横浜の東急ベイホテルで、瀬戸内寂聴さんの講演会がありました。
左は得度式に着た最後の色留袖91歳の高齢の上、この千年に1度のすさまじい炎暑、
キャンセルにならないか、心配していたのですが、
寂聴さんのお元気ぶりに圧倒されました。
1時間半立ったままで、お話され、声にも張りがあり
可愛らしい女性で、とても明るい、生き方の達人と思いました。
私は、寂聴さんの晩年の作品が好きです。
月の輪草子 (特別書き下ろし)/講談社
91歳の清少納言と自分をリンクこの世の森羅万象は全て移りゆき変わるものだという悟りの境地
講演の中でも、幸せとは、長生きしたからとか、成功したからとか、
男とか、そんなのはどうでもいいこと(幸せと違う)と、
ご自身の経験から語られた言葉は重みがありました。
- 空海密教は、理論ではなく、五感を通した実践ですが、
寂聴さんは天台宗より密教に近い感性と感じるのです。
釈迦も五感、感性で書かれたからこそ、感動を与えるのだと思います。
「犀の角のようにただ独り歩め」という釈迦の言葉が寂聴さんは好きだそうです。
「この世は美しい 人の命は甘美なものだ」この言葉にジーンときてしまいます。
- いよよ華やぐ〈上〉/新潮社

主人公が91歳。脇が84歳と72歳ですから
主役は若いという、固定観念が、まずはずされます。
そして長寿社会の今をタイムリーにみずみずしく描いていますので
なんか元気が、生きる希望がもらえます。
まだ3作品ぐらい書きたいとおっしゃっていましたので
楽しみにしています。
幸せは気持ちの持ち方ひとつです

もあるのです。
