親と 子供


この最も深い絆で結ばれているはずの関係が、現代の日本では


崩れている。

そんな時、こんな唄を改めて聞き、その歌詞をかみしめると、


いろいろと考えさせられる。



この歌は、それを歌う歌手、樋口 了一さんの友人に届いた


ポルトガル語で書かれたチェーンメールがきっかけで生まれた。



作者は、不明だったが、友人の訳詞に感銘を受けた


樋口さんが、誘われるようにメロディーをつけ、


ライブで歌い始めた。



唄い出しの最初のフレーズから、最後のフレーズまで、


樋口さんの胸に迫るものがあたっという。




手紙 ~親愛なる子供たちへ~

歌:樋口了一 詞:樋口了一・角智織 曲:樋口了一

年老いた私がある日
今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを
理解して欲しい

私が服の上に食べ物をこぼしても
靴ひもを結び忘れても
あなたにいろんな事を教えたように
見守って欲しい

あなたと話す時同じ話を
何度も 何度も 繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずに
うなずいて欲しい

あなたにせがまれて 繰り返し読んだ
絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を
平和にしてくれた

悲しい事ではないんだ
消え去ってゆくように 見える私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい

楽しいひと時に私が思わず
下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがる時には
思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを

悲しいことではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ
出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら
出来なくなったなら
あなたがか弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの
手を握らせて欲しい

私の姿を見て悲しんだり
自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを
知るのはつらい事だけど
私を理解して支えて
くれる心だけを持っていて欲しい

きっとそれだけで それだけで
私には勇気がわいてくるのです

あなたの人生の始まりに
私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ
付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで
私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って
笑顔で答えたい

私の子供たちへ

愛する子供たちへ



Youtubeなどにもアップされていますから、

お聞きになられたことがない方は、

ぜひお聞きください。



歌詞を心で感じると自分の親に会いたくなります。