保護犬の預かりボラを止めてから、10年が経とうとしてる。

今にして思えば、よくやってたよ・・・アンタと

自分を褒めてやりたいwww

そんだけ、状態の悪い子達も居た。

まぁ、別格で譲渡なんて無理と判断して手元に置いたのが

牛若だったわけで。その牛若が手元に居るって事が

起因して、数々のボーダーコリーとお付き合い

心の壊れたボーダーコリーに比べたら、どの犬種も

楽勝って、正直あの当時は思う程の毎日。

賢いって・・・ね・・・言い換えると、

その上を行かないと思うようにコントロールできないって事。

その上を行くって力業やらそういう意味じゃなくて、

先読み行動を求められるって説明が解りやすいかも。

そう。給仕に犬語を叩き込んだのは、この賢い子達

でもねー。吠え、垂れ、噛みって問題を抱える

ボーダーコリー達の置き土産は、相当尊い・・・

今では掛け替えのない宝物だと言える。

全ての行動（問題って言われる）には理由があるって、

あの子達は私に教えてくれた。

その問題の根っこにあったのが「安心・安全」

食に困らない安全安心

吠えなくても大丈夫安心・安全自分は愛されてる

垂れて体を汚さなくてもケージってずっと閉じ込められる

場所じゃないんだ・・・出られるんだ・・・良かった

心の欠けは長い事引きずられる。

身体が健全な状態になり、一見、安心安全な暮らしを

過ごせているようでも、いちど心にカケが生じた子達が

本当の意味で、自分はこのままでも愛されてると

心底思えるまで・・・

主様は、自分のすべてを受け入れてくれている

そう犬達が納得し、主様の要求をスンナリ丸っと

受け入れてくれるまでどのくらいの時間がかかるか？

それが、2歳を過ぎた年齢の子達であれば

保護した時の年齢と同じだけの時間を要する。

給仕の経験上ね・・・（飼い主による飼育放棄事案）

ところがだ・・・繁殖場崩壊とかだと、意外とスンナリ行く。

良くも悪くも構われすぎていない分、人の有難みが

スンナリ入るのが繁殖場崩壊事案。

一方、生後8週齢から12か月未満での飼い主による

飼育放棄事案だととてつもなく時間がかかる

食べる事・眠る事・心が満たされる事

この3つが脅かされた状態で暮らした仔犬達の心の傷は深い。

シニア期になってやっと、家庭に馴染んだって話は

珍しくは無い。給仕の経験からするとね。

牛若がやっと馴染み始めたのは家に来てから4年後だ。

そしてこれらの経験をしてきた子達は悲しいくらいに

常に自分が愛されているか、誰よりも自分が見られている事、

誰よりも先に撫でてほしいetc要求もいっぱい

ヒビ割れたグラスみたいなもんですわ。

他の子と同じように扱っても満たされない。

10歳半で繁殖場から引き出したピレこの写真の4日後に

引き出してから8か月で逝ってしまった。

心が満ちるまでに時間はかかる。でも、かけた分以上の愛を返すのが

この子達だったな・・・とグーグルの容量確保で

見つけた写真からしみじみ感じた給仕でした。

牛若が初めて見せた満面の笑み・・・忘れられないな

ココロノ カケ

ココロノ　カケ