10月26日 Day 7


今日は、いよいよ退院。

お昼過ぎに、いつも抗がん剤注射とその後に追加の骨髄注射を

しないといけないので、帰る前に隣にある支援センターみたいな所を

見に行くことにしました。

今日、退院予定のLさんとHさんと一緒に。


ちょっとしたお庭があり、中はとても綺麗晴れで、真中にキッチンがあり

セルフサービスで好きなものを飲めて、周りに椅子やテーブルが

おいてあり自由に座っていいようになっていました。

2階建てになっている2階は、どうやらヨガとかそういったコースを

やる部屋みたいでした。

コースはいろいろあるみたいで、ヨガから始まり、エアロビ、リラックスするコース、

マッサージ、癌患者の集まり、胞状奇胎の集まりなど毎日様々なプログラムが

組んでありました。

なんと、患者は全て無料で受けられるそうで、マッサージのコースが

気になり、次回の病院の検診時に、予約を入れてもらうことにしました。

楽しみ音譜


子供用のコースもあり、患者の家族にもサポートがあるのには驚きました。

患者の配偶者や子供でも、カウンセラー相談(もちろんこれも無料)が

できるとのこと。

こういうケアは、さすがイギリスだと思いました。

リハビリやメンタル面のサポートは、こちらの方が数倍充実している

気がします。


最近(たぶん首脳会談の時)、オバマさんと管首相の奥様達が見学にも

いらっしゃったそうで、「日本にも近いうちに、こういうセンターができる

かもしれないわよ。」と教えてくれました。

是非、日本も見習って欲しいものです。


いろいろとお茶をしながら話をしていたら、あっと言う間に

お昼ナイフとフォークの時間になり、部屋に戻りました。

最後の食事は、チーズオムレツとスープとトライフル(イギリスのデザート)。


2時過ぎに、今サイクル最後の抗がん剤注射をしました。

この後、最後の最後にもう一つ残っているんだけど。


3時過ぎに、隣のLさんが帰るので、お別れをしました。

連絡先も交換したし、病院の検診の時には

又、会えるよね。


ドクターが来て、「違う部屋で骨髄注射はやるから。」と言われたので、

歩いて小さな何もない部屋へ行きました。

そこで、「横になって、背中を丸くして。」と言われ、

麻酔注射をしました。

麻酔は痛かったけど、その後は押されるような感覚しかなく、

追加のMTX注射をしました。

その後、「骨髄の細胞を取り出す。」と言われたけど、

痛みはなかったのでしばらく待っていたら、終了しました。


やっている間、付き添いのナースが日本に行ったことが

あるという話になり、2週間で日本縦断したようで、

「遠いから、何回も行けないわね。」と

言っていました。

私も、毎回フライト飛行機12時間が、せめて半分にならないかと

本当に思います。


終わった後、車いすでベッドまで連れて行かれ、

「数時間、ベッドで休んでいてね。」と言われました。


戻るとLさんのベッドは、きれいになっていました。

Hさんは、ローカル病院でやる分の抗がん剤を

まだ待っていました。

日本では、有り得ない話だけど、追加の3サイクル分の

抗がん剤は患者に渡し、それを自分でローカル病院に

持って行って、残りの治療はするのです。

私の場合は、家に来てくれますが。

その後、6週間後の検診で、hCGの値によって

追加の抗がん剤が必要なら、又、持って帰るという

予定になっていました。


この部屋は、今日、3人とも退院なので、残りのSさんは

違う部屋に移って行きました。

私たちがいなくなった後、男部屋になるようで、

Hさんはベッドの準備があるので、テレビテレビの部屋で

抗がん剤を待つことになりました。

私は、ベッドでしばらく休んでてと言われたので、

2時間ぐらい休んでから、テレビの部屋へ。


7時過ぎに、ナースがやっとHさんと私の抗がん剤を

持ってきてくれました。

今回貰った薬は、MTX+ロイコボリン 3サイクル分、

うがい薬、目薬、痛み止め、吐き気止めでした。

MTXは冷蔵庫で保管しておくそうです。


Hさんともお別れをして、夫と子供と一緒に退院しました。

家に帰ったら、ぐったりでしたが、やっぱりお家家

いいものですね。





10月25日 Day 6


10時 CTをしに2階へ行きました。

約束通り、Lさんも一緒に来てくれました。

入院以来、初めて病棟から出ました。

腕の血管から造影剤を入れた後、トイレトイレに行ったような感覚が

して、気持ち悪かったです。

こんな経験初めてでした。

胸と脳のCTを取り、あっという間に終わりました。


その後、退院後に必要な検査キットと手紙を取りに、

事務室にLさんと一緒に行きました。

CTと同じ階だったのですが、小さな部屋が何個もあり、

迷路のようにいろんなドアを通り抜け、迷子になりました。あせる

20分くらいウロウロして、やっと辿り着きました。


書類は、今後の治療中のことや検査のことや注意事項が書かれていました。


1、抗がん剤終了後、1年は避妊すること。

  先はまだまだ長い・・・


2、1年間は紫外線に気をつけること。

  去年の夏みたいに、リゾートで日焼け晴れなんて絶対できない。


3、免疫力が下がるので、プール、混雑した場所、歯医者、咳をしている人は

避けること。

  どこにも行けないよ!


4、血液検査は、正常値になるまで、1週間に2回行い、

正常値になったら、1週間に1回行うこと。

半年間、2週間に1回の血液検査をして問題なければ、

その後は尿検査を1ヶ月に1回行い、尿検査はだんだん

間隔が長くなるけど、一生、半年に一回は検査する。

   一生検査をし続けるって、日本でもできないことだと思う。


5、治療中の休みの週なら、1杯ワインぐらいのアルコールはOK。

   かなり嬉しい!さすがイギリスって感じ。


やることがあると半日ってあっと言う間に、過ぎてしまう。

部屋に戻って、ランチ、血液検査をしてのんびりしていると・・・


3時頃、ドクターが来てくれ、CTの結果を教えてくれました。

肺に転移が6つも見つかったらしい。叫び

幸い、脳には転移していなかった。

転移防止に、明日、骨髄にMTXの注射をしなくてはならない。

痛そうだけど、局所麻酔をするので、大丈夫とのこと。


明日、退院なのに、いつもの抗がん剤注射ともうひとつやらないと

いけないなんて。

「肺転移と言っても、みんなより注射が1本増えるだけだから。」

というドクターの言葉に少し救われました。


退院を励みに頑張らないとグー

10月24日 Day 5


今日は、3回目の抗がん剤の日。3 down 1to go!

明後日には、退院予定。

最初は、1週間どうなることかと思ったけれど、

だんだん慣れてきて、1日が終わるのが早くなってきました。

あと1回、注射をやって、退院家です。


朝、他の部屋にいた私たちより2日先に、同じ抗がん剤を

始めた胞状奇胎の人が部屋に来て、お話をしました。

今日、退院するので、連絡先を交換して

お互いの健闘を誓いました。クローバー


入院中に、もう一人胞状奇胎の人に会いましたが、

彼女は次のステージの強い抗がん剤をしていました。

7月から私たちと同じMTXから始め、3サイクルのMTXでは

あまり効果がなくて、強い抗がん剤になったそうです。

もう髪の毛はほとんど残っていなくて、最初は帽子を

かぶっていたけど、最後には笑顔で頭を見せてくれました。

「12月いっぱいで抗がん剤も終わる予定。」

って、嬉しそうに話していました。


私は、まだ次の抗がん剤に対しては、

怖くて怖くて、hCGが下がらなかったらどうしようって

ずっと考えていたけど、前向きな人に会って

少し勇気がでました。アップ


二人とも、おばあさんとか末期の癌患者さんと

同じ部屋だったらしく、私たちは本当にラッキーだったのだと

分かりました。


週末だったので、午後には子供たちがお見舞いに来てくれて、

今日は1日が早く感じました。

この日は、久々に早く寝ることができました。星空