五月花形歌舞伎・夜の部
劇団四季の会は疾うにやめた。
チケット先行販売の日にネットアクセス
出来ない=良席が取れない。
ご覧にならずに転売して儲ける
輩が多すぎて
松竹歌舞伎会は入ったまま。
今では結構ご年配の方もスマホ片手に
チケット手配が出来るようだが、
それでもチケットは取れるんだもの。
おひとり様は久しぶりかも。
中村勘九郎・七之助兄弟に
市川猿之助が主演。
2日が初日なので2日目の舞台か
それにしてはこなれているな~と思ったら、
帰ってから見た松竹のサイト
初日のインタビューで七之助が
「すっとできるというか~~ちょっと
他の座組みとちがう」と言っていて、
そういうのが舞台にも出ているのかな。
演目についてはこちらを。
事前に演目も配役もほとんど
見ずに出かけたもので、
始まってから、野崎村かと気づいた。
お染久松は文楽でも歌舞伎でも
よくかかるので何度も観てるが、
七之助演じるお光の初々しい
ビビビビビーーー
が可愛いく満足で
すぐうっとりと眠気が・・・
高い金払って居眠りか
と思うなかれ。
中盤以降、お光の父親・彌十郎の
切々と胸を打つセリフ回し、
ひそりと現れるなり舞台をキリっと締める
竹三郎のすごさよ
いや、ええもん観せてもらいました
続く 怪談乳房榎は、
濃い紫、浅い紫の着物、どちらも
滴るほどによく似合う美々しい
浪江(猿之助)の色悪ぶりが、
もっと悪悪していれば良いのに
わりとあっさりしていて残念
夫の留守に子どもをダシに
陵辱されてしまう絵師の妻(七之助)の
心情もばっさりカット
これも偏に
早替りと本水での立ち回りを
これでもかと繰り出す勘九郎を
際立たせんがため。
難しい理屈は不要。
ただ目を見張り、キャーキャー笑う
こういうダイレクトに訴えてくるものは
楽しむことが役者を更に元気付かせる。
26日までの長丁場、
客席全体のどよめきと拍手で
どうぞ乗り切ってくださいまし
夜の部はまだお席の取れる日も
あるようです、お時間許す方はぜひ
さて、次は昼の部、猿之助の宙乗り