先日に続きまして
津田大介さん×佐藤尚之さん(以下、さとなおさん)のセミナー
「個の発信術」のお話。
こちらのセミナーは情報発信の仕方をもっと深く学ぶセミナーなのかな
なんて思っていたのですが
時代の変遷というか
これから「個人として」どう情報を発信するのか
そんなお話でした。
本日も長めのメモか備忘録のようになっております。
●「個の発信術」
最初に・・さとなおさんから
これまでのネットでの発信経歴をお話いただいてました。
後半から津田さんとの対談形式になっています。
ご本人でWebを作ったりされていたそうですが
それは1995年のこと。
きっかけは阪神淡路大震災。地下鉄サリン事件もこの年だったんですね。
あれから・・・17年!?
とにかく阪神淡路大震災で「個人に届けたい必要な情報はマスメディアでは流せない」
そう思ったそうです。
これって2011年の大震災での津田さんをはじめとした
フォロワーが多い人が生きた情報を流した活動(帰宅難民に対して開放している施設の案内とか)
を考えると、凄いリアルに分かるなあと思いました。
●結果として
・情報が意外と役に立つと感じた、個人的に感謝されるようになった
・人生の軌跡、お墓よりサイト・・の考え
・ネット上に自分の作ったものが残る
・その時の言葉・・リアル3X歳の言葉を残すことができた
ちなみに私も今のアメブロに移す前のブログがあって
ある程度したら消してしまおうと思ってました。
でもまた見直して「当時はこんなことしてたんだ~」ってできるから
残しておこうと思って今も残してます。
●続けることで所属組織外での人生が展開する
とのことでした。
●身についたこと
「さん」づけで呼び合うフラットな人間関係が構築され
肩書きを意識しない”個”を意識するようになったのだとか。
セミナーを受けてて感じたのは
スピーカーとオーディエンスの間にも
線を感じてないんだろうなという感覚があってこれは嬉しいことでした。
ネットが発達してから
著者と読者の間がボーダレスになったなぁと思うし
実際著者も読者がどう思っているか生の声が聞けるようになって
これはよい事なのではないでしょうか?
●Out Putを続けることでIn Putが増えた
In Putしてから Out Putするのではなく
まずはOut PutしてからIn Putする。
そしてそこに自分の考えと想いを入れる!!!
私もBlogとか書いていても
ついつい情報Onlyで終わっちゃう。
そこから何を考えた事、思ったことは
自分の考えを見せることを
恐れずに書いくべしなんだろうね。
●サラケダサビリティ
これはずっと、SNSを初めてから思っていたもやもやが
すっきり晴れた一言でした。
情報を発信していくことで
個をさらけ出す機会が増え
いいか悪いかは別として
人間的に裏と表が無くなる。
人生がどんどんシンプルになる
これが
「サラケダサビリティ」
だからと言って全部脱いで、吐物とかTVだとモザイクがかかるようなところまで
みせたらイカン!ということでした。(表現はもっとストレートでしたよ・・笑。)
お腹をちらっと見せる感じ。
自分の中では2012年流行語になりそうな兆し。(笑)
●パブリックとプライベートのバランス
ちょうどサラケダサビリティ的概念は
はこの1日前ぐらいに読んだ
津田さんの新刊「情報の呼吸法」
にも書いてあったので備忘録も兼ねて書いておきます。
パブリックとプライベートのバランス (125P)
興味がある方は読んでみてください。
個人的には
著名人とか、ご自分の名前で仕事をされてる人って
ツイッターとかを見てると
プライベートがダダ漏れではないか!?と感じます。
これぞ「サラケダサビリティ」
女性の場合だとやっぱりどこまで情報を載せるかとっても悩みません?
フォースクエアもやってみたいけど
やっぱりそれはセキュリティ的にもまずい、ハズ。
あとは仕事を早めに切り上げてきたのに
実は飲み会だったり、セミナーだったりして(笑)
そしたら当日の事なんて絶対Facebookに書けませんよねぇ。
本書では
「プライバシーをさらけ出す環境に身を置かないと
ソーシャルメディアを使う上での
パブリック/プライベートのリテラシーやバランス感覚も
なかなか身につかない」
結局はあの人かなを分かるぐらいの”ゆるやかな実名制”から始めるのがいい。
実名を公開するほうがメリットが多い(仕事が入るとかね)けど
デメリットが多いようならソーシャルメディアには向いてないかも。
とのことでした。
●これからのソーシャルメディアは「個」
「個」と「個」のつながりとなったソーシャルメディア。
だからと言ってフリーになれとかそんな話ではなかった。
企業にお勤めの場合でも「企業の中だから書かない」というのではなく
「個人」としてのポジションで自分の想いを書く。
私はこれを聞いて無印良品とか、タリーズのツイートを思い出しました。
商品への愛があふれたツイートで見てて微笑ましいので結構人気なんですよね。
いかにも広告っぽくない感じ。
●キーワードは共感!!
発信相手は他人であることを心得よう!!!
日本人は言えばわかるだろうとか
意図をくみ取ってもらえるだろうという文化。
でも発信相手は「他人」
結局は「分かり合えっこない」「共感なんておこらない」
人は他人とは違う生き物だから「自分と同じものを探そうとする」
だって人と違うことは寂しいから。
自分ならではの考えや想いを入れて同じところが見つかると
「共感」が生まれる。
肩書きにも一般論にも誰も共感しない・・。
いままではマスメディアが大勢に対してい叫んでいたのに対し
今は個人が釣鐘型みたいに裾野を広げるように情報が伝達していく。
つまり
マスメディアよりマンメディア
個の情報術とは~まとめと勝手な感想。
神田昌典さんの著書(2022年これから10年、活躍できる人の条件)には
「2024年会社はなくなる!?」と書いた章があります。
先日、電車に乗っていたらビジネスパーソン二人が
「今って会社いらないよね」と話していました。
PCとネットがつながればどこでも仕事ができるから。
なんかわかる。
この日のセミナーを聞いて
「会社がなくなる」には2つの意味があると思った。
1つ目の意味はビジネスパーソンが話していたように
設備としていらない。
でもこれは一部の会社だけ。
2つは、会社という見えない枠組みが無くなる。
そして組織より「個」の時代が到来する。(もうしているかも?)
××会社の人の話より××さんの話が聞きたい、となる。
組織より、その人の考えと思いを伝えていかないと
誰にも共感が生まれない。
誰も話を聞かないから組織じゃなくて「個」として発信をしていく
ととらえました。
そのためには
*アウトプットし続ける(そのためにはブログがいい)
何も書くことが無い人は「何もかくことが無い自分」とかを書く。
情報のとんがり力を意識する。
JAZZならJAZZ全般を書くのではなくブルーノートに毎日行くとか。
*共感を生む(自分の想いは相手に伝わるように言葉で表現する)
*サラケダサビリティ
*マンメディアであることを意識する
これらを意識しながらトライ&エラーですね。
インターネットとソーシャルメディアで
今まで個人で出来なかったことが
全て可能になってきました。
ホント、ワクワクです♪
まだまだソーシャルメディアは過渡期。
今までの流れと、今はどんな時代でどうしたらいいのか
ということを聞けてとってもエキサイティングなセミナーでした♪