新潟中越沖地震の発生から3週間が経ちました。
仮設住宅の入居申し込みが設置数を大きく上回り、市内外のアパートもいっぱいで、住むところをなくした、いわゆる「被災難民」の方が大勢いらっしゃると言うことです。
今回の地震は全壊住宅が非常に多く、取り壊して再建しなければ住むことができないという住宅が多く、またアパートも被害に会い、取り壊さなければならない集合住宅が数多くあると言うことです。
しばらく、もうしばらくつらい避難生活を強いられることと思いますが、どういう形にせよ必ず再建できることを願っています。
県内の風評被害も非常に大きく、観光地は軒並みキャンセルが相次ぎ、頭を抱えています。
3年前の中越地震で大打撃を受けた長岡の山古志と、今回の中越沖地震で風評被害を受けている長岡寺泊。
風評被害を食い止めたいと言う願いから、寺泊の海で山古志の牛が泳ぐと言うイベントもしていました。
今回の地震で特徴だったのは、原発の放射能を帯びた水が漏れ出したというニュースが大々的に報道され、新潟の海は放射能汚染されてしまったという印象を植え付けてしまいました。
マスコミの影響は、良くも悪くも大きいと感じます。
さて、そういう激甚的な災害が起こり、時期的にも夏祭りが各地で予定されておりましたが、それどころではないと中止を決定したところがあります。
柏崎や出雲崎などは中止にせざるを得ませんでした。
しかし、その他の地域は通常通り、あるいは「元気を出そう」と言う願いを込め、まつりを行っています。
昨日は寺泊まつりの花火がありました。
ぎおん柏崎まつりの「水中花火」は非常にすばらしいのですが、今年は見ることができませんので、規模の違いこそあれ、「海中花火」を行う寺泊の花火を見に行くことにしました。
観光客減の憂き目に会っている土地に出かけることも意味があるとも思ったのです。
夕方4時ごろビーチに陣取り、打ち上げ開始の7時半まで飲んだり食べたりしながら打ち上げを待ちます。
日本海の夕日を見ながら、打ち上げまでもう少し・・・。
寺泊花火は初参加でしたので、どこで花火が上がるのかわかりませんでした。
我々が陣取った位置から見ると・・・遊泳監視用の足場が邪魔です・・・。
しばらく単発花火が続き、ちょっと飽きてきた頃
「海中大スターマインの打ち上げです」の放送。
これこれ!!これですよ。
防波堤から海に向かって打ち上げる海中花火。
海面に映る花火も海中花火ならではの華麗さ。
一気に気分が高揚します!。
寺泊では昨年中越地震復興祈念花火「フェニックス」が打ち上げられました。
今年も打ち上げることが出来るかどうか、実は非常に危うい状況だったと言うことです。
大仕掛けの花火は非常にお金のかかるイベントなので、その費用を捻出できるかどうかと言うのがネックだったと言うことです。
企業や一般の方々の募金と、商店に置かれた募金箱やインターネットでの告知に賛同して募金してくださった大勢の方々により、今年も打ち上げることが出来ました。
いい写真が撮れませんでしたが、堤防の端から端までを使って10箇所から同時打ち上げします。
勿論平原綾香さんの「ジュピター」にのせて。
長岡花火の「フェニックス」はまだ見たことがないのですが、打ち上げ数はやはり少ないのかな?。
ジュピターフルコーラスという訳にはいきませんでした。
しかし、海中花火の強み「海中フェニックス」は、ここ寺泊でしか見ることができません。
寺泊の海からフェニックスが飛び立って行きました。
みんなの思いが詰まったすばらしい花火だったと思います。
今年中止を余儀なくされた柏崎の花火も、来年文字通り「不死鳥」のように再び復活してくれると思います。
柏崎でも「フェニックスを上げよう!」と言う気運が高まるかもしれません。
まだまだみんなそれどころではないでしょうけど、きっと前向きになってくれると信じています。
・・・十日町で「フェニックス」を見たいな~・・・。