水平線に五島列島 | junとさらくのブログ

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さらくSALAKUは船名です。

 今日、近くの峠から久しぶりに五島列島が見えた。

 

 

 手持ちのコンデジではブレありピンボケありの写真になってしまう。

この船は九州商船五島航路のフェリーで、針路から推測するに長崎港から奈良尾港へ向かっていると思われた。

 時刻表を調べたら12時25分長崎港発奈良尾行きの船があるので、撮影時刻からその船で間違いない。

 

 手前の灯台は沖の平瀬で長崎新漁港沖にある。右端に見えるのは池島の西端だ。

 これだけハッキリした目標があれば地図上にかなり正確な線が引けるから、水平線上の陸地の特定はしやすくなる。

 濃い山並みはおそらく平島、大きく陥没したようにも見える所があるがこの島には石切り場があったのでそこではないかと思う。北側の南風泊(はえどまり)港には20年以上前に何回か入ったことがある。

 

 左端遠くにうっすら見える山並みは中通島北部の細長く伸びる半島の山々だろう。地名で言えば立串、小串のあたりかも。

 

 

 目を少し西へ振れば大蟇(おおびき)島。海底500mから1000mまで掘られた池島炭鉱の通気抗があった島だ。坑道の総延長距離は90キロに達したというから、エネルギー獲得にかけた人間の欲望の一端を知らせてくれる。

 

 大蟇島の右に大型船の一部が写った。五島灘南下中の石炭運搬船だろうか。長崎県には松島と松浦に石炭火力発電所がある。発生するCO2を減らす、地下に封じ込めるとか聞かされてきた石炭火力発電所だったが、国際的にはまったく問題にされず日本国内だけで通用していた理屈だった。 

 

 五島には主な瀬戸だけでも四つある。どれも入り口が北西と南東に開けているため、長崎市からはわかりにくい。しかも手前に半島や島が多数あり、入り口を隠している。

 

 秋ごろになるともっと視界がよくなることがあるので、その時はハンドコンパスと海図、それに長いレンズと三脚を持って峠まで行ってみるか。