あがり症と対人恐怖症



“あがり症”も“対人恐怖症”も、社会不安障害(SAD)といわれる病気の中の症状です。


人前に出ることで極度の緊張を起こす人は、“あがり症”であるという表現をよく使いませんか?
また、人と接することを嫌う人が、“対人恐怖症”であるといわれるのも、一般的な認識として広まっています。
同時に、“あがり症”も“対人恐怖症”も、病気ではなく、性格の問題であると思われていることも、一般的ではないでしょうか。



■あがり症の症状
  • 人前に出たり、スピーチをしたりすることに緊張してうまくしゃべれない。赤面する。
  • 書痙と言われる症状で、人前で字を書くときに震える。
■対人恐怖症の症状
  • 初対面の人と話すときに緊張して言葉が出てこない。
  • 人前で食べ物を食べることができない。
  • 大勢の中で極度の孤独感を感じる。


社会不安障害(SAD)は、このような行動に“恐怖”を感じ、それを避けようとすることで生活や仕事に支障をきたす病気です。

つまり、“あがり症”も、“対人恐怖症”も、社会不安障害(SAD)の症状の一つなのです。
性格の問題などではなく、治療すれば治る病気なのです。