前回の話はコチラ↑
(ふざけんなよ💢夕方でこの暑さなら、夜中も大して涼しくならへんやろ!もおおおおおおおおおおーーっ!!!!)
襖で仕切られた8畳ほどの和室が二つ。
あとは二段ベッドのドミトリーが奥にあるのだが、女性が利用する場合を除いては結局相部屋になるのだろう。
が、男同士が相部屋で利用する場合、夏場は間違いなくエアコン無しでは眠れない訳で、そういった場合は時間毎にワリカンしたりジャンケンで決めたりって事にしてるのだろうか?
オレみたいなオッサンが心配しても意味の無い事だが、どうにも理不尽というか不親切な宿である。
とあるブログで、『ライダーハウスに快適さを求めてはいけない。ライダーハウスとは、雨風をしのげるだけでも有難いと思って利用するべき』と書いているのを見た。
が、それは北海道に多数存在する千円未満の宿なんかの事を指すんじゃないだろうか?
少なくとも、着いて早々に情報とは違う値段を請求され、後になってエアコンは有料と言われても、気の弱い貧乏学生は困ると思うのだ。
二段ベッドのドミトリールーム。
ジャカルタ並に暑かった。
「で、トイレはココで、洗面所はココね」
猛烈な生乾き臭を漂わせながら、矢継ぎ早にそんな事をのたまうネイチャー主人。
洗面台の上には5年ほど買い換えてない様なスポンジタワシが置いてあり、そこかしこからオッサンと同じ生乾き臭が漂って来る。
この原型を留めてないスポンジで時々掃除し、その手でそこら中を触っているのかと思うと気絶しそうである。
いや、いっその事気絶したまま朝を迎えたい。その方が楽だ。
自由に使っていいと言われた寝具一式。
もしかしたら笑うポイントだったのかもしれんが黙ってた。
「風邪とか引いてないよね?」
「はい?……いや、全然引いてませんけど」
「アハハハッ、熱も無かったしね。いやいや、ちょっと鼻声っぽいから」
当たり前である。臭すぎて口呼吸しか出来ないからだ。
つーか、そうさせてるのはアンタ自身とこの建物だっつーの。
仕方がないので目の前の川まで下りて立ち○ョンしようとしたらこの有り様。八方塞がりとは正にこの事だ。
「じゃあ……すんません、メシはココで食べたらいいんですかね?」
「そうそう、箸とかある?」
やはり数年前までは食堂をしていたらしいのだが、労力の割には儲からないんで辞めたとの事。
そりゃそうだろうな。普通の人は食わねぇって、こんな臭い場所じゃ。
「はい………あっ、良かったら醤油だけ貸していただけますか?」
「醤油?ハイハイ、醤油くらいあるよ~♪しかも鹿児島の甘い醤油。これ旨いよ~♪」
このブログを最初から読んでいただいてる人なら分かるだろうが、同じ九州といえども、県によって甘さのレベルは様々なのである。
で、大分人のオレが最も苦手とする醤油が宮崎と鹿児島の甘口さしみ醤油なのだ。
あくまでも個人的にだが、これだけは正月に焼いた餅くらいしか合わせる物がない(何ならかき氷のシロップでいけそう)。
「あ………………そうですか……………………………じゃあすみません、お借りします…………」
「どーぞどーぞ」
全ては口呼吸しかしてなかった自分が悪いのだが、この後も地獄は続く。
「どう?甘いでしょう?」
そう言われ、かなりの冒険だが鼻呼吸を解除するオレ。これが失敗だった。
(あぁ……思いっきり酸化しとるやないかコレ……どうすんねん?こないにいっぱいかけてしもて…………せっかくの旨そうな豆腐が台無しやないかああああーっ💢)
全ては自分が悪いのだ。
全ては口呼吸しかしなかった自分が悪いのだ。
全てはこの忌々しい容器を手にした瞬間に気付かなかった自分が悪いのだ………
つーかエエ加減にしとけよキサマはっ!!
こんなモン平気で出して食堂やってたとか言うなっ!!
オマエみたいなポンコツが料理を語るなっ!!
古いと不潔は全く違う次元の話なんじゃボケエエエエ~ッ💢💢💢💢💢
が、すぐに気付かなかったオレは更に最低。
やっぱ、こういうとこではメガネ外したらアカンなぁ……
お食事中の方には誠に申し訳ございません。
まだ続きます。