長妻昭厚生労働相は2日の衆院予算委員会で、昨年出荷された新型インフルエンザのワクチンが医療機関に大量の在庫として余り、各地の医師会が国に買い戻しを求めている問題で、国内のワクチンメーカー4社が卸売業者などを通じて買い戻すことで関係者の調整がまとまったことを明らかにした。民主党の伴野豊議員の質問に対する答弁。

 厚労省によると、医療機関の在庫ワクチンは今年3月末現在で約208万回分(約29億円相当)。ワクチンは、買い占めなどを防ぐため国がメーカーから買い上げ、卸売業者や販売会社を通じて医療機関に出荷された。しかし、ワクチンが大量に出荷された時期には既に流行が沈静化し、大量の在庫として残っていた。



毎日新聞