四日市名物の1号線渋滞をまつり縫いの様にすり抜けると名古屋はすぐそこだが、田舎専門の下道ライダーは都会が苦手。
しかも名古屋は安物バイクでの立ち入りを禁じている特別区でもある気がするので、必然的に新車で18万円の原付に乗っているオレは岐阜方面へと北上する事にした(←貧乏人の妬み嫉み)。
この旅の先行きを暗示していたのかもしれない。
木曽川に架かる橋を渡ったところまで来ると、『ココカラ東二3キロ以上、貧乏人ハ立チ入ルベカラズ』といった小金持ち帝国の見えないバリアを肌で感じる事が出来るのはオレだけだろうか?
木曽川沿いの河川敷で一服していても、行き交う家族連れの視線が妙に厳しい。
やはりコロナ禍での他府県ナンバーが原因なのかとバイクに目をやるが、その家族連れが歩く方向からはナンバーは見えない位置に停めてある。
何故だ?何故そんなに冷たい視線でオレを見るのだ?
ここは400cc以下休憩禁止なのか?
チャック全開でした
40代に入った頃から特に酷くなったよね、閉め忘れ。
若い子なら笑って許されても、オッサンのそれは確かに迷惑行為と同じだな。反省。
松村和子は今どこで何をしてるんだろう……
美濃加茂市に入り、飛騨川という標識が目に入ると、『いよいよ信州に近付いてきたな』という気持ちが溢れてくる。
九州人からすれば『信州ってどこ?』ってくらいの人ばかりだとは思うが、正直言ってオレ自身も似たようなレベルである。
信州=駐車場横に苔むした水車が回ってる民芸調のドライブイン
これがオレの中の信州なのだが、調べてみると長野県の事だったんだな。
いや、エエ歳こいたオッサンが何を今更と思うかもしれんが、縁の無い場所なんて意外とそんなもんなんだって。
逆に、豊前ってどこか分かる?って聞かれてすぐ答えられる蝦夷っ子なんていねーわな?それと同じだ。
ま、日曜日だしね。子供優先だ。
つーか、こんな山奥にもバカデカいボリュームで音楽かけながら走ってるビッグスクーターっているもんなんだな。
余計なお世話だとは思うが、これだけは言っておく。
耳遠いなら耳鼻科行け。