船内のアチコチに、謎の萌えキャラが描かれてある南海フェリー。
ま、オッサンにはその意味が全く理解出来ないのだが、一応は熱心なファンが付いているのだろう。
だがな、南海フェリー。
ミニスカセーラーの姉ちゃんキャラにハマってるファンって、その殆んどは犯罪者になる一歩手前のヲタばっかりだぞ?
そこんとこ、よ~く考えてから決定しても遅くなかったんじゃないかとオッサンは思うんだが如何なもんだろうか?
さて、スタートの時点からいきなりつまづいてスケジュール変更を余儀なくされたオレは、小一時間しか寝てない老体に鞭を打ちながらもデッキへ出てみる。
何故だ?何故旅人はフェリーに乗ると最上階のデッキまで出てしまうのか?
可愛い彼女や晩白柚サイズのグラサンをしたチャイニーズマダムならともかく、男の色気など1ミリも無いオッサンが、疲労困憊した老眼で離れて行く港を見つめている。
成人病なのか、オレは。
誰が見送る訳でもないターミナルに手を振っている、如何にも頭の悪そうなオランウータンそっくりのエイプス女子3人組。
その子達の金切り声がオレの疲労度をMAXレベルまで上昇させ、そのエイプスが「すみませ~ん、写真撮ってもらってい……」と、最後まで言い切る前にオレを船室まで退却させる。
すっかり旅の疲れから解放された今だから言えるが、あの時は無視してゴメンな。
だが誰のせいでもない、君達を産んだ親を恨んでくれ。
最初の予定では早朝に徳島入りし、バイカーならば誰もが制覇したくなるという日本四大最端地である室戸岬へ行くはずだったが、何だかんだとしているうちに時間はとっくに11時。
ダメだなこりゃ、どう考えても高知に着く頃には、海側からだと日が暮れてるわ。
ま、暮れたら暮れたで別に構わないのだが、今日予約してある安宿からメールがあって、緊急事態宣言中はチェックインが普段より早めになっているので、17時以降は無人チェックインになり、翌朝9時までは管理スタッフがいないので、チェックアウトと支払いはその時まで出来ないとの事。
いやいや、んな事を当日になって言われてもこっちは高速にも乗れない原付。
オマケに明日は朝6時にチェックアウトして、昼1時くらいまでには愛媛の佐田岬に着いてなきゃ困るんですけど。
(参ったなこりゃ、こんな事ならクレジットで支払っときゃ良かった。が、時既に遅し)
たかだか一泊2000円のゲストハウスの為に、猛ダッシュで移動せにゃならんのか。
よ~し、どっちが正解かは分からんが、一応地図上では近く感じる峠越えで行ってみっか(←思考狂ってる)。
(438から193、そっから195に乗ったらあとは真っ直ぐ。通行止めでもない限りはイケるやろ!)
どう考えても峠越えの方が遠回りになる事くらい、何度も同じ過ちを経験している自分なら分かるはずなのだが、やっぱり寝不足+焦りというのは人間を徹底的に壊してしまうのだろう。
ま、快活clubで寝なかったのは自分のせいだが、フェリーで眠れなかったのは猿の惑星3人組のせいだ。アイツらどっかで会ったら必ずボルネオへ追い返してやる(←完全に逆恨み)。