キラキラ前回のブログでは、「死ぬギザギザあせる」と言って寝落ちする「じいさん」のお話をしましたが、

 

  7月3日(日)午前5時30分頃、家族に見守られて、101歳の生涯を閉じました

  

  去年、おばあちゃんが亡くなる時には、亡くなる日にちから時間帯まで分かっていたのに、

  おじいちゃんの命日は分かりませんでした 

  ただ、そう遠くない事だととらえていましたが……

  寸前に3日だと思いましたが、心の中は認めていませんでした

  

  担当医の先生がおっしゃる通り、後になって考えてみればマニュアル通りでした

  2週間程前から極端に食事の量が減り、でもその中の1日だけ3度の食事をたいらげ、

  夜中に一緒にアイスクリームを食べ、「冷たいのは、美味しいね~」とニコニコ笑いました

  亡くなる数日前には、大好きなタバコを吸うにも、タバコを口元に持っていくことが出来なくな

  り私がタバコを口元に運びました

  そんな動作も全く気にせず、最後の一吸を終えました

  訪問入浴も楽しみの一つで、大好きなスタッフに囲まれ、みんなにいじくられ大笑いしながら

  本当に嬉しそうなおじいちゃんを見ることが出来ました

  スタッフのみんなには、「そろそろ、そういう時かも…」と伝えましたが、

  本当に最後になってしまいました

 

  2日の夜遅く、呼吸が荒くなり、それでも意識はけっこうはっきりしていて、

    「ちょっと苦しそうだね、大丈夫⁈」などと声を掛けながら、そばに付いていたのですが、

  12時を過ぎるとますます呼吸は荒くなりました

  孫である息子も

    「おじいちゃん、大丈夫?」と声を掛けました

  水分補給にゼリー飲料を少しずつ飲ませました

  そのまま空が明るくなるまでそばを離れず見守りました

  呼吸が少し落ち着いたように感じました

 

  「ほら、おじいちゃん、外が明るくなってきたからカーテン開けようね…」

  おじいちゃんは、窓の外を見ているように見えました

  毎日見慣れた桜の並木です

  

  よく「サルがいた!」と言い、「リスならいるよ」と私が言っても

  「サルだった!」と言い張って、「今日もサルがいたよ!」との報告に

  「そう?」と聞き流す私…反論しないと、ちょっと物足りなさそうな顔をする…おじいちゃん

  

  5時過ぎになると、呼吸が浅くなりました

  家族が見守りました

  浅くなった呼吸が、

  突然、止まりました

  私達の呼び掛けにその後、2~3回わずかに息をしましたが、

  その呼吸は永遠に止まりました…

 

  私が死と向かい合う時、最も望んできた事は「老衰」でした

  おじいちゃんはきっと、最後まで意識もあり、耳も聞こえていたと思います

  本当に最後の最後まで生き抜いたと思います

  私達に死に方のお手本を見せてくれたようにも思えるのです

  寂しいですが、さっぱりしています

  私もこうありたいと思います

  老衰であっても、そうでなくても、最後まで生き抜いた事を称賛するという事でしょうか

  

  おじいちゃんは最後までしっかり生き抜きました

  表彰状を差し上げたいと思います

  心から、ありがとう…

  

  もう、すごーく元気だよね~

  嬉しそうだよね~

  去年亡くなったおばあちゃんは

  おじいちゃんを待っていたからすぐに会えたよね

  おじいちゃんが1歳半の時に亡くなってしまった

  お母さんにちゃんと会えたよね?

  それだけがちょっと心配…

  みんなは、おじいちゃんの事が大好きだよ~

  

  

  

                            … by sala