おひさしぶりです!
Salon The Ocean のきくちえみです![]()
NHK BSスペシャル ”イスラエル 共生と軋轢の村” を観ました。
私は、20数年前、イスラエルとパレスティナの橋になりたい、とカイロ大学に入学し、アラビア語でヘブライ語を学びました。そして、カナダでユダヤ人とイスラーム教徒の子供たちが同じ公園で遊ぶのを見て、カナダ移住を決めました。
NHK BSは海外の番組を放映することもあるので、”どこの国の制作かな?”と見てみたら、日本でした。
4か月にわたる取材は本当に大変だったと思います。
中東を出て約10年、今では、アラビア語もヘブライ語も全く使わず、中東に一切関係のない生活をしておりますので、この番組のように日本人がイスラエルとパレスティナの橋となっていることを心から誇りに思います。そして、久しぶりにヘブライ語とアラビア語を聞けて、とても嬉しかったです。
この番組を通じて、橋のいらない人たちの存在を知りました。
この村の存在は、人類の希望だと感じました。
番組内で特に心打たれた住民のインタビューをご紹介します。
イスラエル系住民
親「どっちがクレイジーなのかな、この村か外の世界か」
子「外の世界でしょ。。この村はいつも変わらないじゃん」
(国の政策に罪悪感を感じていたが)
「一歩引いて考えればこれは自分のせいではないと気づいたんだ」
「民族」ではなく「個人」として目の前の人間を見ればその重圧に押しつぶされることはないんだ
アラブ系住民
「何でも同意する必要はないよね。ここはお互いを受け入れる場所であってほしい」
「たとえ相手の意見に同意できなくても相手の気持ちや状況を受け入れることが大切なんだとおもう」
カナダで、中国人に日本の占領について咎められたり責められる経験を何度もしました。お店に入って、”日本人は出ていけ”と追い出されたこともありました。子供も、小学校3年生でアジア人の少ない学校に転校するまで、日本人だという理由で、韓国人の子供たちに執拗ないじめを受け続けました。留学エージェンシーにおすすめされた小学校で、韓国人の短期留学先として大変人気の小学校だったからです。
私も子供も戦争に加担していないし、私の親もそうであるにもかかわらず、です。中東では、”日本人・中国人・韓国人”が一括りにされバカにされ続けてきたので、勝手に中国人や韓国人は同胞だと思っていた私には大きなショックでした。でも、冷静に考えれば、日本の占領は私のせいでも私の子供のせいでもありません。私たちを責めたりいじめたりするいわれは全くないのです。
でも、日本が大好きで日本語が上手な中国人や、衣食全てにおいて日本製しか買わない中国人と友達になり、家を行き来したり泊まったりするほど仲良くなりました。また、日本で生まれ育った韓国人や、日本人と結婚している韓国人とも友達になりました。”中国””韓国”といっても、国民一人一人の思想や人格は一つではないので、”中国人は~””韓国人は~””イスラエル人は~””アラブ人は~”と個人と国を結びつけるべきではありません。そして、親の憎悪を子供に継承させてはならないのです。
そんなことを考えさせられた番組でした。
お読みいただきありがとうございました。