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本日の宿泊地、太地町に着いたのは午後3時。

予定より一時間も早く着いてしまったが、宿のすぐ近くには【道の駅・太地】があるので一安心。ホント、エアコンってのは偉大な発明だな。








道の駅・太地。
隣に日本一周中っぽい兄ちゃんがモゾモゾしていたが、毎日風呂に入ってるかどうかも分からん上、お互いに汗臭かったら嫌だし近寄らなかった(←ふれあいはどうした?)。






(あ、しもた。晩飯買ってなかったわ…)




ネットのクチコミを信じるか信じないかは人それぞれ。
特に、その宿の主人や奥さんがフレンドリーだとか愛想が無いだとかは、ハッキリ言ってオレみたいなコミュ障ツーリストにはどうでもいい事だ。
絶賛コメントの半分くらいは組織票だと思って無視しているオレが重要視するのは、その宿の近所に買い出しが出来るスーパーがあるか無いかだけ。後は風呂が付いてるか付いてないかくらいだが、これからはエアコンが無料かどうかまでチェックしとかないといけないな。じゃないとマジで酷い目に遭うわ。







如何にも鯨の町といった感じでテンション爆上がり。
給食のおかずに鯨率が高かった最後の世代として感情移入が止まらない。






(ぬおっ!何じゃありゃ!?……あー、捕鯨船かぁ。でっけ~なぁ……)




港にドデカい漁船が停泊してるのかと思って近付くと、それはモニュメントとして展示された昔の捕鯨船だった。
前以て調べて来てる人ならともかく、そうではないオレみたいなモンにとっては嬉しいサプライズである。
やっぱこういうのって、知らずに来た方が感動するもんだな。事前のチェックもやり過ぎると良くないわ。






(そっかぁ、こんだけデカい船やないと鯨は無理やもんなぁ…………うん、そうやな。せっかく太地に来たんやし鯨食べるか……今日はまだ王将のラーメンしか食ってねーしな)







このスーパーに向かう途中に遭遇した捕鯨船。
他に店が無かったのが幸いしたという稀な例だ。





(おぉ……流石は地元、しっかり揃ってるなー♪)



店の奥にある鮮魚コーナー。
ハッキリ言って品揃えと鮮度は良くないのだが、その横にある鯨肉の加工品は大阪じゃ見ない物だ。これを食べない理由は無い。




(となるとやっぱ日本酒か?う~ん、楽しみやな~♪)


旅の楽しみとは本来こういうものだ。
なのにオレは、毎回毎回バカのひとつ覚えみたいに何をやっているのだろう?
今日から絶対地の物食べるっ!それが例え山菜のフルコースで婆さんの長話付きでもっ!







JR太地駅。
地元の兄ちゃんからジロジロ見られたが、おそらくオレの事をマット・ディロンか何かと勘違いしてたんだと思う。
確かに似てるけど違うよ、後ろにダイアン・レインも乗せてねーし。






「こんちは~。あ、先ほどの者です」




時刻はキッカリ16時。
実は15時過ぎに荷物だけ置かせてもらおうと来てみたのだが、それを言う前に『すみません、チェックインが16時になってまして…』と言われてたのだ。
ま、時間が分かってて早く来たのはオレの勝手な都合だし、買い出しもまだだったので丁度良かったという事か。





「あ、すみませんお待たせして。バイクはそちらの隅に停め直していただいて、こちらでチェックインをお願いします」



この宿の奥さんだろうか。
特に愛想がいい訳ではないが、オレなんかに比べりゃデパートの案内嬢と番台の爺さんくらい差があるな。
で、チェックインは共有スペースでもある一階のカフェでするのだが、ネットで読んだ通り旦那さんのバイクが停めてあった。原付きじゃなかったのが残念だ。







あちこちに鯨のオブジェがある太地町。
オレの住む街にも何か欲しいとは思うのだが、生憎ひったくりと救急車の出動率くらいしか思い浮かばなかった。
救急車でいいんじゃね?(←良くない)






「じゃあ、お部屋は二階の一番右奥になります。溜める方のお風呂は予約制になりますが、どうされますか?」


「あ、いえ、もうシャワーで充分です」




暑過ぎて浸かる気にはなれなかった。
それより早く水シャワーが浴びたいわ、股間が消滅するくらい冷たい水で。






「お支払いは楽天トラベルでいただいております。それでは館内設備を説明しますね」




サトウキビ畑でなら1日4回くらい顔を合わせそうな感じの奥さんだが、その雰囲気からしてオレと似た様な疾患持ちだな。慣れるまでには少々時間がかかる人見知りだ。





(ぶっはーーーーっ!気持ちイイッ♪)





共用シャワーの水全開。これが最高に気持ちいい。
贅沢を言うならサイパン帰りの巨乳女子と浴びたいところだが、そんな事が出来る男は原付きなんかで旅してないだろう。オレには上海帰りのリルくらいが丁度いい。







猛烈に暑い部屋を急速クールダウン。
エアコンはもちろん無料である(←トラウマ)。






太地でゲストハウスと呼べるのはここくらいみたいだが、全て個室仕様のため、他の利用者と顔を合わせるのは一階のカフェくらい。
が、このコロナ禍でカフェは休業しているらしく、他の誰かと会う事は殆んど無い。
要するに、今回のテーマである【コミュ障克服】に関しては全く役に立たない宿という事になる。





最高だ(^o^)




(いや~、残念だわ! せっかく道の駅グルメの意見交換会でもしようかと思ってたんやけどなあ♪)




マジでそうなったら5分も経たずに毛細血管が全滅しそうだが、とりあえずこういう場所へリハビリに来た事だけは事実なのだ。そんな自分を褒めてあげたいと思います♥️(←ご褒美がコンビニスイーツの女)。



ま、昨夜は半年分くらいの災難をいっぺんに被った様なもんだったからな。その分快適に過ごしても罰は当たらんだろう。



さーて、鯨肉タイムだ♪








九産大近くの学生アパートみたいな部屋だが充分快適。
因みに、この時点で宿泊客はオレ一人。