まどが亡くなって、明日で二か月だ。
まどがいないというだけで、こんなに心がスカスカになるのだとは想像もしえなかった。
食洗器のスタートボタンを押したら「ママ!洗い物終わったんだね?」と飛んでくる。
いつもは怯えてお迎えにこないのに、一日の終わりのゴミ捨ての後にだけは玄関前で待つ。
私がおトイレに入ると、「そこにいるの分かってるもん、早く遊んで!」とドア下の隙間から肉球を見せる。
テラスから部屋の中に戻ると、「お洗濯もの、終わったよね?」と駆け寄ってくる。
エコバッグに入っていた食品を冷蔵庫に移すと、すっぽりと自身がエコバッグに入る。
娘のパールへのお弁当を作り終わり、キッチンから目を離すと、いつのまにかお弁当を破壊する。
夫と並んでソファに座り、夫が立ち上がると「まども!」と一緒に飛び降りる。
家族にまどのお世話をお願いして旅行に行き、帰ってくると、「お留守番させるなんて酷い!まど、許さないからね!」とベッドの下で三十分以上文句を言い続ける。
書き切れないほどのまどの思い出。
一瞬一瞬が宝物。
どれだけ月日が経とうが、まどは鮮明に傍にいる。
なのに、傍にいない。
まどが、ここにいてくれるなら、何でもするのに。
まどロス、は、ずっと抱え込んでいく。
そんなことすると、まどが天国で悲しむよ?と言われようが何だろうが。
この無力感、あるべきところにあった筈の幸せの喪失。
乗り越えなくていい。でも、心の一番大事なところにまどはいる。まどと過ごした時間を何回も何回も往復して、私は一生、まどと一緒にいる。
待っててね。
必ず私とまどは再び抱き合える。
まどがだっこを嫌がろうが、もう絶対に離さない。
私がまどを選び、まども私を選んだ。
これまでの私の判断は、一つたりとも間違っていなかった。どの選択肢が良いのかを悩みつくし、そして決断を下した私は、絶対に、誰よりもまどを想い、愛している。
そうでしょ?