『もっと悪い妻』読みました。

(2023/6/30発行)


桐野夏生さん、以前読んだ長編小説(494頁)

『砂に埋もれる犬』が読み応えがあったので

他にも読んでみたいと思い

 

『燕は戻ってこない』を予約してたのですが

一度取り消したら、現在23人待ちになっていました。

 

 

NHKのドラマにもなっていた『燕は戻ってこない』

5月…旅行前に録画予約してたのに

なぜか、録画できてなかったあせる

 

再放送を待っています。

 

 

『もっと悪い妻』は

6つの作品からなる短編集。

 

①悪い妻

②武蔵野線

③みなしご

④残念

⑤オールドボーイズ

⑥もっと悪い妻

 

 

短編なので、あっさり…

 

《悪い妻》は、

フルタイムで働き、ワンオペで2歳児を育てる20代の妻。

夫は、バンドボーカル…、家では全くの役立たず。

そんな妻を、バンドリーダーは「悪妻」だとMCで語り続け…

売れるための戦略にしている。

 

⇒ 妻、イライラがエスカレートして、2歳の娘を虐待しそうに思えた。

 

 

《みなしご》は、

保護犬(ハッチ)をとても可愛がっていた妻が急死。

遺された夫は、ハッチの世話をしながら、静かに暮らしていたが

親から相続した古いアパートを取り壊し、土地を売って

自由に暮らしたいと思っている。

ところが、1軒だけ行き場がなく立ち退いてくれるない一人暮らしの女性がいる。

少しずつ女性との距離が縮まり、一緒に暮らし、結婚…となった矢先

女性の息子が現れる。

 

⇒ ここでお終い。どう考えれば?

 

 

《もっと悪い妻》

大学時代に付き合っていた元カレと、堂々と不倫する妻。

夫は公認…というが。

 

夫に「大事だと思ってる人が他にいるの?」と聞かれて

「いるよ」って答える妻。

「男でも親友になるよ」と妻は言い

女の親友とは寝ることができないけれど、

男の親友とは寝ることができる。

それは互いに異性であることの、ものすごい利点ではないだろうか、って。

 

 

⇒ いや、ないない。他の男と堂々とSEXして帰ってきて

  朝、隣でグーグー寝られてたらイヤだな。

 

 

 

この後、どうなるの?って、それは読者が想像することなんだろうけど

私は、全く想像力が働かない人間だし、頭が固い。

 

だから、こんな結末でした、で終わってもらわないと

消化不良の宙ぶらりんになっちゃう。

 

どんな結末でも、そこまで読んで

ようやく、私だったら…とちょびっと想像できるタイプなんだな。

 

 

読むのに時間がかかっても、長編の方が好きかも。