昨年11月に発売された

『ブルーピリオド 15巻』と、同時購入していた

『小説ブルーピリオド~あの日の僕ら~』

 

 

半年近く寝かせて、ようやく読みました

熟成させた分、味わい深かったような。

 

 

帯にある

”読めばもっと、

『ブルーピリオド』が好きになる!”

 

(ほんまに、もっと好きになりました)

 

 

美術をテーマに描かれた漫画なんだけど

キャラクターたちの心情がとても繊細に描かれてて

仲間との人間模様や

著しく成長していく八虎、

八虎を取り巻く人たちから

目が離せません。

 

 

 

 

ブルーピリオド展に行ったとき

息子に「八虎って、すっごくいい奴だよね」

「ほんとに、性格がいい」って話したら

「うん、うん」って。

 

 

目次

1筆目 矢口八虎の赤

2筆目 鮎川龍二の白

3筆目 大葉真由の藍

4筆目 高橋世田介の青

5筆目 橋田遙の黒

 

 

私は、2筆目が特に良かった。

 

漫画では、5巻。

「19筆目 らしくねーよ」

 

 

鮎川龍二こと、ユカちゃんが

藝大の試験で、大きく✖を付けて帰ってしまう。

 

 

それを知った八虎が、ユカに電話を架ける。

 

 

八虎「何かしてほしいことないの?」

 

ユカ「じゃあ会いに来てよ、今すぐ」

 

八虎「今からはムリだけど…」

 

ユカ「そういうとこだよ、八虎」

 

 

 

  君は 

  溺れている人がいたら

  救命道具を持ってきても

  海に飛び込むことはしない

 

  裸で泣いている人がいたら

  服をかけて話を聞くことはあっても

  自分も脱ぐことは絶対にしない

   

 

 

  教えてやるよ

  冷静なんだよ君は

  正しいよ

  正しいから優秀なのさ

 

  君はいつだって優秀だ

  でもさ…っ

 

  正しい場所からしか

  話せないなら 

  アタシがお前に話すことは

  何もないね…っ‼

 

 

 

 

 

 

明後日に二次試験を控えた八虎。

 

  俺はさ  

  誰かが溺れてても 

  救命道具持っていくよ

 

  だって飛び込んだら

  一緒に溺れるかもしんねーだろ

 

  でもそうしないと

  どうしようもないなら

  飛び込むしかないだろ

 

  今どこ?

 

溺れに行かない?海に

 

 

  …俺は溺れないよ

  溺れないよう 泳ぐから

 

 

 

 


 たくさんの人が、漫画に夢中になるのって、

 こういうとこ、だと思う…。

 

 かっこ良すぎるのだよ。

 

 

 

著者、行成薫さんの作品

他にも読んでみたくなりました。

 

 

 

大好きな、橋田遙くん。

大人…。

 

 

そんな遙くんも、

5筆目の「橋田遙の黒」では、

自分のせいで…を抱えちゃっているのです。