あの東日本大震災から
今日で7年
もう7年も経ったんだね
私たち夫婦は
東北地方に住んでいます
震災当時は
まだ出会う前でしたが
お互い別々に被災しています
毎年この日には
お互いに記憶を辿りながら
当時のことを話すようにしています
頭が混乱していたのか
脳が興奮状態だったからなのか分かりませんが
あの時の記憶は
ハッキリ覚えている事と
全く記憶が抜け落ちている事が入り混じっていて
今でも
まるで夢のような不思議な感覚です
街が津波に襲われる様子や
夜中も休みなく襲ってくる余震に対する恐怖
緊急地震速報が鳴り響き
「死」を意識して震えた記憶
テレビで流れる原発の緊迫した状況を見て
世界の終わりのような気がした記憶
沢山の事を夫婦で話します
今日も息子を寝かしつけた後に
夜ご飯を食べながら
そんな話をしました
この震災について
主人が一番記憶に残っているといつも話すのが
「孤独」です
言葉も分からず
家族もいない異国で被災し
誰にも頼れない恐怖
狭いアパートの部屋で1人怯えて過ごした夜
震災直後は
皆自分のことに必死で
見ず知らずの外国人を助けてくれる人など
いなかった
今でこそ結婚し
家族がいて
助けてくれる友達や
知り合いに囲まれて過ごしていますが
震災当時は
まだ日本に来たばかりで
知り合いも居ない状況でした
私自身も被災者ですが
家族と一緒に避難していたので
孤独を感じることはありませんでした
あの混乱の中
たった一人で過ごした主人は
どんなに心細かっただろうと
今でも涙が出そうになります
日本には沢山の外国人が住んでいます
東日本大震災のような
未曾有の災害が起こったとき
異国で被災した彼らをサポートする機関が
もっと増え
浸透していって欲しいと
心から願います