同じ量を食べても、本来は寝ている夜の時間帯に食べると、昼間に食べるより太ることを、米ノースウエスタン大のチームがマウスの実験で確かめた。食事をとる時間帯がカロリーの摂取と消費とのバランスに大きな役割をはたしていることを示す成果だとしている。国際医学誌オベシティー電子版に発表した。


 チームは生まれてから毎日、12時間は明るく、12時間は暗くした環境で飼い続けているマウスを、明るいときだけエサが食べられるグループと、暗いときだけエサが食べられるグループに分け、高脂肪のエサを与えて6週間観察した。


 すると、摂取カロリー量や運動量にはグループによる差は認められなかったものの、体重は暗いときだけ食べたグループは平均1.48倍も増えたのに対し、明るいときだけ食べたグループは同1.20倍で、統計的な差があった。


 最近の研究で体内時計が体内のエネルギー消費も制御していることが明らかになってきていたが、食事の時間帯と体重増加との関係を直接的に示した研究成果はこれが初めてという。朝食をぬいて夜多く食べる人は太りやすいなどの報告はこれまであったが、食事の時間帯の違いが本当に体重の増加に関係しているのかは、よくわかっていなかった。