ども、コマメに道中の写真を撮るツーリストからすれば、全く話にならない旅しかしていないオレです。


観光=移動


という考え方がカスタマイズされている自分には、いちいちバイクを停めて撮影する作業が面倒で面倒で………ま、雑な性格ですわ、本当に。


てな訳で、今日はちょっと久々にロングツーリングがしたくなって(尻痛が懐かしくなって)、100km以上は走って来ましたよ。


が、走りっぱなしで大したネタも無かったもんで、昨日の話の続き(怪談)でもしながら、今日撮った写真をアップしておきます。

つまり、文章と写真は全く関係ない………って、いつもとさして変わらんか。まあいいや。






大阪から脱出するまでが毎回苦痛だが、こういう場所までくればパラダイス。
やっぱり田舎がえーなー。
今回は大阪→西宮→西脇市→丹波笹山→大阪のコース。因みに、西宮から宝塚までの武庫川沿いがスゲー気に入った(←写真撮ってない)。





「ジュンさん、最近めっちゃ怖い事があったって、コイツから聞きました?」



人間とは、【めっちゃ怖い事】を話す時に、何故嬉しそうな顔をするのかが永遠の謎だ。

そして今、そんな嬉しそうな顔をしてオレに話しかけているのは例のサンドバッグ店長なのだが、そのアホが『コイツ』と呼んでいる婚約者の女将は、既に3本のストロングチューハイを風呂上がりのコーヒー牛乳の如くオレの横で飲み干し、「あー疲れた」と言いながらTシャツの下のブラを外してしまう始末。

やっぱり普通じゃねーわ、この二人。






そういや朝から何にも食ってなかった。
ずっと我慢してた唐揚げ弁当にするか(←切ない)。




「いや、何も聞いてないけど?」

「コヤマさん(←死んだツレ)のケータイの話、前にしたじゃないですか」

「あー……嫁さんがアイツのケータイの暗証番号教えろって言ってきたって話か?」

「そうですそうです。で、結局ショップにまで持って行って、亡くなった旦那の物なんでロック解除してほしいって言ったらしいんですけど、ショップ側も本人じゃないと解除出来ないって断ったらしいんですよ」

「ん~、まあそうやろな。解除したところでロクな事にはならんやろうし」





獺祭専用の山田錦か。ウチの近所にはワンカップ専門の爺さんがたむろする公園があるが、いつか全滅させてやるつもりだ。




「絶対そうですよ。んで、つい最近なんですけど、ロック解除出来る人がいないのに着信があったらしいんですよ、奥さんのケータイに!」

「………ん?アイツの番号で、奥さんのケータイに着信があったって事か!?」

「そうなんですよ!しかも同じ日に、実家の置電にも着信記録が残されてたらしいんですよ!怖くないっスか!?ウハハハハハハハ!!」





丁度その近くに神社があったので、そこで弁当を食う事に。
とにかく暑すぎて日陰で食える場所を探すのに手間取った。出来れば巫女さんに麦茶でも持って来てほしいところだが贅沢は言うまい。




「んなアホな~、息子か娘がいたずらしたんとちゃうか?」


「いや、息子も娘も暗証番号知らないし、コヤマさんのケータイは嫁が管理してるんで誰も触れないんですよ!」




う~ん……そう言われてみれば確かにそうやもんな。

しかし現実的にそんな事があるもんなんやろか?

いくらなんでも、この御時世にあの世から電…………( ゚д゚)ハッ!




「……いや、やっぱあるんやろうな、そういう事って。実はオレも二月に種子島行った時、それと似たような体験したんやわ。アレはちょっと、どう考えても偶然とは思えんし………にしてもアイツ、あの世から嫁に電話かけて何が言いたかったんやろうなぁ………」







2か月ぶりに食った念願の唐揚げ弁当。
白飯なんか本当に久しぶりだが、頼むからこれだけは言わせてくれ。不味い。





そうなのだ。

オレは元来、占いや霊的なものは一切信用していなかったタイプなのだが(占いは未だにアレだけど)、やっぱり前回の不思議な体験から少し考え方を改めたというか……まあ何つーか、【自分や他人にとって、結果的に良かったと感じる出来事なら信じてもいいじゃないか】と思う様になった。

そこに利害が発生する怪しげな霊感商法とか、『ワシはマイケルジャクソンです…』とか日本語で話し始めるイタコの婆さんは論外だが、確かに科学や医学じゃ説明出来ない事ってのは腐るほどある訳で。

そこに理屈と屁理屈で拒否するしか能が無いのも恥ずかしいっていうか、何か自分が損してるって思う様になったんだな。

ふぅ……オレも昔に比べりゃ丸くなったもんだ。

後はパイナップル入りの酢豚とチャーハンを許せる様になったら本当の紳士だな、黒蜜かけたトコロテンと室井佑月だけは生理的に無理だが。






一応、今日の目的地である西脇市に到着。
昔の後輩がこっちに移住して古民家カフェをオープンさせたらしいんで、ツーリングがてらお祝いに来たのだか………



暖簾が出てない…………ん?




ま、いつものパターンで、もう慣れたわ。
次回は二年後くらいに来よう。多分潰れてるとは思うが(←古民家カフェあるある)。





しかしガキの頃はあれだけ色んなモノを信じてたのに、いつからこんなつまらない大人になってしまったのだろう………と思ったが、それはやはり信じてたモノ(又は人)に騙され続けて来たらかであろう。

「ジュンちゃんは、大きくなったら何になるの?」

と保育所の先生に聞かれ、パンダと答えた年少組時代の心を取り戻したいが、本当にパンダ化したらこの上なく恐ろしい。

小3の頃は釣りキチ三平に憧れ、釣竿1本持って家出をしたが、夜7時に港付近で補導された事もある(←そもそも港にカジキいない)。

中1になるとジャッキーチェンに感化され、床の間にあった瓢箪の置物に親父の焼酎を入れて学校へ行っていたが、休み時間に酔拳の真似事をしている途中で本格的に酔っ払ってぶっ倒れた過去もある。

トシちゃんの真似してレッグウォーマーを穿けば汗疹に苦しみ、マッチ主演の【嵐を呼ぶ男】に興奮してジーパンの後ろポケットに菜箸を突っ込んでみてもドラムは無く、川口浩探検隊を夢見て猿人を探すも、近所の山には本気の猿しかいなかった。
ネッシーやビッグフットやステリーサークルは『私がやりました』とヤラセの本人が語り、サイババだって弟子がグルだったと言うじゃないか。
♪ようこそここへ クッククック とニヤニヤしてたのは青い鳥じゃなく淳子を率いれた教祖だったし、青学に通ってたただのナルシストのくせに、偽カリスマになってオレをグレさせた尾崎だって詐欺師みたいなもんだ。
大人はそうやって子供の夢を踏みにじって行くのかーー!!







東京タワーに憧れた少年が、今やこんな風景がある場所に移住を望んでいる。
出来ればお隣さんまで1km離れた所に住みたい(←孤独死濃厚)。





ま、そんなこんなで苦い現実と闘って成長して行くのが人間というものなのだろう。

清田少年も年齢と共にスプーンが曲がらなくなったみたいだし、成長というのはある意味残酷なものなのかもしれないな………






ところでコヤマ、嫁とオカンに何の用事やったんや?
気になってしゃあないけど、頼むからオレのとこにはかけてこんといてくれ!
とにかく気味が悪いからっ!!








思わず声が出た笹山小学校。
今まで見てきた中でダントツ1位の格好良さ。