜7.0PH 
混泳:可能


レピドシレン・パラドクサは南米に生息しる1属1科の肺魚と呼ばれる魚で、自然下での全長は1m以上に成長します。ウナギに似た細長い形をしています。
肺魚と言うだけあって浮き袋が変化した肺に似た機関で空中から酸素を取り込める、珍しい生態を持つ古代魚です。

プロトプテルスによく似ていますが、レピドシレンはアフリカに生息するプロトプテルスとは異なり、乾季になっても繭は作らず、水が干上がっても泥に潜り程度です。

レピドシレンは寿命が長く飼育下で15年以上生きることもあり、飼育環境が良ければ10年は生きると思って飼育に挑戦して下さい。


体色
レピドシレン・パラドクサは幼魚期こと黄色い斑点模様が特徴的であるが、この黄斑は生魚になると消えてしまう場合もある。
外見もプロトプテルス・ドロイによく似ており、体色も灰褐色から黒褐色で被るため見分けがつきにくい。
体色は水温により薄くなったり濃くなったりする。
地域差によるものなのか幼魚から黒や灰色単色の個体も見られる。


繁殖
レピドシレンは見た目からは想像できないが泥に巣を掘り、メスが産卵した卵をオスが保護する。卵はゼリー状の包まれており、形態はカエルの卵にもよく似ている。
温和な性質なので自然の環境を再現すれば水槽内での繁殖も可能である。



《レピドシレン・パラドクサの飼い方》
レピドシレンの水槽
レピドシレン・パラドクサは自然下では100cmを超えるサイズまで成長するが、水槽内だと60cmを超えたあたりで成長がスピードが遅くなり、最終的に80cm前後でほとんど成長が見られなくなれ事が多い。

サイズは大型ですがレピドシレンは体が柔らかいので、サイズの割に大きな水槽は必要ない。幅120cmで奥行きも45cmも有れば大丈夫。
欲を言えば150×60×45cm水槽であるが、他種と混泳させないなら120cm水槽でも良いでしょう。

レピドシレンは混泳もできるので、肺魚1匹のために大型水槽を導入する必要はなし。プロトプテルスより水槽設備に投資しても良いのではないでしょうか。
そう考えるとレピドシレンは最もし飼育しやすい肺魚と言って良いですね。


●水槽レイアウト
水槽のレイアウトはシンプルな方がメンテナンス面やレピドシレンが暴れた際に傷つく心配がない。
レピドシレンはフィルターホースの隙間などに隠れるのが好きなので、隠れ家に塩ビ管や角の少ない流木を入れておくのは良さそうです。

多少掃除の手間はかかるが、レピドシレンの滑り止めを兼ねて浅く細かい砂を敷くのも見た目が良い。


●飛び出しに注意
レピドシレンは蓋の隙間から飛び出してしまう事がある。意外と力も強く蓋にも重しを乗せないと持ち上げられるので、隙間埋めを兼ねて細かい砂利を入れたビニール袋を乗せると良い。
2リットルの四角いペットボトルも重しとして使える。



レピドシレンの餌
レピドシレンは雑食で魚が食べられる大抵の物は食べると言っても良い。大型魚用の人工飼料や魚、甲殻類、貝類、水草など色々なものを食べています。

飼育下での餌はペレット状の肉食魚用の人工飼料を与えれば栄養バランス的に問題なし。無理に生き餌を与える必要はありません。



水質

レピドシレンは非常に丈夫な魚で水質の悪化や変化に強い。南米原産の熱帯魚同様に弱酸性の軟水を好むが、飼育下ではPH5.5〜7.0を維持すれば大丈夫。

大型魚なので比較的水を汚しやすい魚と言えますが、生物濾過がしっかり機能して、硝酸塩が溜まりすぎないように毎週半分ほど水換えしていれば、まず水質が問題になることはないでしょう。

レピドシレンがいくら丈夫な魚でも、あまりPHが下がり過ぎたり、硝酸塩や雑菌が増えると体表に白く膜がかかったり粘液をだして、悪化すると肌荒れを起こすこともある。
飼育水は出来るだけ綺麗な方が魚も綺麗に育ちますよ。



レピドシレン・パラドクサの混泳
レピドシレン・パラドクサは温和な性格で混泳ができる肺魚である。
他にもう一種、オーストラリア肺魚と呼ばれるネオケラトドゥスも温和で混泳できる肺魚ですが、レピドシレンやプロトプテルスと見た目は異なります。

混泳させるならサイズがレピドシレンの半分くらいある魚が望ましい。ポリプテルスなど細長い魚や低層魚なら、出来るだけレピドシレンに近いサイズの方が安心だ。

おすすめはレピドシレンと遊泳層が異なり、レピドシレンに危害を加えない魚が良い。
中型カラシンやカイヤン、アロワナなど中層魚は相性が良い。
シクリッドは気が強く肺魚のヒレを餌と思うのか齧る事があるので注意したい。


レピドシレン・パラドクサとプロトプテルス・アネクテンスの混泳例
ある程度の期間混泳できていたようだが、その後ブログの記事に登場していないため、レピドシレンとアネクテンスが最終的にどうなったのかは不明。

当然ながらプロトプテルス属であるアネクテンスは基本的に混泳できない。筆者の水槽でも餌の金魚が2〜3ヶ月生き残り10cmほどに成長していたが、とある日に噛み殺されていた。
プロトプテルス属は一時的には大丈夫そうに見えても急に攻撃するのである。

その点レピドシレンは大人しく心配はいらないが、混泳魚とのサイズさは極力少ない方が万が一噛みついても一撃で大事には至らないので良いでしょう。



【まとめ】
レピドシレンは混泳できる貴重な肺魚で、初心者でも飼育しやすい熱帯魚です。
飼育は簡単ですがレピドシレンは寿命も10年以上と長いので、長期間付き合えるか良く考えてから購入したいですね。


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