「ゲッ……何じゃこら!?」
遂に到着した念願の白川郷!………だったのだが、巨大な駐車場エリアから何から何まで何じゃこら?と言うしかない。
違う!違いすぎる!オレが抱いていた白川郷のイメージとは違いすぎる!
これじゃ思いっきり民芸テーマパークやないかっ。
何なら三重の忍者村みたいなもんやろ?コレ。
「何やねんコレ……思ってたのと全然ちゃうやんか……」
おそらく中の方はもっとイメージしていた風景が広がっているんだろうが、そこ(大駐車場)で見た【如何にも】な感じの蕎麦屋や無愛想な管理職員?のカス対応に辟易し、『もうエエわ』と国道へ戻るオレ。
いや、分かるよ?
ここを保全するために、色んなやり方で利益を出さなアカン事くらいはオレにも分かる。
が、何なんや?この『黙ってても客は来る』感丸出しの対応は?
「…ったく、しょうもない……調子に乗んなっ💢」
詳しくは書かないが要するにアレだ、『タラタラしてんと、さっさと駐輪場入れや。それくらい調べて来てないんか?』てな対応だ(←たまたまだろうけど)。
なにココ?
て事は、ココの住人ってテーマパークのキャスト??
そんなら全然興味無いし遠慮しとこ。
「あ~あ、アホらし。まあエエか、合掌造りならさっき見たし」
国道へ戻り、富山方面へ向かって再び走り出すプンスカ50代。
つーか、世界遺産に登録されると地元民もおかしくなるんか?
誰のお陰で潤う様になってると思ってんねん(←少なくともオレではない)。
(あら?ここら辺にも何かあるやん。しかもガラガラやな。よし、ココ寄ってこ♪)
暫く走った場所に見つけた、合掌造りのプチ集落。
ここも一応は管理されたエリアの様だが、観光客はまばらな上、入場料を払ってまで…ってな感じのユルい休憩スポットだ。
(うん、ここでコーヒーでも飲みながら合掌浸りしよ♪向こうまで見に行くのも面倒やし、手前にあるヤツ眺めときゃエエわ)
インバウンドでウハウハになっていた、一部の国内観光事業。
それもこのコロナ騒ぎでハッキリ明暗分かれたな。
こっち(大阪)の黒門市場なんかが一番いい例だが、バブルに浮かれて地元民をコケにしてきた結果がコレだ。
ま、去年よりはマシになったって話も聞くけど、あんな強気の料金設定じゃ余裕のある一部の人しかリピートは無いだろな。接客はクソだし。
「さ、そろそろ行くか……あ~あ、いろいろ残念でございました………あ、そういや一枚も写真撮ってなかったな、ココ」
30分程たっぷり休憩したお陰で、尻の痛みもすっかりとれた。
最後に美しい合掌造りを一枚……と思ったが、ココのそれはイマイチボロいというか、最初に行った所の方が手入れも行き届いてたしなぁ……
つー訳で、どうせみんな同じ様な場所で同じ様な写真を撮ってるだろうし、オレはあんまり知られてない穴場の合掌造りを記念に撮っておこう。
色んな意味でお腹いっぱいだわ、白川郷。
ごちそうさまでした。