いろいろ。。考えた事。。 | さくらとゆたかと太陽そしてあすかと共に

さくらとゆたかと太陽そしてあすかと共に

先住犬柴犬さくら4歳と元保護犬ゆたか1歳。
そして東日本大震災の被災犬「太陽」を家族に迎えました。柴犬三頭との毎日の生活を少しずつ綴りたいと思います。

今日は長い文になります。。


初夏を思わせるような
太陽が照りつけ、しかし
爽やかな風が気持ち良かった
先週の土曜日

初めて小山町多頭飼育現場へと
父ちゃんと2人で
行ってきました。
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途中、まりえさんと
待ち合わせをしていただき
現場まで案内をしてもらいました。

まりえさん。。
忙しいのにありがとうございました。

私たちが着いた時には
現場には飼い主のお父さんと
現場ボランティアの女性の方が
すでにいらっしゃり、作業をしていました。

初めての現場。。

飼い主さんに挨拶をして
ボランティアの方から作業の手順の
説明を聞いて、掃除、洗濯、ケージの中のお掃除などを手伝いました。

GOさんのブログで小山町多頭飼育現場は何度も写真や動画では見ていました。

実際見た現場は写真と
同じ風景が広がり不思議な
感じでした。

最近の現場はGOさん、まりえさん
現場ボランティアの皆さんのおかげで
昔とは比べものにならないほど
綺麗になったと聞いていました。

実際
食器は洗って並べてあり
掃除道具やタオルは一箇所に保管され
犬たちのケージの周りも綺麗に整理されていました。


飼い主さんは私が想像していたより
若く優しそうなおじさん。。
って感じで犬たちに一頭ずつ、声をかけながら笑顔でお世話していました。

ご飯を配っていたのですが
今日のご飯は中華風春雨サラダがたくさん‼ えっ‼
これを。。た、た、食べるの⁉
衝撃的でした‼

写真撮ってもいいですよ。と
飼い主さんがおっしゃってくれたので
一段落したところで
犬の様子を見させていただきました。

はるかさんがブログで
「宙に浮いたようなケージ」という
表現をされていたのがよくわかりました。

糞尿が落ちやすいように
地面から10センチほどの高さの
パイプの上にケージがあるのです。

元気なヒロという犬は
ワンワンと吠えるたびに
それだけの振動で
ケージがグラグラ揺れていました。

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動かず、吠えず
ただ、静かにこちらを
見つめているタマという犬
photo:06




私たちがいる間
この姿勢で
一度も顔さえも上げてくれなかった犬。。
photo:04



しかし、
この仔の
敷いてあるコルクの爪跡を見たとき
とても切なく胸がいっぱいになりました。
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その他の犬たち。。
photo:07


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写真、あまり撮れませんでした。
狭いケージの中でうずくまる犬。
何だか撮っていると切なくて。

犬たち、
笑っていません。。

なぜ、この記事を書くのに
時間がかかってしまったのか。。

なぜ、
すぐUPできなかったか。。

いろいろ
考えてしまったからなんです。


何度もGOさんのブログで見ましたが
当初、善意で捨てられた犬を飼っていた飼い主さん。

20年間、毎日毎日、ご飯を犬たちに
あげるためここに通って世話してくれてたんですね。大変だったでしょう。
ご苦労さまでした。
ありがとうございます。


そして、この現場に
最初に飼い主さん以外で初めて
足を踏み入れたGOさん。

GOさんが救済に入り始めた時は
50頭近く犬がいたそうです。
それからの身を削っての保護の
歴史がたくさんです。

そして、まりえさん初め
現場ボランティアの皆さん。
現場までの細い細い道を車で通り
対向車が来たらすれ違う事は
できずバッグしなければならない道。

運転が下手な私はそれだけでも
大変な事。

それを雪の降る日も雨の降る日も
暑い日も寒い日も来てお世話して
くださっている。

本当にありがたいです。

でも、昼間は飼い主さんや
ボランティアの方がきてくれますが
明かりもまったくない夜は
真っ暗な闇の中
このケージの中でひとりぼっちで
犬たちは耐えている。

小山の山奥
カラスやネズミだけでなく
野生の獣が
くるのではないでしょうか。

たぬきや猪、ハクビシン
もしかしたら熊。。

息をひっそりとひそめ
身を丸くし
自分の存在を消して耐える

暑さ、寒さ、嵐や雨、雪に加え
様々な事に耐えるしかなかった。

このような環境で
どうしたら犬たちは
楽になれるか。。

人間は自殺ができるけど
犬はできません。
生かされてる限り生きなければ
ならないのです。

究極の生き方
全ての感情を捨ててしまう事。
未来や希望など持たず
悲しいとか、辛いとか
嬉しいとか、楽しいとか
一切の感情を封印してしまう。

目を閉じ、耳をふさぎ
何も見ず、何も聞かない。
何も感じず石になってしまえば
いいんだ。

そうやって生きてきたのでは
ないでしょうか。

しかし、神はいた。

順番に犬たちはGOさんに
救済された。

自分の犬生が変わることなど
夢にも思わなかった犬たち。

ここから出られるなんて
思わなかった犬たち。


そんな犬たちが
GOさんに救済されたあと
一時預かりの家で経験する
たくさんの事。

車なんて見た事ない。
サイレンやバイクの音
子どもたちの笑い声
そんな声、そんな音、聞いた事ない。

散歩練習に連れ出され
どうやって歩くのか
歩く事が楽しいとか
草や花の匂いなんて嗅いだことない。

オシッコやウンチはどこでしたら
いいの。

何にもわからない。

不安と恐怖で尻尾と背中は丸まる。

これまで
そら、ドングリ、ポジティブ、ムック
と預かりをやらせていただきましたが
もっと早くこの現場に来れば良かった

そうしたら
もっと気持ちに寄り添えた。

あの現場から
出てきた仔たち

よく、頑張った
よく、耐えた
えらかった、えらかった

必ず、幸せになろう。
必ず、幸せになれるよ。

GOさんはじめ、
あんたっちの幸せのために
みんなで頑張るからね。

そんな気持ちが私も父さんも
小山を後にしたとき
強い決心に変わっていました。

日本が誇る「霊峰富士の山」
今年は世界遺産登録で日本国内はもとより海外からも大きな注目を
浴びています。

私も一昨年、初めて頂上まで登り
富士山の魅力を堪能しました。

沼津からも、毎日綺麗な富士山が
良く見えます。

今までは富士山を見ると
登山した事など思いだしていましたが

今は富士山を見ると
小山の犬たちを思います。

台風が来るといえば、あの仔たち
大丈夫だろうか。
異常気象で気温がぐんぐん上がると
水は足りてるだろうか。
そんな事を思います。

飼い主さんに可愛がられても
どんなに現場が綺麗になっても
犬を早く、あの現場から救済してあげないといけないと思います。

こんな、偉そうな事を私が言って
気を悪くされたかたがいたら
ごめんなさい。

でも、救済された犬たちは
あの現場にいた時とは
全く違う表情になるんです
photo:12



預かる仔たちのお世話を
一生懸命します。

全頭救済されるまで
GOさんと皆さんと
精一杯頑張ります。

みなさま、よろしくお願いします。

救済され、医療としつけをうけ
家庭犬として里親様とのご縁を待っている小山っ子たちです。

よろしくお願いします。
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日曜日は富士マイホームセンターて
譲渡会があります。
ぜひ、実際の小山の犬たちを
見にきてください。






























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