全般性不安障害では、さまざまな活動や出来事について過剰な不安や心配が生じ、この状態が通常はほぼ毎日、6カ月以上続きます。


全般性不安障害はよくみられる障害で、任意の12カ月の間に成人の約3%に生じ、女性の発症率は男性の約2倍となっています。しばしば小児期や青年期に始まりますが、どの年齢でも発症する可能性があります。この障害は多くの場合変動性で、特にストレスを受けたときなどに悪化し、長年にわたり持続します。


全般性不安障害の人は常に心配事や悩みを抱え、そういった感情をうまくコントロールすることができません。不安の程度や頻度、持続期間は、その人の状況から考えて妥当とみられる範囲を超えています。心配事の内容はごく一般的で、仕事上の責任、お金、健康、安全、車の修理、家事などです。不安の対象はそのときによって変わることがあります。


本人に心配事や不安があり、落ち着きがない、疲れやすい、集中できない、いらいらする、筋肉がこわばる、よく眠れないといった症状のうち3つ以上がみられれば、全般性不安障害と診断されます。