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砕け散ったハートはそのままに、オレは新たな人妻との出会い現在のタイ国境における国際情勢を把握する為にメーサーイまでやって来た。









メーサーイ(又はメーサイ)。
タチレク(ミャンマー側の国境)への日帰り観光客で賑わう街。






(ん~、何かスッカラカンやな?まだまだ観光客は戻ってないって事か…)




初めてこの街に来たのは、もう25年以上前。

その頃に比べたら立派なホテルも増えたみたいだが、ハッキリ言えばメーサーイで宿を取る観光客なんて極僅かだ。

昔はタチレクへ半日観光やビザランに行くバックパッカーで賑わっていたものだが、今も変わらないのは出稼ぎや買い物に来るミャンマー人の往来くらいで、何つーかその…他に見所が無いってのが原因だとオレは思う。









これはタイ側のチェックポイント。
ここを通過してドブ川を渡るとミャンマーである。






ミャンマー側のタチレクには3回ほど行った事があるが、ゴチャゴチャした中心部を30分も歩けば何も無い町だ。
観光と言えばトゥクトゥクをチャーターして寺に行くくらいで、それさえ10分もすれば飽きてしまう。

これはあくまでも個人的な感想だが、ミャンマーでの半日観光を楽しむなら圧倒的にミャワディという町がおすすめだ。
ミャワディはタイ側のメーソートという街から入国するんだが、こことは違ってミャンマー側の方が断然面白い。
あの赤土色の田舎町に何故惹かれるのかは自分でも分からんが、ミャンメシ(ミャンマーのメシ)が美味いのはミャワディの方だからかな?タチレクの食堂は動物園臭くてかなわん。





(つーか、バイクを停める場所に苦労すんねんなぁ。メーサーイは)



市場や商店、土産屋なんかは国境付近に集中しているのだが、徒歩で買い物という訳にはいかない現地民達の車やバイクで大混雑。
ちょっと外れに停めようとしてもポリが見張っていたりで、外国人のオレからすればめちゃくちゃ不便な場所である。





(姐やんに土産でもと思ったけど……ま、ちょっと外れの市場に行きゃエエか)



日用雑貨、金行(銀行じゃないよ)、宝石、漢方。
そんなモンがズラリと並ぶエリアで、オレは【タナカー】と呼ばれる天然化粧品を土産に買おうと思ったのだが、何だかそれも段々と面倒になってきた。
姐やんが帰国する時、結局着なかったオレの服を持って帰ってもらったお礼にと思ってたけど……ま、ウチの店に来た時に泡盛でも呑ませてチャラにすっかな。








タナカーを塗ったミャンミャン女子部。
日焼け止めとしては勿論、お肌がツルツルになるそうな。知らんけど。






「タナカー、ミー・マイ・カップ?」タナカーありますか?


「マイ・ミー」無いよ





あんなモンどこでも売ってると思ったら、意外とそうではない様だ。
それから暫く、町外れの店を何軒か周ってみたが置いてなかったわ。
姐やん、アンタのクレーターだらけの顔面は別の方法でケアしてくれ。スマン。








こんな小汚ない市場も周ったんだが………ある訳ねえか、こんなとこ。







(おっ、もう残り8kmか?意外と早かったな~)




タイでも1、2位を争うほど面白くない観光スポットが近付いて来た。

タイ・ミャンマー・ラオスと、3つの国が隣り合う国境に若いバックパッカー達は興奮したもんだが、今ではへんちくりんな服を来た中国人の団体客が押し寄せるだけだ。





ま、どうせ通り道だし寄ってくか。


















最北の地で人妻探し物思いにでも耽けようかと思ったが、この時点で体感気温は約40度。
暑過ぎて犬も歩いてなかった。