コロナ前から気になっていた書写山圓教寺(えんぎょうじ)に8月24日に訪問。

 

 

現地では、「えんょうじ」でした。


姫路駅からバス、ロープウェイ、山内マイクロバスを乗り継いで摩尼殿のすぐ横まで。由緒ありそうな土塀。



西国三十三所観音霊場の一つで、西の比叡山と呼ばれた名刹です。



九州で修行をしたと伝わる性空が開山で、圓教寺という名前は花山上皇の命名。


摩尼殿

懸造の摩尼殿は後白河法皇の命名。性空が崖縁に最初に結んた小さな庵と同じ場所に建っています。庵跡も発掘されています。



現在の建物は火事で焼失した後の再建で武田五一設計。 


発見された如意輪観音

奥秘仏の公開が今回の目玉。「奥」とつくのは本尊も秘仏で毎年1月18日の鬼追いの日に開扉されますが、こちらは次回の公開予定がないから。



地蔵盆の供養ということで、読経、焼香に続いて講話で奥秘仏発見譚をうかがいました。


2006年、先代の長吏が本尊の後ろ側に収められていた南京錠のついた大きな箱を開封を決意。性空上人の観音像と同じ桜の木から造った仏像の箱と伝わっていました。空になっている可能性もあったため大きな決断でした。長吏の背中を押したのは、奈良国立博物館の方の、虫食いが進行している場合は措置をしなければ仏像が失われる、という言葉でした。



開封すると、桜の木で造った鎌倉時代の如意輪観音がお出ましに。上人は霊木とされた桜の生木に仏を刻み、その後、1492年の火事の際に仏を運び出そうとしましたが、根が張っていて、ノコギリで切ろうとしたものの間に合わず焼失悲しい



「発見された」観音像は細かな截金(きりかね)細工などを考えると寺伝通りの像である可能性が高いそうです。

 

 

台座、光背も含めてオリジナルと考えられます。お顔は興福寺の阿修羅像と同じで少年っぽいと解説されていました。

 

 

ここでさりぃはこのお像に京都国立博物館でお目にかかっていたことに気が付きましたスター展覧会のポスターにも登場されていました。


地蔵盆の振舞でスイカと甘酒を頂きました。スイカ🍉は極甘😋で、甘酒は古代米を混ぜて紫。お菓子まで頂戴しましたが、地蔵盆の供養の参加者は大人だけ。



天台宗で地蔵盆って意外。赤いよだれ掛けを付けたお地蔵さんが摩尼殿横に多数。





天台座主

前長吏は現在は天台座主アップ。さりぃは声明のお声だけ延暦寺で拝聴しました。同じ建物の中でしたが、お顔は白い頭巾に包まれていました。初めての延暦寺参詣で、ご縁やわ〜😍

 

現在100歳という御高齢で参加される行事も限られているとのこと。円教寺から延暦寺を訪ねても、気軽にはお目にかかることはできないそう。

 

 ↑最近のご様子、お元気そう☺

 

続く