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トライアングルという名称が付くエリアは、昔から謎めいた場所が多い様に思う。

その代表がバミューダだとガキの頃のオレは思っていたのだが、今ではそれも気象的に解明されたりで全くロマンが無い。


で、こちらのトライアングルはアヘンの取り引きで名を馳せた【ゴールデン・トライアングル】という場所なのだが、その概要についてはネットに腐るほど出ているので割愛する(←どうせ誰も興味無いだろうし)。




 





(クックックッ…やっぱりおったか♪しかしスゲー格好やなぁ。どないしたらあんなセンスになるんやろ?)




遠くの丘からキツネ狩り見物を楽しむ貴婦人だって被らない様な幅広の帽子。

その下には塩沢ときの倍はあろうかというグラサンをかけ、下品なフリルのカーテン生地で仕立てた様なワンピースのオバハンは、何故かドラえもんのワッペンが付いたハンドバッグを下げている。

普通の人間には全く理解し難いコスプレファッションだが、ある意味ドン小西あたりが見たら絶賛するかもしれないな。オレにはコシノジュンコのドアップくらい意味が分からんけど。










ゴールデン・トライアングル。
手前のオバハンが着てるTシャツには、【MICK MOUSE】と書いてあった。
世の中からパチモンが無くなったら裸族として生きるしか道はない。






それにしても、だ。
大型バスでやって来た仮装大賞チームはともかく、これだけ見事に白人の姿を見ないと妙な感覚に陥るな。
一般的な観光名所にはそれなりにいるもんだが、ヤツらは一体何処に行ってしまったんだろ?




(9割どころか、ここにいるヤツら全員ニイハオ系やないか。終わったな、ここも…)




が、この町で商売をしてる者からすればその方がいいのかも。
勿論オレも含めてだが、個人旅行で来てる欧米系のパッカーってのは節約型が殆んどだ。
そんな金にもならない外国人より、『こんな下品なモン、一体どこに飾るんだ?』と思う様な置物をバカスカ買ってくれる連中の方がいいに決まってる。




(ええっ!?あのオッサン、まさかアレを買うつもりか((((;゜Д゜)))?)




日本でも、アホな宝石屋とか残念な温泉旅館とかで見かける縦割りの巨大アメジスト。

それを今まさに値段交渉しているオッサンを見て愕然とするオレ。

このオッサンなら、秘宝館にある巨大なアレだって【子宝祈願・親族繁栄】と呟きながら即買いするに違いない。そりゃ歓迎されるわな、大陸人。こんなモンまで売れるとなれば、水代さえケチる様なパッカーなんて迷惑なだけだわ。


それにしても今の時代にアメジストって……スゲーなマジで(呆)。









こちらは国内旅行中のタイ人一家。
青いシャツのオッサンはソンテウか何かのガイド兼ドライバー。
逆にホッとするわ、こういう人達見たら。






(そういや、アユタヤーのアホ一家もそうやったな…)



以前世話になっていたアユタヤーのタイ人ファミリー。
ある日、『オレ、明日から四日くらい留守にするしな。ちょっとサメット島まで行って来るわ』と言ったところ、『じゃあ貝殻細工の飾り物買って来て』という様な返事が返ってきた。
『何でそんなモン欲しいの?昨日食ってたザルボ貝の殻で作ったらエエやん』と言うと、『本当に……ジュンはそういうところが分かってない』と呆れられた事がある。
貧乏一家のゲストハウス経営とは、【旅行者を迎える】のが仕事であって【旅行には行けない】のが常なのだ。今になって思えばだが、せめて旅行に行った気分だけでも味わいたかったのだろう。
他人から、『何でまたこんなモンを…』と思われ様がどうだっていいのである。
いやホント、あの頃はデリカシーに欠けてたなぁ…オレ。

が、巨大アメジストはちょっと……(←まだ言ってる)。








一生無用な土産物が一通り揃う三角地帯。
水屋に掛ける木製の玉暖簾が欲しい人はこちらへ。








「請写真君撮影我皆揃後方記念碑願望!」



何を言ってるのかさっぱり分からんが、要するに一族全員の集合写真をオレに撮ってくれと言ってるのだろう。












気付かんかったフリしてゴメン。













その先のチェンセーンという街から見たラオスのカジノ群(中国資本)。
ラオスの未来は限りなく暗い。