黒猫この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪黒猫

 

アメ限回を通常回にするため、大幅加筆修正~~( *´艸`)

 

****************

 

愛詞(あいことば)49~冬~[S]

 

 

「潤・・・今日、泊まってもいい?」

 

耳元に顔を寄せて、そっと囁くと、かかった吐息で、潤がピクッと震えて、

それが可愛すぎて、居ても立って居られなくなる。

 

「//////いいよ・・・。」

「よかった。じゃあまた一緒にシャワー、浴びれるね?」

「/////うん//////」

 

そういいつつ、すぐにはその場を動きたくなくて、

抱きしめた潤の体のラインを確かめるように手のひらを這わせた。

薄手のセーター越し、胸元のちょっとした変化に気付いて、

思わず口元がニヤける。

 

「ねぇ潤。もう感じちゃってる?」

 

セーターの上から、ちょっと強めに小さなふくらみを押すと、

俺の腕の中でわずかに体を震わせる。

 

「だって・・・翔さんに会いたいの、ずっと我慢してた・・・。」

 

消え入りそうな声でそうつぶやかれると

愛おしさに飲み込まれて、息が出来なくなりそうだった。

 

「ごめん。俺も会いたかった・・・・。」

 

潤に回した腕に力を込めれば、潤も同じように抱きしめ返してくれるから、

嬉しくてその手を解くことが出来ない。

 

でも、抱き合うだけではもう収まりがつかなくなっているのも事実。

 

潤のセーターの中へ右手を滑り込ませて、その主張する先端に直に触れると

逃げようとして身を捩る潤。

 

だけど、もう逃がしてあげる気はないから・・・。

 

「自分で押し付けてるって気づいてる?」

「ち、違うしっっ//////」

 

って、なにそれ、可愛すぎ・・・。

 

セーターをたくし上げると、潤の、真っ白で細い、くびれと、

色づいた胸の先端が、目の前に現れて、艶めかしく、俺を誘っていた。

 

「はぁ・・・もう、堪んないんだけど・・・。」

 

くびれに腕を回し胸の尖りに舌を這わすと、潤は上に逃げようとする。

 

「逃げないで・・・。」

 

抱きしめた腕に、更に力を込め引き寄せ、強く吸い少しだけ歯を立てた。

 

「や、だ・・・しょ、さ、ん、噛ま、ないで・・・っ」

 

半分泣いているみたいな声で懇願されたけど、もう止まれないよ・・・。

 

下の方も反応して来て、俺の下腹に当たっている。

潤がその気になってくれているのが嬉しくて堪らない。

 

本当に俺のこと・・・・。

 

潤の腰に俺の腰を擦り寄せれば、マジで潤のすべてが欲しくなる。

早く、早く・・・・。

 

執拗に胸への刺激を繰り返しながら、潤の下半身へと手を伸ばした。

 

固く熱い潤自身をそっと握り込むと、ひと際大きく潤の体が波打った。

 

「や、翔、さん、も・・・む、り・・・」

 

そう言い終わらないうちに、潤は体を強張らせて俺の腕の中で

ふるふると震えた。

 

「上手にイケたね?」

 

体を起こして、潤の顔に近づいて見下ろすと

頬を紅潮させて、瞳に涙を溜めた潤がはぁはぁと息を乱している。

 

「潤?」

 

俺と目が合うと、恥ずかしそうに顔を横に背けて、

涙目のまま横目で睨まれた。

そんなん、可愛い以外の、何者でもないんだけど。

 

「怒ったの?」

 

溜まった涙が表面張力を無くして、零れてしまった頬に、

手のひらを当てて、こっちを向かせた。

 

「翔さんのバカ・・・。もう、知らない・・・。」

 

また横を向こうとするから、両手でその頬を包んで、

そっと口づけると、それには素直に応えてくれた。

 

怒っている訳ではなさそうだ。

 

「ごめん、汚れちゃったね。シャワー、浴びよう?

 でも寒いからお湯溜めて来るから、待ってて?」

 

空気の冷たい浴室で、いきなり二人でシャワーなんて浴びたら、

(自分も一緒に入る気満々!) 潤が、風邪をひきかねないと思って、

バスタブにお湯を溜めることにした。

 

でも、濡れたままの下着は早く脱ぎたいよな。

 

「潤、下、脱いで?気持ち悪いでしょ?」

 

そう声を掛け、寝室から毛布を引っ張って来て、潤の肩に掛けた。

 

「え・・・いいよ、お湯溜まるまで、我慢できる。」

「ダメだよ、風邪ひく。ほら、貸して?」

 

そう言って、毛布の中に両手を突っ込んで、

潤のズボンと下着を脱がしにかかった。

 

「や、翔さん、いいって!」

 

俺の手を掴んでめっちゃ抵抗する潤の足から着ていたものを無理やり脱がせ、

素早く丸めた。

 

「洗濯機に入れて置くから。」

 

そう言って浴室へ行き、そのままバスタブにお湯を出して、

すぐに潤の側へ戻った。

 

「もう・・・なんでこうなっちゃうの?」

 

下半身に毛布を巻き付けて、抱えた膝の上に、潤が突っ伏している。

 

「こんなの・・・おもらした子供みたいじゃん・・・最悪。もうやだ、最低。」

 

なんかブツブツと恨み言、言っているみたいだけど、

あれは俺に言ってるんじゃなくて、ひとり言なんだよな?

 

それもこれも、最初から最後まで、全部可愛いとしか思えない俺は、

完全に、潤にハマっちゃってるってことか・・・。

 

「大丈夫最低なんかじゃない、可愛かったよ?」

 

側に座って、頭を撫でながら、そう言っても、

潤は顔を伏せたまま、返事をしない。

 

「じゅ~ん?ほら、別に、潤が早いとか、そう言う事じゃ・・・・。」

 

キッ!!!!

わ。凄い目で睨まれた・・・。うわぁ、怒らせるとマジ怖いかも・・・。

 

「あ、違う、そう言う意味じゃ・・・。えっと・・・。」

 

余りの迫力にシドロモドロになっていると、救いの神の給湯機が

ピピ、ピピ、ピピ♪と、満水を告げてくれた。

 

「あ!ほら、お湯溜まったから、お風呂、入ろ?な?潤。」

 

「いい!俺、一人で入る。ぜぇっっっったいに、入って来ないで!!!」

 

そう言い放つと、頬を膨らませたまま、毛布を引きずって、

脱衣所に入り、一度ドアを閉めたと思ったら、少し開いて、

毛布を投げ出して来て、またピシャ!!!と、

勢いよく閉められてしまった。

 

あ、俺、完全に怒らせちゃった?ヤバいか?

 

 

*************

 

床の上の毛布を拾い上げて、寝室へと戻して、

そのままベッドへ腰掛けて、後ろへ倒れ込んで、天井を仰いだ。

 

あんまり潤が可愛いから、うっかりやり過ぎた。

 

潤じゃないけど、なんでこうなっちゃうのかな、俺たち。

って、俺も思う・・・。

 

潤の経験が少ないからとか、俺が、暴走気味だとか、

要因はいくつかあるとは思うんだけど、それにしても、

挑む度に上手く行かないと、ちょっと凹む・・・。

 

そんで、今気が付いたけど、ここは潤の部屋だから、

必要なものが足りないよな?

あの後、俺の部屋にはちゃんと用意しておいたけど。

 

またここで、おあずけかぁ・・・。

なにか見えない力が、邪魔をしているとしか思えない。(ギクッ)←作者。

 

潤になんて言おう。

あ、でも、あの怒りっぷりだと、何も言わなくても、

今日はこれ以上は無理かもな。

 

はぁ~~。思わずため息が出た。

フライトの疲れも出て来たらしく、ちょっと眠い・・・。

 

ここで俺が寝てたら、もっと怒んだろうなぁ~。

潤が出て来るまでは、絶対起きてないとマジで詰む。

 

そう思って起き上がると、ちょうど潤が脱衣所から出て来て

バスタオルを腰に巻いて、もう一枚肩から掛けて、

バツが悪そうな顔でこちらに歩いて来る。

 

着替えを持っていかなかったからな・・・。

 

「ちゃんと温まった?」

「・・・うん。」

 

寝室の入口で立ち止まり、俯いている。

 

「どうしたの?潤。」

「翔さん・・・、もう帰っちゃう?」

「ん?潤が、帰れ、って言うなら、帰るよ。」

「・・・帰っちゃヤダ・・・。」

「ん。じゃあ、帰らない。」

 

立ち上がり、潤に近寄って、そっと抱きしめた。

 

「ふふ。温かい。でも湯冷めするから、早く着替えな。」

「・・・うん。翔さんも、お風呂、どうぞ?」

「そうだな。じゃ、借りる。」

「あ、着替えも。」

 

潤がクローゼットから、自分の分と一緒に、俺にも出してくれた。

 

「ありがとう。」

「うん・・・・ごゆっくり。」

「ん。」

 

着替え始めた潤の姿に後ろ髪を引かれながら浴室のドアを閉めた。

 

つづく

 

************************

 

なかなかストレートに進めない二人w

誰のせい(私)( *´艸`)

 

元の49話は2部構成でしたが1話にまとめました(*´▽`*)

 

黒猫この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪黒猫

 

 

愛詞(あいことば)48~冬~[S]

 

 

「はぁ~、旨かったぁ~、ごちそうさま^^」

 

ちょっと調子に乗って、食べ過ぎたな・・・。

起きているのもしんどくて、そのままソファーに横になった。

 

「ふふ。もういいの?」

 

柔らかく笑う潤を見るのも、本当に久しぶりで、

それだけで、幸せな気持ちが溢れて来て、

お腹だけじゃなくて、心まで満たされていく。

 

「もう入んない、なんなら動けない。」

 

そう言って、食器を下げようと俺の前に座った潤のウエストに、

そっと腕を回した。

 

「うわっ!なに?へ?え?なに?」

 

背後が苦手な潤が驚いて、重ねた食器をガチャンと言わせて、

振り返って睨まれた。

 

「あ、ごめん。つい・・・。」

「もう、びっくりした。危ないでしょうが。」

 

もう一度、食器を持ち直し、

 

「ほら、運ぶから、手、離して?」

 

そう言われたけど、離したくない。だって、いつ振りよ・・・。

 

「それ、今じゃなきゃダメ?」

「え?だって、早く洗わないと、落ちにくくなるし・・・。」

「俺が後で洗ってやるから、な?」

 

ちょっとの間の後、カチャっと、食器をテーブルに置く音がして、

潤が、抱きしめた俺の腕の中で、こちらに向き直った。

自然と背中に回った手で、潤を手繰り寄せる。

 

「翔さん・・・」

 

前屈みになった潤が、俺に口づけて来た。

でも、すぐに離れようとするから、後頭部に右手を滑らせて、

押さえ込んで、逃げられないようにして、それからキスを深くした。

 

潤の体から力が抜けて、崩れ落ちて来たのを受け止めて、

そのままローソファーから横に転がって、カーペットの上で、

潤の上に乗り上げた。

 

一度、唇を放して、上から見下ろすと、頬を紅潮させた潤が、

潤んだ目で、俺を見上げていた。

 

「潤、会いたかった。」

「うん。」

「寂しかった?」

 

コクンと頷く。頬を撫でると、その手に擦り寄って来るのが、

超絶可愛い・・・。

 

あの日以来、何故かこういうシチュエーションにならなくて、

まったく潤と触れ合うことが出来ずに、ずっともどかしく思っていた。

 

その上、海外まで引っ張って行かれて、顔を見ることさえ出来なくて、

俺の潤不足はMAXだった。

そんな時、ニノが潤の写真を送ってくれた。

教室で、物思いに耽る潤の横顔は、とても綺麗で、会いたさが募った。

 

もっと要るかと聞くから、欲しいと告げると、

子供の頃の入浴シーンが送られて来た。

そう言う事?揶揄っているのか?

 

でも、その後、めちゃめちゃ色っぽい潤が送られて来て、

度肝を抜かれた。ニノ、写真の才能あんじゃないの?

いつどうやって撮ったのかは、教えてくれなかったし、

この写真の存在は潤には絶対秘密にしろと釘を刺された。

 

出所がニノなのは、ちょっと悔しいが、

秘密の潤を持っていると思うと、気分がとても高揚した。

 

その次の日、更に腰を抜かすような写真が送られて来て、

ますますニノにヤキモチを妬きそうになった。

 

なぜ潤は、ここまで撮らせているんだ。

いくら兄弟みたいな関係だと言ったって、やり過ぎだろ?

そう思ったけど、口には出せなかった。

そして、この写真も、潤は知らないとニノが言っていた。

 

シャワーの下で蹲り、僅かにカメラの方に、向けられた瞳の

その色香は、まさに、あの日の潤だった。

 

なぜ、そこで、そんな顔してるんだ?俺がいないのに・・・。

 

思い出している?

シャワーに、自分じゃない人間の目があることで、

あの日の記憶を呼び覚ましていたんだろうか。

 

写真は見せられないけど(ニノに固く禁止されてる。)、

確かめたいって思ってた。

 

「潤?あれから、俺のこと思い出したりした?」

「え?翔さんのこと?いつも、思ってるよ?」

「ふふ。そうじゃなくて、この間、シャワーでしたこと。」

「へ?あ・・・//// あの、えっと・・・。」

 

頬を染めて、視線が泳いでる。そっか。やっぱりね。

 

「また、したかった?」

「・・・///」

「ねえ、潤。しよっか?」

 

今度はもう、止まるつもりは、ないよ?

 

つづく

 

ちょこっと修正w

黒猫この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪黒猫

 

 

愛詞(あいことば)47~冬~[J]

 

 

窓から、駐車場をずっと眺めていた。

どの位、そうしていたのかは、

手に持ったマグカップの中、飲むつもりだったコーヒーが

ほとんど手を付けずに冷めてしまっていたことで推測できる。

 

この時間じゃ、道、混んでるよね・・・。

大野さんちから、ここまで、どの位だっけ。

 

さっき、大野さんから、今、そっちに向かったよって、

知らせが来て、待ち切れなくて、こうしている。

 

通りの方から、ヘッドライトが近づいて来ると、

期待に胸がときめき、違うと分かると、落胆する。

それを何度も繰り返していた。

 

早く会いたい・・・。

 

逢いたいよ、翔さん。

 

見つめる暗闇に染まった窓ガラスに、情けない顔の自分が映る。

逢いたい人を待ちわびる瞳は、今にも泣き出しそうで、

我ながらその女々しさに、ひとり苦笑した。

 

また、ヘッドライトの灯りが近づいて来て、それを目で追うと、

ウィンカーが上がって、駐車場へと入って来て、

いつも、翔さんの車が止まっている位置で、停まった。

 

「翔さん!!!」

 

マグカップをテーブルの上に乱暴に下ろすと、揺れた水面が溢れたけど、

気にも留めず、玄関へと急ぎ、靴を履くのももどかしく、

かかとを踏み潰したまま、外へと飛び出した。

 

階段を駆け下りて、翔さんの車へと走る。

 

「翔さん!」

 

荷物を下ろそうと、後部座席のドアを開けようとしていた翔さんが、

こちらを振り返った。

 

「え?潤?」

 

びっくりしている翔さんに、走って来た勢いそのままに飛びついた。

 

「翔さん!!!」

「うぉっっっと!」

 

よろめきながらも俺を抱き留めると、その腕にギュッと力を込めて、

 

「はは、びっくりしたぁ。潤、待ち切れなかったの?」

 

そう耳元で囁かれて、俺はうんうんって何度も頷いた。

 

そのまま、翔さんの肩に顔を埋めて、すでに懐かしいとさえ思える、

翔さんの匂いを胸いっぱいに吸い込んで、深呼吸を繰り返した。

 

「ふふ、潤、くすぐったいよ。潤?」

「・・・ん。」

「ただいま、潤。」

「おかえりなさい、翔さん・・・。」

 

翔さんの右手が俺の髪を撫でて、左手で背中を撫でられて

やっと、翔さんの肩から顔を上げた。

「潤、お前、この恰好、風邪ひくって。ほら、戻ろう?」

 

そう言えば、部屋に居た時の格好のまま、飛び出して来たんだった。

まったく寒さは感じてなかったけど、いつまでもここで、

抱き合っていることも出来ないかと、急に冷静になった。

 

「翔さん、お腹すいてない?ごはん、用意してあるんだけど。」

「マジ???やった!減ってるって^^」

「じゃ、うちに寄ってってよ。」

 

「もち(^^♪あ、待って、潤にお土産、まだ荷物の中で。」

「いいよ、それはまた後で。」

「そう?じゃ、先にお邪魔しようかな^^」

 

二人で俺の部屋に戻ると、俺はキッチンで、食事の準備に取り掛かった。

ローソファーに腰を下ろした翔さんが大きく伸びをして

そのまま寝転がった。

 

「ふあぁ~~~!いやぁ~、やっぱ落ち着く。」

「え?」

「ん?こうして潤がキッチンに立っているのを、ここから見ていると、

 日本に帰って来たんだなって、実感出来る。」

「ふふ。そう?あ、そっちで食べる?」

 

「うん。あ、コーヒー零れてるぞ。」

「あ!忘れてた。さっき、零しちゃったんだった。」

「なに?そんな慌てて飛び出して来たの?」

 

マグカップを持ってキッチンへとやって来た翔さんが、

ちょっと探るように俺の目を見て、口角を上げた。

 

「あ・・・。いや。え?」

「ふふ。潤、可愛い。」

 

シンクへマグカップを置くと、そのまま顔を寄せて来て、

チュッと軽く唇に触れられた。

 

「潤?」

 

たぶん真っ赤になっている俺の頬をそっと撫でると、

ダスターを手に取って、戻って行った。

 

ボーっと、テーブルを拭いている翔さんを見ていたら、

翔さんの顔がちょっと泣きそうになっていた。

 

「じゅん・・・めっちゃ腹減ったぁ!!!」

 

「あ!うん。ごめ、すぐ。うん。」

 

慌てて、支度を進めて、テーブルに並べた。

 

「うわぁ、潤、すごいじゃん。日本食、食べたかったぁ~。」

「うん、そうだと思ってさ。どうぞ、召し上がれ。」

「やった!いただきます!!!」

 

豪快に口に運ぶ翔さんを眺めながら、

本当に久しぶりに触れた、翔さんの唇の感触を思い出していた。

 

無意識に、自分の唇を触ってしまい、それを翔さんに見咎められて、

ニヤリと笑い返されて、また頬が熱くなるのを感じた。

 

つづく

 

**********************

 

少々加筆修正あり♪

黒猫この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪黒猫

 

 

愛詞(あいことば)46~冬~[N]

 

 

その週末。土曜日。

 

今日、大野さんと翔さんが帰ってくる予定。

大学が休みだから、潤くんには会ってないけど、

今頃、そわそわ、ドキドキしているのかな。

 

きっと、ご飯の用意をして、待っているんだろうな。

昨日、帰り道のスーパーで、

 

『翔さん、きっと、日本食、久しぶりだよね?*^^*』

 

って、いろいろ買い込んでいたし。

 

何が食べたいか、聞けばいいのに・・・。

翔さんの驚く顔が見たいの? 潤くんって、ほんと可愛いよね。

 

何時の飛行機だったっけ。

大野さんと、翔さん、それぞれから、

帰国時間を知らせるLINEが来ているんだけど、翔さん、

送る相手、間違っていません???

 

ちゃんと潤くんにも知らせたんだよね?

・・・不安だ。

 

『潤くん、翔さん、何時着の飛行機?』

 

LINEしてみた。・・・あ、既読になった。

 

『ん~とね、17時・・・何分だったっけ?

 大野さんからLINE来てたよ^^』

 

は?なぜ?なぜ、大野さん?

 

『翔さんからは?』

 

余りに不可思議で、思わず直球で聞いてしまった。

 

『明日帰るね。って。』

 

へ?それだけ?それまた、ずいぶんと、あっさりとした内容で。

 

なんとなく返信出来なくていたら、

 

『大丈夫だよ。別に上手く意思疎通が出来ていない、っては、

 思ってないから。心配しないで?』

 

って、送られて来た。

いや、そう言うってことは、1度はそう思っているよね?^^;

 

『ふふ。わかった。』

 

『ありがとね、カズ。』

 

ハートマークを飛ばした可愛いスタンプが送られて来て、

ちょっと、複雑な気持ちになった。

 

潤くんが俺のことを好きなのは、昔から変わってないよね。

だけど、それが、翔さんへの「好き」とは違うんだ。

それは、ちゃんと解ってる。

 

でもね、ずっと、俺の中の「潤くんが好き」が、LOVEかLIKEかって、

うやむやにして来たことを、ちょっと後悔している。

はっきりさせなくても、潤くんがずっと側に居てくれていたから、

どっちでも、何も変わらないと思っていたんだけどさ。

 

そしたら、翔さんが現れて、あっという間に、潤くんを連れ去ってしまった。

そのせいで、自分の中で、はっきりと答えが出たけど、

もう、どうすることも出来ないから、ずっと幼馴染みとして、

潤くんを応援して行くって、決めた・・・。

 

ピコン♪

ん?誰?

 

『空港についたぁー。疲れたー。土産買って来たぞ!』

 

大野さんか。

そだ。

 

『潤くん、翔さんたち、着いたみたいよ?』

 

ピコン♪

 

『うん。今、翔さんからも連絡来たよ。これから、翔さんの車で、

 大野さんを送ってから、寮に戻るって。』

 

『ん。良かったね^^じゃ、ご飯の準備、頑張って♪』

 

『うん*^^*』

 

夏の終わりから、ずっと忙しかった大野さんも、

冬休みになれば落ち着くらしいし、そしたら潤くんも、翔さんと、

ゆっくり過ごすことが出来るといいな。

 

さて、天気もいいし、撮影がてら、散歩にでも行こうかな。

 

つづく

 

*********************

 

やっと翔さんが帰って来るよ( *´艸`)

潤くん、お待たせ💖💜

 

黒猫この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪黒猫

 

 

愛詞(あいことば)45~冬~[N]

 

 

潤くんが寝室に引っ込んで、一応リビングの灯りも消した。

だけど、まだ眠くなかったから、毛布に包まって、

もう一度、ローテーブルの上の、ノートパソコンの電源を入れた。

 

真っ暗な部屋に、ディスプレイが眩しく浮かび上がる。

さっき取り込んだ画像のフォルダーを開いて、

順番に写真に目を通して行く。

半分くらいは、教室で撮ったもので、相葉さんも写っている。

 

気に入ったものと、そうでもないものに分けて行く。

 

気に入った中でも、潤くんに見せるものと、

見せないもの・・・、ううん、見せられないものに更に分ける。

 

その中でも、さっき翔さんに送った、トップシークレットな写真が、

その最たるものだ。見せたらきっと、顔を真っ赤にして、

金魚みたいに口をぱくぱくさせて、最後に、「カズっ!!!!!」って、

めっちゃ怒られるのが、容易に想像出来る。

 

2度と写真撮らせてくれなくなる上に、2~3日、

いや、1週間は、口もきいてくれないだろうなぁ~。

そんなリスキーなこの写真を、どうして翔さんのあげてしまったのか。

バレるとしたら、絶対翔さん経由だって判ってるのに。

 

この綺麗な潤くんを、俺だけのものにしておくのが、

もったいなかったのかも知れない。

それと、上手に撮れたから、誰かに見て欲しくなったとも言える。

 

あの写真は、エアコン工事の夜、スマホで撮ったんだ。

前の晩、潤くんになにかあったことは、見れば分かった。

(翔さんの所有権アピールもあったから、確定。)

 

ずっと一緒にいた俺だから気が付くレベルの、違いだろうけど、

それを切り取ってみたかった。

 

潤くんは俺に対して、すごく無防備だから、

いろいろ隠し撮りするのは意外と簡単。

写真撮るよって、いつ撮ってるか判らないよ?

って、本人に、申告してあるので、正確には、

隠し撮りではない(と、思っている。)。

 

あの写真が撮れて、欲が出た。

もっと潤くんを撮りたい。

もっといろんな潤くんを見てみたい。

 

スマホじゃ物足りなくなって、前々から欲しかったカメラを、

清水の舞台から飛び降りるつもりで、定期をひとつ解約して、買った。

 

まだ、思うように撮ることが出来ないので、

とにかく撮影枚数を重ねている。

当然、撮り損ないが山ほど出るけど、デジカメは消せばいいだけ。

フィルムカメラにも興味はあるけど、それはまだいいかな。

 

ディスプレイに、シャワーを浴びる潤くんの写真が映し出された。

恥ずかしがって、嫌がっていたけど、何とか説き伏せた。

と言うか、伝家の宝刀「うるうる攻撃」を繰り出してみた。

 

無理矢理撮らせてもらったショットだけど、フレームが進むにつれて、

潤くんの雰囲気が変わって来ているのが、分かる。

 

1度だけ、カメラに視線をくれたやつは、

身震いするくらい、カッコいい。

あの瞬間ファインダー越しに目が合って、

思わず俺は、ニヤリと笑った。

 

その途端、潤くんの様子が変わって、急に蹲ってしまった。

 

具合でも悪くなったのかと思ったが、

そうではなかった。

あの時はどうしたのか判らなかったけど、

ここに写っている潤くんを見たら、彼に何が起こったのか、

一目で分かってしまった。

「あ・・・写っちゃった。」

 

そこに写った蹲る直前の潤くんの表情は妖艶で、

この俺が、一度も見たことのない顔だった。

きっと、翔さんなら、見たことあるんだろうな。

いや、翔さんが引き出した顔だろう。

 

「潤くん、エロいよ・・・。」

 

思わず、声に出てしまった。

 

「何が?」

「え?」

 

ヤバイ!瞬間、フォルダを閉じた。

その後に現れたのは、教室の相葉さんの写真。(ほっ。)

 

「カズ、眠れないの?」

「あ、うん。なんか目が冴えちゃって。潤くんは?」

「あー、喉渇いて、目が覚めちゃった。」

 

そう言って、キッチンに水を取りに行った。

 

その隙に、今のフォルダを見つからないように、

別のフォルダの中に隠した。

 

「今日の写真?」

 

ペットボトルの水を飲みながら、潤くんが戻って来た。

 

「うん、そう。」

「どんな感じ?」

 

「まあまあイイ感じ。明日、ゆっくり見せるね。」

「うん。見せてね^^じゃ、おやすみ。」

「おやすみ。」

 

潤くんは眠かったらしく、そのまま寝室へ戻って行った。

 

「やっば。危なかったな。」

 

明日見せる約束をしちゃったから、それ用に無難な写真と、

あのカメラ目線のやつを収めた新しいフォルダを準備して、

俺も眠ることにした。

 

つづく

 

****************

 

またニノ語り💛